2015年04月12日

フィンランドと大阪府の見事なシンクロ

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今日はなんと気温が二桁に届こうかという、実に暖かい小春日和でした。ようやく今年はじめて普通のスプリングシューズを履いて外出できた!まあ悲しいことに今週末はオケの詰め込み特訓で、朝っぱらから夕方まで外界に通じる窓の一切ない音楽室にこもっていた上、帰宅後は明日締め切りの仕事にかかりっきりで、春の訪れに感じ入る余裕がまったくありませんでしたが…。ちなみに明日の日中はなんと15度まであがるそうです。それでもって、月曜日は一日中雪が降り続くんだそうです…ほんまかいな??

イントロ写真は、おかんFBに掲載した「フィンランド天気予報アプリの「スリップ注意マーク」が音符♬にしか見えない件」の一枚なのですが、これを見たとある方が、予想の斜め上を行くコメントをくださったんです。フィンランドの国土って、海の位置も含めて大阪府そっくりやん!と。。。

いわれてみれば…

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そっくりや!!!

なんで今まで自分自身で気づかなかったんやろ。むしろ兵庫県の形にはなんとなく似てるな〜と思ったことはかつてあったんですが、改めて見比べたら、明らかに大阪府寄りですやん。

似ているのは形だけでなく、上の指摘にあったように海の位置もしかり(フィンランド湾はさすがにないけどね)、淀川がそそぐ位置にはちゃんとフィンランド最長の川ケミ川が流れているではないですか!!

で、こうなるとやはり各街の対応表も作りたくなりますよね。

というわけで、まずはユヴァスキュラは堺市中区てところでしょうか。一番コテコテエリア!前方後円墳みたいに水上に浮かぶ緑の島、確かにこっちにもたくさんあるしね〜(笑)

首都ヘルシンキは、だんじりでお馴染みの岸和田市。そういえば、関西ローカルCMでお馴染みの岸和田セントジョーンズチャーチのシルエットはヘルシンキ大聖堂に似ていなくもない!?ただ岸和田市はビヨンと長いので、これだとタンペレも岸和田になってしまう…

トゥルク・ナーンタリは岬町ですね。ムーミン列車が走ってるのは残念ながら千葉の(旧)岬町のほうですが。ちょっと無理矢理ですが関空がオーランド諸島ってことで…。ヴァーサが泉大津くらいかな。

東行ってラッペンラーンタが大阪唯一の村千早赤阪村で、クオピオが松原市、東大阪・八尾・柏原のあたりがカレリア地方で(どちらも工芸やもの作りのメッカ!)、オウルが大阪市大正区(どっちも工場と河川が多いイメージ)、ルミリンナのあるケミがちょうどUSJのある此花区。ディープな西成区はカヤーニあたりかな?

北行ってロヴァニエミがちょうど北摂(まさに大阪のラップランドw)の南端摂津市、高槻市がイナリで、まあ実際最北端というわけじゃないけど島本町がウツヨキでしょうな。そして当然能勢町がキルピスヤルヴィ。キルピスヤルヴィといえば、フィンランド・ノルウェー・スウェーデンの三国の国境が交わる「国境点」があることで知られますが、実は大阪・京都・兵庫の3県が交わる「三府県境」も、ほぼ同位置にあるんですよ。船谷山という山の途中に。というわけで、船谷山=サーナ山で決まり!
番外編ながら、兵庫がスウェーデン、京都がノルウェー、奈良がロシア、ってところでしょうか。

今まで、ユヴァスキュラにせよロヴァニエミにせよ、フィンランドという国土のだいたいどのへんにあるのかを、まったく土地勘のない日本の方々に説明するのに結構四苦八苦していたので、今後は少なくとも関西の友人知人には「大阪の箕面市あたりやわ」とか「南海で境からなんばに移動する感じやわ」などと説明すれば、多少はピンと来てもらえるでしょうか(笑)

全くの余談ですが、私は小4のときまで大阪府民だったので、「自分の住む県の市町村の名前と位置を覚えましょう」という課題テストのために必死に大阪府内の市町村の暗記をさせられた記憶があります。どうしても最後まで位置関係が整理できずイライラさせられてたのが、おけいはんこと京阪電車沿線の門真・守口・寝屋川・交野あたり、それから近鉄南大阪線沿線の松原・藤井寺・羽曳野あたり。結局臨んだ最終テストは、大阪府内の市町村はパーフェクトだったのに、周囲の府県の名前も答えるようになってて、解答用紙が西から順に( )県、( )府、( )県、( )県…となっていたところを、(兵庫県)県、(京都府)府、(奈良県)県、(和歌山県)県と若干過剰回答したことにより、大目に見たマルないし減点…ではなく堂々と四問☓で80点…という、小学生ながら理不尽という言葉を思い知った結果だったので、今でもあの時の恨みがましい結果ともども大阪の市町村名や位置関係はばっちり記憶に定着しています。

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さて明日も集中練習!



posted by こばやし あやな at 06:36| Comment(2) | Suomiで見つめる日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月09日

シベリウスもアールトも注力してくれた幸福の村

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先日のセイナッツァロ旅の話の続きでも。旅っていっても、前回説明した通り所詮市内ではあるのですけどね。。

お目当てはあのカフェだけだったのですが、目的地以外にもなにか面白い訪問地はないかなと思って出発前にセイナッツァロ区のホームページを見ていたら、個人的にびっくりな記事が見つかってかなり大騒ぎしました。

