2015年02月13日

人と楽器のメンテ費を比べると

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今日は初めて、Kelaカードと呼ばれるいわゆる国民健康保険証を利用しました。

入籍し、ビザが切り替わったタイミングで自動的に加盟させてもらえることになったケラ(国民年金局)。曲がりなりにもフィンランドに住み始めてもう三年がたちましたが、ビザのランクが変わって晴れてこのカードを手にしたときが一番、ああフィンランドに暮らすんだなあという妙な実感を伴ったものでした(笑)最近日本でも話題になっている、出産時に国から送られてくる赤ちゃんパッケージというのも、このケラから、ケラカードを所有する妊婦さんたちに発送されます。

妊婦さん以外の人たちが利用する主な機会は、病院にかかるとき。フィンランドの医療は成人するまでは無料、それ以降もケラカードを所有していれば公立私立病院ともに、また薬局にて処方箋で薬を購入するときに、規定の割安価格が適用されます。もっとも我々大学生は、毎年大学に支払う学生部費(これを払うと学生証が更新され、食堂や鉄道や美術館などが安く利用できる)の一部にYTHSと呼ばれる学生ヘルスセンターの保険料も含まれているので、大学指定のYTHSヘルスセンターを利用する限りは成人であっても診察料などは無料です(歯科など専門科医にかかる場合は、若干追加徴収あり)。学生病院は一般の公立病院のように派手に待たされることも少ないし、私の経験上は親身にまともな診療をしてくれるので、学生のうちは利用しない手はありません。

今日は、以前からときどき重症化する(おそらくはトマト過剰摂取が原因と思われる)蕁麻疹用の抗アレルギー剤の処方箋をもらうために朝一番に学生ヘルスセンターへ行ってきました。以前(ケラカードがなかったころ)ならその場で紙の処方箋を発行してもらい薬局に行ってたのですが、カード所有だと、医療関係のカルテ履歴や処方箋などもすべて国民一人ひとりのデータバンクに入り他の医療機関や薬局などで共有されるようになるので、どこの薬局であってもケラカードを見せるだけで医師が指定した薬剤師に伝わり、しかも今までより安く買うことができます。これなら出先の街で病院にかかることがあっても過去情報を汲み反映した診断をしてもらえるので、実によく出来た便利なシステムです(そして確かフィンランドのこのシステム構築を富士通さんが敷いてくださっているのですよね...なんてクール!!)。
ただ、こういう機関間のオートメーション上の連携はうまく取れていても、フィンランドの病院内では得てしてスタッフ間での連携(情報共有)プレーがイマイチで、病院内で短時間の間につぎつぎに別の担当医がやってきては具合説明から始めなければならないことが多々ある…というのは、いわゆるフィンランド医療事情あるあるです(笑)

そして今日は放課後もう一箇所寄るところが。ユヴァスキュラ唯一(というか中央フィンランド唯一)の弦楽器マイスターのミカさんの工房を訪れて、年に一度の楽器総メンテ&毛替え&弦替えのために愛器を入院させてきました。とにかくお忙しい方なので、本番も近く長期入院が難しいなか、タイミングよくベッドを開けてもらえて本当に助かりました。特に大きな問題がなければ明日の晩には退院予定です。

本物の病院の話に戻りますが、ケラカードがもらえる立場になるまでは、例えば留学生は毎年学生健康保険に加盟していないとビザが降りません。年に一度のあの恐怖の出費から開放された今、実際医療関係で支払いが生じるのもこういう薬を買うときや年に一度の歯科検診のときくらいなので、年間で見るとハッキリ言って楽器のメンテ費のほうがよっぽど高くつく!!!という衝撃の事実に、たまたま両方の予定が今日に集中したからこそ気づいてしまいました。。。ま、まあそれくらいここでは人様の命や健康が国によって守られている、ということですよね。。愛器くんには、ちゃんと自己投資以上に投資するぶん、明日からまたしっかりいい音を響かせて奉仕してもらうことを期待します(笑)

ayana@jyväskykä.fi


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今日の路上コンディションは最恐でした。ほぼ全面つるっつるの氷むき出し!


posted by こばやし あやな at 02:31| Comment(0) | Suomi×社会福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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