高校弦楽部でも易しい割に聞き映えがするという理由で幾度となく取り上げ、在京時代の古巣アイノラ響の定期のアンコール曲としてはもはや業界名物(団員はみんなこの曲を聞くと(弾くと)春の到来を感じると言ってたっけ)、そして今現在こちらで弦楽器を弾いていれば年4,5回は確実に弾く機会の巡ってくる……というわけで、人生で演奏会数ぶっちぎり最多の、シベリウス作曲、アンダンテフェスティーボ(Andante Festivo)。
この曲実は、このセイナッツァロ村の村興しのきっかけともなった1897年創業の製材工場の25周年およびセイナッツァロ村の誕生記念に、シベリウスと面識のあった2代目工場長のワルター・パルヴィアイネンさんが直接依頼して作ってもらった曲だったんですね!!初演されたのも、1922年の年の暮れ、セイナッツァロの劇場でのこと。頼まれたときシベリウスは超忙しくしていたらしく、それでもこの25周年パーティの一週間前に弦楽合奏版の楽譜がセイナッツァロに送られてきたんですって。まあ、この曲なら奏者にとっても1週間あれば充分か…笑
なにかの式典のために書かれた曲とは聞いていたし、その荘厳な雰囲気も相まって、今では国内で執り行う儀式や結婚式などあらゆるシーンでの入退場に奏でられる便利な名曲ですが、まさかまさかの送り先でした。

ちなみにここからの話は私ももちろん以前から認知していたんですが、この曲が再び日の目をみることになったのは、世界がいよいよ不穏な時代に突入しようとする1939年のまさに元日に、フィンランドからアメリカへと、大統領によるラジオの敬意挨拶が送られたときのこと。シベリウスは、この曲をティンパニ+弦楽合奏版に編曲して、しかも12年間休止していた指揮活動をまさかの一夜限りの復活!というサプライズまで受諾(もはや往年のアイドル並の話題作り)。もう70歳を超えていたのに自らタクトを振って、大統領のスピーチと紹介を受けフィンランド放送響とともにこのアンダンテフェスティーボを奏でたのでした。このお宝録音が、ちゃんと公営放送局のアーカイブに残っていて今でもネットで聞けるんだから素晴らしい!フィンランド国外から聞けるかわからないのですが、こちらのリンクから試してみてください。(正直、演奏自体はアイノラ響のほうが良い演奏してると思うんだけどね。。。)

と、さっきからなんだか身内びいきな発言が続いていますが、ここはその流れで、宣伝もしてしまいましょう!今週末4月12日(日)、私もかつて所属していた、シベリウスの7つの交響曲はじめ交響詩・音詩を含む数々の管弦楽作品すべての演奏、そしてその他の北欧作曲家たちの作品演奏を目標としている類まれなオーケストラ、アイノラ交響楽団の第12回定期演奏会が開催されます!今年はなんといってもシベリウス生誕150年の記念年なので、何をやってのけてくれるだろうと去年から遠方よりわくわくしていましたが、メインに選ばれたのは男声合唱やメゾソプラノ・バリトンのソロと掛け合う若き時代の大曲『クッレルヴォ』。オケにとっても初めてではないし、今回はすでに同曲をシベリウス協会主催のコンサートでも披露済みで、その時はフィンランドの超名門男声合唱団も来日し加勢したのだから鬼に金棒、記念年に相応しい見事なチョイスですね。チケットがまだ入手可能なのか、最新情報は把握しておりませんが、ともあれ詳しくはこちらの公式HPより情報をご確認の上、興味のある都内や近郊の方はぜひ足をお運びください!

ちなみに私は今年も有難いことにお声かけいただき、パンフレットに見開きでシベリウスにまつわるコラム記事を寄稿させていただきました。私が在籍していた時代から続く、曲目解説とはまた別の、シベリウスの知られざる素顔や演奏曲目の作曲時代にまつわるエピソードなどを面白おかしく(でもちゃんと信頼の置ける文献を参考に検討を重ね)紹介する特集ページです。今回はクッレルヴォがテーマということで、まだシベリウスが若かりし頃のプライベート秘話、付き合いのあった大物アーティストやその当時のフィンランド情勢などをいろいろ綴っています。手に取るチャンスのある方が、開演時間までのあいだの暇つぶしに楽しんで読んでくださることを願っています!


はっ、いつのまにか話がまったくセイナッツァロと関係ないところに及んでいた…。

とにかく何が言いたいかというと、陸より水源の多いようなこの中部フィンランドの小さな小さな村が、かのシベリウスから今なお世界で奏で継がれる名曲をプレゼントしてもらい、さらにその後にはアールトというこれまた世界に名を馳せた建築家に「フィンランドのタヒチ」という愛称をもらうほどに気に入られ、夏がくるたびにサマーコテージに戻ってきてもらい、何よりあんなにも慈しみにあふれる村役場を作ってもらって(何度も主張している気がしますが、私は自分が訪ね歩いたアールト建築の中ではこの村役場が一番素晴らしいと思っています!)…セイナッツァロはなんて恵まれた誇り高き村なのだろう、ということですよ、ええ!!

アンダンテ・フェスティーヴォが捧げられた例の村の工場は、パイヴィアイネン家系が手放したあとも次々違う会社の手に委ねられ、今日では国内製紙製材企業の二番手を行くUPMキュンメネ社のプライウッド製造工場として現役稼働が続いています。それでも当初の工場の外壁は敬意を払ってそのまま残してあって、(若干進撃の巨人たちに見えなくもない)労働者のシルエットがモチーフになった壁画やJPのロゴが、今でも村の栄光時代の記憶を誇らしげに発し続けているように見えます。
村役場の見学に来られる方は、敷地の近くに背の高い煙突がそびえ立っているのが見えると思いますので、ぜひ合わせてこちらの歴史ある工場もちらっと拝みにいらしてください。それから、村役場の議事堂に今でも残してある、四面にこの村の象徴である製材工場労働者たちのユニークな木彫画がはめられている、味わい深い投票箱もお見逃しなく!

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結局セイナッツァロに申し訳ないほどとりとめない記事になってしまい、反省…
posted by こばやし あやな at 06:32| Comment(0) | Säynätsalo-セイナッツァロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月08日

先を見据えたチョイス

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そうそう、連休中に我が家に新たに導入されたものがあります。人呼んで、プリンターー!!笑
いうても大学に行けばいくらでもコピーもプリントアウトもスキャンも出来るのでこれまでずっとノーマークでしたが、ミッコも晴れて在宅ワーカーになったし、私も時々大事なデータ印刷をし忘れて早朝や休日に学校に走ったり…といったことが続いていたので、良い機会だということで思い切って買ってきました。すごいなあ、最近はwifi経由でスマホからでもワイヤレス印刷できるのが一般化してるのかー。

まあこれまでのうちらならとりあえず安いので我慢しよう(あるいはセカンドハンドで掘り出しものを見つけよう)、という選択に走っていたと思いますが、ほぼ初めて、多少出費のかさむものながら「あとあと長く快適に使えるよいものを」という夫婦間の合意のもと、やや奮発を許してみました!ううむ、小さいことだがすごい新感覚…いつもより先を見通した意思決定ができたというただそれだけのことに、家族という運命共同体の永続性、あるいは異国ながらここに長期的に根をはる覚悟とビジョンみたいなものを感じてにわかに興奮しちゃいました(笑)
ま、いうても結婚式の時に友達からもらったギフトカードが一部負担してくれたから思い切れたんですけどねえ。。

いつかこの感覚の延長で、身の丈のタイミングに見合った、より高額かつ選び直しのしにくいもの…車とか家とか…を家族会議をひらいて慎重に選んだり悩んだりする日も来るんですかね。そうして長く使える良質なものを身の回りに揃えて居場所を整えていくうちに、だんだん自分という存在がすぽっとおさまってしまう鞘が形成されて、心地いいんだけどそういや昔のような身軽さは失ってしまったな、てふと感じたりする日もくるのかな。なんてくだらない想像もしてみたり。

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今日は部屋の中がえらく冷える…

posted by こばやし あやな at 06:41| Comment(0) | わが家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月06日

営業時間のないカフェ

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今日は午後から急に雲が遠のいていって久々の青空が広がり、居てもたってもいられず、ミッコとしばしサイクリングに出かけようということになりました。…しばしといっても、我々のサイクリングデートはいつも普通のシティバイクで片道10キロをゆうに越す、それなりにハードな行程になるのですが。。。

どこがいいかなあとグーグルマップでうろうろと目的地を探していたとき、ふと思い出されたのが、売れっ子イラストレーターのマッティ・ピックヤムサが、そういえば以前一緒に食事に行った時だったかに教えてくれた、セイナッツァロの島の端っこにあるという超おすすめカフェのこと。彼自身はヘルシンキ在住ですが、パートナーがユヴァスキュラ出身なのでときどきこっちのほうに遊びに来ているそうで、夏のある日に車で連れて行ってもらったここのカフェが忘れられないくらい素朴で素敵だったというのです。ただしそこは、ウェブサイトもないし、特に看板もないらしくマッティは店名もうろ覚えだったし、何より営業時間が極めて気まぐれで、とにかくオーナーのおばあちゃん次第、なのだそう。

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セイナッツァロは、先週訪れたマンッタ同様、製材製紙工場の誘致によって興った小さな島々の集まる村で、アールトの建てた村役場でなんといっても有名。カフェがあるのはセイナッツァロの本島からさらに2つ島を飛び越えたムーラッツァロという島の北東の先っぽにあるようで、こちらの島は同じくアールトのサマーコテージが残っていることで知られています。ちなみにセイナッツァロは現在はユヴァスキュラ市の一部なのですが、私の住む元祖ユヴァスキュラの中心部からここへ向かう途中には、通称ユヴァスキュラのバチカン市国、ムーラメ市を突っ切ることになります。ユヴァスキュラ市はここ十数年の間にどんどん周囲の小さな街や村を合併していきましたが、ムーラメ市には有名なサウナストーブ企業があって財政が潤っているので、この市だけは今なお頑なに独立を叫び続けているというわけです。

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うちからカフェのある島の岬までは約15キロの旅。まあそれならということで、さっそく水と軽食をまとめてうちを飛び出しました。気温も太陽が顔を出した途端グングン上がっていき、帽子も手袋もマフラーも次々に鞄に押しやるはめに。サイクリング途中の道は、ひたすら森か、湖畔か、島飛びの橋か、ではあるのですが、道中のエピソードやディープなセイナッツァロ案内は明日以降の日記に回して、ここは一気にカフェまでワープさせていただきます(笑)

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さて、アップダウンのなかなかキツい島なみロードをひた走ること一時間あまり、ついに教えてもらったカフェに到着しました。なるほど、入り口にもさりげなく「カフェ/レストラン」としか書かれていない…
開いていますようにと念じて扉を押すと…

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目に飛び込んできたのは、レトロとしか言い表しようのない、何十年も前の雰囲気がそのまま残った、オール木製のテーブルや椅子、壁、天井、そしてカウンター!一人のお爺さんが奥でコーヒーをすすっていたので、今日はちゃんとオープンしている様子です。でも、だあれも出てこない…
カウンターにあるベルをしばらく鳴らし続けたら、やがて奥の奥からコトりコトりとのんびりした物音が聞こえてきて、ついに顔を出してきたのは、もう80歳は超えているんじゃないかという背中のまがったおばあちゃん!

我々に気づいて、何にしますかあ?と、紙とペンを取り出しのんびり口調で尋ねてくるおばあちゃん。容姿から想像するよりずっと頭ははっきりしているごようす。ただいかんせん耳はずいぶん遠いようで、こちらも何度も何度も大声でオーダーを繰り返し、終いには「ここに書いて」と言われてまさかの筆談ならぬ筆オーダーでようやく落着(笑)ちなみにコーヒー/紅茶は1杯1ユーロ、プッラ(菓子パン)もひとつ1ユーロと、お値段もタイムスリップ価格でした!

頼んだものがやって来るまでしばし店内探索。

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室内唯一の時計が12時きっかりで止まってしまったままなのも、この場所の悠久さを感じさせますねえ(笑)

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そしてこのカウンターの、チョコボールの箱の開け口を思い出させる小粋なディテール!私、このディテールは絶対アールトのアトリエ2階の図面収納室の、あのさりげない採光窓のアイデアの源になったのではないかと想像しています。時代的にも、どんぴしゃ。ムーラッツァロにアールトがサマーコテージを建て始めたのが1952年ごろからで、セイナッツアロの村役場もその少し前。そしてこのカフェもまた50年代初期から営業しているそうなので、サマーコテージの建設中や、完成してから夏をこの島で過ごすときに、アールトもこのカフェに立ち寄っていたんじゃないかしら。そしておっと思ったこのカウンターのディテールを、同じく1950年代半ばにデザイン、建設したヘルシンキのアトリエで応用したのでは…?

なあんてね〜。でも、可能性は否定できないはず!

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カウンターではたくさんの駄菓子が売られていて、日本の古き良き駄菓子屋さんの雰囲気も思い出させてくれます。実際こういう駄菓子売りのお店はかつてミッコの幼少期にも村にあったらしく、当然ながら私以上に郷愁を誘われていました(笑)そんなお菓子やイースター飾りのあいだにちょこんと飾られた夫婦写真、もしかしてあのおばあちゃんの若き日の写真かしら?

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四方の窓からは、くぐもった白色のカーテンを通して実に柔らかい良い光が差し込んできていて、本当に気持ちいい!

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部屋の隅っこには、これまた日本の喫茶店の風景がオーバーラップするスロットゲーム機が(笑)

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スーパーの出入口では普通に見かけるこのスロット機。実は初めて、1ユーロ分だけチャレンジ!「北極星」という名のゲームを選んだら、背景がいかにもフィンランドww

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結構長らく待って、ようやくおばあちゃんがプッラとコーヒー&紅茶を運んできてくれました。もう途中でコケてこぼしちゃうんじゃないかしらというヒヤヒヤものの足取りでしたが、ぎゅっとお盆を握りしめて、ちゃんとテーブルまで到着!実はこのお店、創業当時から彼女がずっとオーナーなんですって。つまりもう60年以上も、彼女はここでオーダーを取って、パンを焼いて、コーヒーを運び続けているのです!この歴史はあるけど営業時間はないというマイペースカフェの、知る人ぞ知る店名はずばり「ライリのカフェ」。そう、この愛らしいおばあちゃんの名前こそが、ライリさんだったのですね!

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イースターを意識して選んでくれたのかはわかりませんが、キュートなニワトリ柄のカップ&ソーサー。食器も創業当時から使い続けているんですって。それからトイレのために一度厨房のほうにおじゃましたら、なんとオーブンもコンロも全部薪をくべて温める昔ながらの釜が現役稼働しているようでした!!
本当にどこをきりとっても、そこを流れている時間まで、製材工場の黄金期であり、アールトが愛し夏がくるたびに通った古き良き中部フィンランドの片田舎の記憶が宿っているような趣深さです。しかも、写真がありませんが周囲の景観もこれぞ湖水地方の真骨頂!!といいたい、森と湖に囲まれた最高のロケーションです。その昔、材木の運搬船の道標となっていたのか、カフェの眼と鼻の先の岬にはちょこんと小さな白い灯台も立っていました。
ミッコと一口プッラをかじるごとに「ええなぁ」と目尻を下げて、食べ終わったあともしばらく窓辺でのんびりしてから、ふたたび往路向けてお店を後にしたのでした。

ああ、近場散策とはいえ、思いがけずいいイースター休暇の一日でしたなあ。

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セイナッツァロ後編はまた近日中に!




posted by こばやし あやな at 06:52| Comment(0) | Säynätsalo-セイナッツァロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月05日

お茶の間ジブリ

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普段はダイニングキッチンで椅子にかけてご飯をいただくのが当たり前の我が家ですが、今日の夕食は初めての例外を作ってしまいました。リビングで床に正座してテレビを見ながら、ザ・お茶の間ご飯。うちのソファ・テーブルは円卓なので、ご飯を広げてしまうと呆れるくらいにちゃぶ台の見てくれ!たまたま夕飯メニューはイースターにかこつけたナイフ&フォークメニューだったので、折衷感は否めませんが…

そこまでして二人が見たかったのは、夕方から5時間近くのブチ抜きで国営放送局で放映されていたスタジオジブリ特集でした。トトロ、ラピュタ、そして砂田麻美さんが撮った『夢と狂気の王国』という宮ア駿監督の日常を軸にしたスタジオジブリのドキュメンタリー映画、の三本立てで、嬉しい事に全部字幕処理だったので、珍しくこちらのお茶の間に居ながら日本語の響きをたっぷりと味わえました。
たぶんフィンランド(や諸外国)で日本好きとか日本語学習者を名乗っている人は、たいがいジブリの映画には感化されていて、DVDを揃えていたり音楽を口ずさめたりするのです。この間のアニソンコンサートでも、ジブリ作品はどれも漏れなく熱狂的に喜ばれました。
だからこちらでの国際結婚・カップルあるあるとして、相方の自宅からはたいがい懐かしい作品の現地語版DVDやビデオが見つかる(笑)そしてこちらの映画館なりテレビでたまたまジブリ映画が放映されるときは固唾を呑んで見守る(笑)うちも例外にもれず、です。相方はそもそも映画オタクなのでうちのテレビ棚にはジャンル分けもなされずおびただしい数のDVDが陳列されていますが、その合間合間に10作品くらいは見つかるかな。本人いわく、日本文化および日本語に最初にときめきを覚えたのは中学だか高校時代に千と千尋を観たときらしいですし。ジブリ映画がなければ今のパートナーと出会ってなかったはず!と感謝している方も少なくないでしょうね。

私自身の不動のベストオブジブリは、ナウシカ、トトロ、ラピュタ、魔女宅、の四作品です。単純に人生で繰り返し観た回数が圧倒的に多い四作品だから、なのですが…。幼少期は金曜ロードショーの録画を、それこそフィルムがすり切れんばかりに何度も何度も見ていて、これらの作品なら台詞を全部暗唱できるんじゃないかと思えるほどです。だから今回のチョイスには花丸をあげたいですね!

トトロ×フィンランドといえば、やや強烈な思い出が蘇ってきます。2006年にフィンランド留学をしていたときにちょうどトトロがフィンランドの映画館で上映されることになって、授業の空きコマを利用してとある平日の午前に1人でカンッピの映画館に観に行ったんです(これは吹き替え版でした)。でも、公開されてすでに一週間がたったころだったし、選んだ時間が時間だったので、なんと鑑賞者は私一人だったんですよ。で、無人の劇場の特等席を陣取って映画を堪能し(ひなびた日本の田舎の風景のなかをゆくトラックのなかで、サツキちゃんがいきなり"Isä〜〜haluatko karamellia??"と流暢なフィンランド語を喋り始めたのは出オチもいいところでしたw)、トウモコロシも無事にお母さんの手元に届いてめでたしめでたし、トットロ、トット〜ロ♪のエンディングを自分も口ずさみながらさあ劇場を後にするか、というとき…

まず、いつまでたっても劇場が明るくならない。おかしいなと思いながら手探りで出口扉まで辿り着いて思いドアを引き開けようとしたら…なんとまさかの施錠状態!!どうも、この回はだれも見てなくて部屋には誰も居ないと勘違いされたのか、外からロックが掛かったままだったのです。ドアを必死に叩き声を上げてみるも、だれに気づかれることもなくで…。
ふと、この映画館の受付に電話さえできればここに閉じ込められていることを説明できると思い、大学のゼミの日本人友達に電話して、映画館の電話番号を調べてもらうよう頼みました。が、彼も寝起きだった上フィンランド語のサイトがいまいち理解できず、教えてもらった番号にかけるも全然的外れな相手だったようでしまいにガチャ切りされてしまうのです。。。チーン
結局かれこれ映画終演から40分近くたったときに点検に回ってきたスタッフが突然ドアを開けて、ようやく私の存在に気づいてもらえたという。私もそこでしっかり抗議したり何なら払い戻し要求してもよかったのに…と今でこそ思いますが、なにせ留学を始めてまだ数ヶ月、フィン語はもちろん英語でも「罵声」や「けんか腰」のノウハウを身につけてなかったし、何より久しぶりに外の光と甘いポップコーンの匂いに包まれてすっかり現実に安堵してしまったので、そのまま気まずい会釈だけしてすごすごと出ていってしまったのでした…。

という甘酸っぱい思い出が、トトロという作品には封印されています(笑)

ラピュタを観ていてふと気に留まったのが、ドーラおばさんがどこかのシーンでぼやいてた「女は度胸だよ」のフィンランド語訳(耳では日本語を楽しみつつも、悲しきかな目はつい要らぬ字幕を追ってしまうのよね…)。というのも字幕では「Tämä on naisten heiniä!」となっていて、直訳してしまうと「この作業は女達の干し草よ!」というまったく意味わかめな一文なのですが、heinäには干し草や草以外に「〜の得手、取り柄、好み」みたいな意味があるそうです。初耳〜
ここでは律儀に「女性に必要とされているのは勇敢さである」という訳をもってくるより、「危険に立ち向かうことこそ女の得意とするところだよ=女は度胸だよ」と意訳されているのは、じわじわと巧いな〜と思わされました。ドーラおばさんのキャラがよく立ってますよね!

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明日は久々に晴れるのかな?



posted by こばやし あやな at 06:32| Comment(0) | わが家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月04日

拡大解釈されたイースターパーティ

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昨日は朝4時起きで始発列車でヘルシンキに行き、総計8時間におよぶ長丁場の撮影立会い&インタビューをこなして夜にユヴァスキュラに戻ってくる…というなかなかのハードスケジュールでした。なので世に言うイースター休暇初日の今日は(今日はまずイエスの処刑日ですね)、「ベッドで身体と気の済むまでゴロゴロ過ごす!」と寝る前に宣言し、実際今日は家事のすべてを放棄してだらだらと寝て起きて読み物して…を繰り返し、脳が「もうええわ」信号をだして観念した夕方四時頃までは布団中心の生活を満喫しました♪

本当は昨日ヘルシンキを出る前にマーケットかストックマンのデパ地下に寄って、イースター休暇中の貴重食材でも買い込んで帰ろうと意気込んでいたのですが、撮影が思いの外長引き、収穫はゼロ…。冷蔵庫にも対した食材が残っておらず(今日はお店も一斉閉店で)、ああこれは慎ましいイースターを凌ぐしかないかと覚悟しかけましたが、交換留学生の子たちや今日がイースターとも知らずラボで黙々研究に明け暮れていたという研究者さんなどが急遽いろんなあり余り食材やワインボトルを持ってうちに遊びに来てくれたので、夕食は思いのほか豪華になってしまいました(笑)
本当は、羊やマンミといったイースターならではのメニューもあるのですが、我々はあくまでそのイースターやイースターミールをあれこれ拡大解釈し、(1)(イースターの象徴動物である)ウサギがバリバリ食べそうな生野菜たっぷり生春巻き、(2)目玉焼きの黄色やグリーンピースの緑でイースター象徴色を強調したハヤシライス、(3)イースターの珍味として名高いマンミに見た目そっくりなあんこを使ったおぜんざい、(4)これまたイースターカラーどストライクの抹茶プリン…などなど。一応純イースターらしい行動も…ということで、イースターエッグチョコ隠しゲームはちゃんとやりました。まあ正直、毎年ながらクリスマス以外のキリスト教関連の祝祭日というのは毎年日も大きく動くし催し事もあまりピンとこないというのが本音。行く・逃げる・去るの忙しない3ヶ月の最後にちょっとだけ息つくゆとりがもらえて、仲間内でわいわいできる口実としては有難いのですけどね(去年のイースターパーティも、誰かが突然シュールストレミングの缶を開封して皆で悶絶…というイエスへの慈しみの欠片もない復活祭だった記憶が…)。
とはいえ今年はこの後いろんな締め切りや発表が立て込んでいて、悠長に連休を楽しんでいる心の余裕がないのも現状なので、明日からはゆとりある平常モードに切り替えてゆかないと。

ところで、昨日のヘルシンキ日帰り出張を持って、2月末からかれこれ6週にわたって続いていた「週に1度はヘルシンキ往復生活」がひとまず落ち着く予定です(今月も後半はまた断続的なヘルシンキ通いや、ひょっとしたら国外への取材旅行の可能性もあるのですが)。もちろん複数の仕事や論文関係の面会があっての上京続きでしたが、継続的に軸になっていたのは、夏に発売予定のとある素敵な本のための撮影取材でした。この撮影チームは、カメラマン、スタイリスト、そして被写体だれもかもが私以外フィンランド人という、ありそうでなかなかないローカルクルーだったので、最初はやはり緊張も戸惑いも、そしてなんとなくの疎外感もありましたね。現場で飛び交う専門用語ややりとりについていく(というか、自分がむしろ彼らに指示し引っ張っていくべき立場にある)大変さももちろんだし、現場での要領や手法についての考え方なども、日本からお越しになる取材クルーとはまったく別の常識が根底にあるから、でしょうか。
それでも同じメンバーのグループで何度も違う場所での撮影を繰り返していくうち、過剰に言葉に頼らずとも意思疎通したり感性を共有できる連帯感や流儀というのは必ず生まれてくるもので、昨日でひとまず一件落着となってしまった時には帰りのバスで名残惜しさもこみ上げてくるほどでした。ビジュアル素材はおよそ揃ったので、ここからは私が誠心誠意文章部分を書き続ける番。7月のリリース向けてもうひと踏ん張りです!

ayana@jyväskylä.fi


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Hyvää pääsiäisloman jatkoa!



posted by こばやし あやな at 06:53| Comment(0) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月02日

我が家の新生社会人

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今週は大学内のカフェテリアでイースターホリデーにちなんでpuputus viikko(うさぎ食べ週間?puputtaa:うさぎのような口の動かし方で食べる、なので…)という、同時多発的なサプライズやディスカウントやデコレーションなどがいろいろ繰り広げられております。が、今日目にした一角はあまりにウサギ過ぎた!!

食事テーブルの「どうぞうさぎのようにかじってください」の立て札の横には、なんと生のパプリカやらカリフラワーがどっさり。。。もう正真正銘のウサギの餌ですやん!!!笑

という本日のびっくりネタはさておき、4月1日、本日よりようやく我が相方がいっぱしの「社会人」として新生活を始める運びになりました。厳密にはまだ大学院は卒業しきれていないんですが…まあフィンランドではありがち!?
この半年内に、エピソード披露は慎みますがちょっと驚くような縁があり、本人がかねて希望していたとある日本の企業で、ユヴァスキュラの自宅をベースにしつつフィンランドや欧州各地を飛び回りながらの楽しげなお仕事をさせていただくことになりました。フィンランドでも近年は就職氷河期とささやかれている中、人一倍蛇行しながら学生生活をめいっぱい謳歌しつつ、ブランクや就活ストレスもなくあれよあれよと社会人にシフトできるなんて、「ラッキーだったねアンタ」以外にかける言葉も見当たりません(笑)

まあでも今回の就職の兼にかぎらず、ミッコを見ていると「運も実力のうち」という言葉を思い知らされるというか…強運オーラをまとっている人って、さらなる運を呼び込みそうな爽やかさがあって、それがまた誰かや新しい縁を引き寄せるのかな、と思ってしまいますね。ま、いうても自分もどっちかといえば慢性的に運はいいほうだと思うので(悪運も同じく強いんですが、それはそれでネタになるし笑)、これからも財力はないけど運はあるノマドワーカー夫婦同士、「ラッキー!神様ありがとう!」と唱え続けながら、今後はいよいよ本格的な共働き生活を支えあい楽しんでゆきたいと思います。

世の新生社会人の皆さんも、今日から部署やポストが変わったり変わらなかったりともかく心機一転働き始めた皆さんも、心身の健康に留意して、誠意のこもったお仕事を続けていかれますよう!

ayana@jyväskylä.fi


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明日は四時半起きで日帰りヘルシンキです…それを乗り越えたらひとまずイースター休暇!
posted by こばやし あやな at 05:53| Comment(0) | わが家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月30日

美術の街で、2つの再会

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昨日は、ユヴァスキュラからバスで1時間半ほどの場所にある小さな街、マンッタへと、とある取材とふたつの再会目的で訪れてきました。

再会ターゲットその1は、2年前にユヴァスキュラで個展を開かれたときのブログ記事がこちらにも残っている、カヤーニを拠点に創作活動に勤しむ同い年かつ同郷出身の日本人アーティスト、まゆみさん(公式サイトはこちら!)。この時の個展のあとも、ユヴァスキュラに縁故のあるまゆみさんとは一二度地元で会っているのですが、今回は彼女が、この小さな田舎町マンッタの潤沢な資金&知名度の泉ともいえるとある財閥の運営する私立美術館主催のレジデンスとして一ヶ月滞在し、ちょうど先日から成果発表の展覧会も始まったということで、訪問を決意したのでした(取材名目は、あくまでその後にプレゼンして取り付けたものw)。

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残念ながら彼女の作品やその場所については写真も情報も今ここで多くは載せられないので、またいずれ世にでる予定の記事でお楽しみください。というわけで上の場つなぎ写真は、まゆみさんの使っていたアトリエで発見した(おそらくパーヴォ・トゥネルの作品と思われる)美しいフォルムのランプです!他にも歴史と財力の織りなす素敵なディテールがたくさんの空間。しかもレストランのランチが美味しすぎる!!
さぞ滞在中、創作意欲も掻き立てられたことでしょう。

まゆみさんとは、フィンの地方都市で自由人なフィン夫と暮らしながら先行きわからんフリーランス業が面白くなってきて反面だんだん浮世離れしつつあることを自覚している悩める神戸出身31歳大和撫子、という類まれなる共通項を持つ者同士、今回もたくさん我が身について語り合い、傷を舐め合い?、アラサー女子なるもの不可欠な同胞トークの力で最近の疲れもずいぶんと癒えた気がします。あ、もちろん昨日見てきた財団所有の数々の芸術作品からの影響も大きいとは思いますが!

もうひとつの再会というのは、イントロ写真に載せた絵葉書に描かれた人物…の絵画なのですが。絵画好き&クラシック好きなら、これが誰の描いた誰の肖像画かご存知でしょうかね。
正解は、フィンランドの歴史的画家アクセリ・ガッレン=カッレラが描いた、オーストリア出身の偉大なる作曲家グスタフ・マーラーの肖像画なのです!!なぜ当時(絵が描かれたのは1907年)に、フィンランドの画家がオーストリアの作曲家の絵なんかを書くことになったかといえば…その間をとりもった三番目の人物こそが、そう、フィンランドの国民的作曲家、シベリウスだったのです!まさに1907年、マーラーはフィンランドを訪れシベリウスを会見していた記録が残っているのですが、このときの二人の(初対面の照れ隠しなのか同じ作曲家としてのライバル心理が働いているのか)会話の噛み合わなさっぷりが、記録に露呈していてオモシロイです。挙句の果てに「私にあなたのどの曲を指揮して欲しいかね?」とマーラーが尋ねたときのシベリウスの応え:「…どれも結構です…」wwいやいやそこはお世辞でも何か言っておきなよシベリウス!(でもなんだかんでシベリウスはマーラーの作品がすごく好きだったんですよ。日記では彼の作品を礼賛したり気にかけている記述が散見されます。)
そしてシベリウスとカッレラが「シンポジウム」という名のジャンルを超えた芸術家グループに属した気の合う友人同士(を装った飲み仲間w)だったのは周知の事実。二人はちょうど同い年でもあるので、つまり今年はガッレンカッレッラの生誕150周年でもあるんですよ、あまり今のところ祭り上げられている雰囲気はありませんが。
というわけで、ガッレンカッレラも何かのタイミングでシベリウスを介してマーラーと対面するきっかけがあったのでしょうね。そのときスケッチがなされたのか、ともかくこの幻の?肖像画の存在は、私が以前にシベリウスとマーラーの関係に関するコラムを依頼されて執筆していた時に偶然知って、ならばぜひ記事に掲載したい!!と思い立ち、作品を所有先を突き止め、画像借用のメールを送ったのでした。そう、その依頼先が他でもなく、昨日訪れたマンッタのセーラキエス美術財団だったのですね。
というわけで、私は以来長年、快く掲載をOKしてくださった印象の良いこの財団の本拠へ、いつか必ずマーラーの実物を拝みにいかねばと密かに思い続けていました。何せガッレラの作品だけでもものすごい点数を所有している財団なので、もしかしてお蔵入りしている可能性も…と懸念していましたが、ちゃんとこの作品は展示作品として壁にかけられており、しかも昨日一日案内してくださった学芸員さんがこの私のエピソードをして最後にポストカードまでプレゼンとしてくださいました。ああ、想像以上の形で、ようやく夢叶ったり。

いろんな意味でいい機会を与えてくれたまゆみさん、本当にありがとう!

ayana@mänttä.fi


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サマータイム開始で、一気に夜の到来が遅くなりました!

posted by こばやし あやな at 05:29| Comment(0) | Mänttä_マンッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

インスタグラムに一時退避

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2月3月は、ブログ更新打率も散々なまま過ぎ去ってしまいましたね…。だいたいいつも一日の終わりのデトックス作業のように書き散らしてから寝床につくのが習慣(だった)のですが、最近はとにかく短期出張が多いのと、日中にしゃかりき動いて、夜くらいは夫婦水入らずゆっくり互いの論文の進捗報告やボードゲームでもしたい欲のほうが強くて、優先順位が日に日にランクダウンしてしまっております。まあそのうちまた〈書いて寝る〉が恋しくなって来ると思うので、その時まで「週一まとめ読み」くらいの気軽さでご訪問ください(笑)

とはいえ、その日その日の何かを記録する、アウトプットするという作業自体はやはり私の日常から完全に切り離せず、まとまった文章を書き散らかす代わりに、最近は3年ぶりくらいにインスタグラムを復活させて、一日一投稿を心がけています。ここでは、歳時記とか風景とかじゃなくて、インドアな生活の至近距離にあるお気に入りのもの…すなわち他人からすれば一番どうでもいいものばかりを載せていくという設定にしました。公用語は英語。ただしインスタなのであくまで写真がメインで。#フィンランド なんていう閲覧客呼び込みハッシュタグはつけませんが、私のお気に入りのものは多くの人に出会って広く共有してもらえると嬉しいので、商品名、ブランド名はじゃんじゃんタグ付けしていきます。アカウントはayana0324ですので、どうぞ気軽にお立ち寄りください。しばらくやってみてこのツールの面白みが感じられたら、自分からもいろいろフォローしてみようかな。

思えば10年近く前にフェイスブックを始めたときもそうでしたが、こちらの文化で普及しているからと勧められて始めた新手のソーシャルメディアは、得てしてその時点でまだ日本国内での普及率が低く、やり始めたもののあんまり他者とのつながりも薄くてやりがいがなく…結局一度手放して、母国でも沸き上がってきたころに再始動…というパターンをたどってるものが多いですね。PintelestとかLinkedinなんかも、手を付けたのは日本人としてはそれなりに早かったはずなのですが、結局盛り上がる前に放置して復帰の目処もたたず今に至っております。ブログはなんだかんだで書き始めて10年以上たってるのねえ!当時はそれこそライブドアブログくらいしか選択肢がなかったイメージ。
ついでにいうとtwitterはブログや仕事絡みの更新告知(←ほぼ自動更新w)と一部の友人とのプライベートメッセージ交換が主で、mixiとは自然消滅、lineは日本の取引先の方との通信手段…といった現状。結局私自身にはブログと、そしてfacebook(個人andおかん公式)が一番有益で長続きする手段のようです。共通するのは、字数制限がないのと、簡単に写真が複数アップできるということですね。事実、字数制限との格闘は原稿書きの時だけで十分です笑

明日は取材名目で、「初めての街」へと日帰りトリップしてきます。フィンランド国内で「初めての街」に行く機会は、かなり久しぶりなのでわくわくしますなあ。

ayana@jyväskylä.fi


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おっと明後日はサマータイム開始ですか!

posted by こばやし あやな at 04:51| Comment(0) | わが家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月25日

バースデー&マッサン騒動の予期せぬオチ

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おかげさまで、31歳の誕生日を迎えました。SNSやメールやお祝いカードを通じて、あるいは学校などでの出会い頭に御礼の言葉をかけてくださった皆さん、プレゼントを用意してくださった皆さん、どうもありがとうございました!

先日例のリトヴァおばさんの誕生日会におじゃましたとき、リトヴァさんの夫さんのお母さまが、あのパーティーにはいらしてなかったけれどなんと92歳にしてまだまだ頭も身体も冴え冴えで、施設などではなく北部の街の実家に1人で難なく暮らし、お洒落も楽しみ、自分の歯でなんでも食べ、メガネなんて老眼鏡も含め一度も使ったことがない…というスーパーおばあちゃんであるという話でしばし盛り上がりました。「いやーほんと年齢ってただの数字よね〜私もあとに続かなきゃ!」と意気込むミッコママ。うん、貴女のバイタリティを見てても充分ポテンシャルはあると思うよ…とお世辞ではなく(笑)コメントしておきました。
私ももちろん長生きを理想としつつ、とは言えいつ何時何があっても悔いなく「まあしょうがないか」と現実を受け入れられるように、楽しいことややりたいことは後回しにせず、毎日を幸せを濃密に過ごしてゆきたいものです。

さて、奇しくもそんな新たな一年の始まりに心躍る朝、知人のレポートにより、いい意味で空いた口の塞がらない…というか笑いをこらえきれない衝撃の事実が発覚しました。以前に書きましたが、2月はじめのころ、朝の連続テレビ小説マッサンの番組最後に一瞬だけ紹介される国際結婚カップルの写真が思いがけず採用され、しかも特に予告が伝わっていたわけでない非常に多くの方から反応をいただきました。あの一瞬を逃さず多くの方が気づいて連絡をとってくださったことを素直に喜びつつも、新婚のほとぼり冷めつつあるこの頃になってあの幸せ絶頂写真が多方面で目撃されたうえ、これまた多くの方からその瞬間のテレビ画面の証拠写真が送られてきたりFBにさらされたり、果てはわざわざその証拠写真を現像して紙やき写真をご丁寧に送ってくださった友人のご両親までおり、当の本人たちにとっては、あの画面は羞恥心の起爆剤として半ばトラウマにすらなりかけていたのです。。。苦笑

まあでも、騒動も沈下しそんな事もあったなと忘れかけていた今日になって、突如目にし唖然とし、それから大爆笑することになった問題映像は、コチラです!!



まさかのタモさん(一家?)とパランデル夫妻のコラボレーション!!

あの一画面の文字情報の各パーツを本家本元からいろいろパクって切り貼りしたのでしょうな。オリジナルではちゃんとフィンランド・ユヴァスキュラ市と紹介いただいていましたが、東京都杉並区って…そりゃ確かに私は元杉並区民ですけども(笑)

てか、どれがミッコでどれが私??

いやいや、ミッコもタモさんで私もタモさんwww

ネット上では「あやな&ミッコって、どっちが男だよ?」ってなツッコミも散見され、まあ言われてみれば確かに。。笑 

もちろん我々、こんなことで「パクられた!」だの憤慨するようなみみっちい夫妻ではないですよ。むしろ、日本の伝説的なコメディアンさまに、2月からの一連のマッサン騒動にこんな絶妙なオチをつけていただいたこと、北の果てより大いに感謝いたします!!!
相変わらずオリジナルドラマは見たことないのですが、きっとこの本編のパロディもマッサン視聴者にとっては相当ツボなんでしょうなあ。私ですら意味なく笑ってしまったもん。いやはや、思いがけないバースデープレゼントでございました。

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さて今日は、午後から友人の論文発表のオポーネント役を仰せつかっており、少なくともこれが終わるまではバースデーなんてどこ吹く風、でありました。他人の論文を読み違えるわけにもいかないし、ためになる批評を捻出しなければならないので、自分の論文発表よりもオポーネントのほうがいつも緊張します…
でもこちらが無事に終わって、ほっとしてそのまますぐ帰宅して一眠りでもしたかったけれど、今日はミッコがプレゼント代わりに家のことや料理をすべてやってくれる約束をしていたので(ミッコの財政状況相応で欲しいものというのが特になかったので、来年以降に期待笑)、そばに居座っても悪いかなと思い、とりあえず大学図書館で時間をつぶすことにしました。

午前の間に明日の取材仕事の各準備は終わらせてあったし、もちろんやることはいろいろ溜まっているけれど差し迫ったものはないし、パソコンルームが講義で使えなかったので、出会った友達とだべったり、果ては自習室でイヤホン付けてYoutubeをだらだら見て、もうそれ以上時間のつぶしかたがわからず帰宅。そしてバースデーお一人様サウナをのんびり満喫♡

嗚呼、いつぶりだろう、、、何やっていいかわからず返ってそわそわしちゃうくらい、のんびりする平日なんてね。

サウナから帰ったら、キッチンからいい匂いがしてて、しかもプチ余興で、家中のあちこちに好物のファッツェルのチョコバーが隠してあった(笑)さすがに歳の数だけってことはないけども。。ご飯ができるまで、チンパンジーみたいにちょこまかとチョコバー探しに明け暮れる新星31歳。
夕飯のメインディッシュは、シェフいわくチキンのスラブ風煮込み。トマトベースなんだけど、スメタナというサワークリームやブルーチーズの風味が効いた、自分では作ろうと思い立たない新鮮なお味で美味しゅうございました(貪りついてしまって写真撮り忘れたー!)。グラスごとキンキンに冷えたビールで乾杯!
こういう何でもない幸せも、普段が何でもなさすぎたら有り難みも薄れてしまうと思うので、明日からはまた気を引き締め仕事にそして勉学に、謙虚に貪欲に励んでゆこうと思います。そして来年こそは社会人として懐事情も一転しているであろう夫にしっかり何かねだろうっと(笑)

ayana@jyväskylä.fi


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さあ明日は市内で朝から取材仕事だ!

posted by こばやし あやな at 05:21| Comment(2) | Suomi事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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