2014年12月06日

結婚式ウラ話(4) 街のお茶屋さんでの披露宴

20141205_9.jpg

この一週間は、動かしていたのは脳と体のほんの一部だったのに、酷使しすぎてだいぶ身体も疲れていたみたいで、先ほど夕食後に気がついたらベッドで寝入っていて、3時間も電源オフ状態だったようです。。そして日が変わる前に目覚めたはいいけれど、もう一度寝ようという気にはならず…これってもしかして、このペースに照準を合わせていけば、来週の今頃始まる日本滞在で時差ボケなく入り込めるのでは…なんて思ったり。いや、とてもそれまでは続きませんけども。

さて、そろそろいい加減完結させたい結婚式ウラ話コラム。というか、出国までにはこの件も含め年の瀬の挨拶、今年度の業務成果報告などすっきり片付けねば…と、頭のto doリストには赤丸がぐりぐり入っているのですが、なかなかゆとりが確保できぬまま帰国に突入してしまいそうな気もします。確保できる、ではなくて、確保する、ですよね…何かをする時間はいつでも自分で作り出すもの。というわけで、まずは今晩、結婚式レポートのハイライト、披露宴の日記を書き終えようと思います。

〈結婚式ウラ話・前回までのインデックス〉
@衣装&ヘアメイクについて こちら
A(時系錯誤ですが)仲間内の二次会を終えて こちら
B両家へのあいさつのこと こちら
C街の役所での人前式について こちら

20141205_16.jpg

16時頃にマイストラーッティでの人前式を終えた後は、参列者に車に分乗してもらい、ささやかな披露宴会場へとご案内いたしました。参加者は、私たちをのぞいてたったの10名。いわゆるベストマンも誰にもお願いしていないし、正直当初は本当にマイストラーッティの儀式だけあれば充分、と考えていました。
けれど、式に来てくださる方をせめて自宅かどこかでアフターコーヒーパーティを開いてもてなしたほうが良いだろうと周囲にアドバイスいただき、さすがにせせこましい我が家にあがっていただくのは申し訳ないので、2時間ばかり貸し切れてケータリングの頼める場所を探すことに。
ちなみに通常のフィンランドでの結婚式の披露宴パーティは、日本で言う二次会とワンセットになったようなボリュームで、ほぼ半日、つまり午後に初めて深夜にまで及ぶのも決して珍しくありません。しっかりディナーを食べ、お酒を飲み、プログラム満載で、でも必ずしも式次第通りにも進んでいかないゆるい雰囲気のなかで、和やかな時間がながれます。

場所探しといっても、こういうプチ披露宴をやると思い立った時点で、私たちの頭のなかにはもうここしかない!という候補がちゃんとありました。それは、ユヴァスキュラ港近くの、古びたレンガ造りの旧お屋敷の一角を改装して今年オープンした、Teeleidiという、古今東西お茶専門店。
ビバ・コーヒー文化!なフィンランドでも、ここ数年、お茶文化への関心も目に見えて高まってきていて、東西問わずのお茶文化に精通したエキスパートたちが開く茶葉専門店が、ヘルシンキを始め各街に相次いでオープンしているんです。

Teeleidiホームページはこちら。季節ごとのお店や商品の雰囲気はこちらのfacebookサイトのほうがわかりやすいかしら。

こちらTeeleidiも、幼少期に両親と中国に住んでいた経験があり、以来中国茶や日本茶の奥深さをフィンランドに持ち運び広めたいと勉強を続けてこられたマダム、アンネさんが悲願のオープンを果たした、小さいけれどとっても素敵なお店です。喫茶がメインで、もちろん各種茶葉の販売も行っているし、季節ごとのお店のオリジナルブレンドティーも売りだしてらっしゃいます。さらに、週1ペースで閉店後のお店で開催されている、アンネさんの知識や経験を活かした「ティートレーニング(テイスティング)」イベントが人気で、毎度、いろんなコンセプトやテーマを掲げたテイスティングの夕べになるのだそう。お茶という共通の趣味をきっかけに素敵な出会いがありますようにと、独身限定のテイスティングパーティも定期的にやっていますので、お茶好きフィンランド人との出会いを求める方はぜひここへ!!笑

さてそれで、お店の貸し切りが可能かどうか、(2週間前に)まずはメールで問い合わせてみたところ、アンネさんは「えーーーほんとに?ほんとに?うちのお店では、誕生日会はかつてやったんだけど、結婚パーティを依頼してくれたのはあなたたちが始めてよ!!きゃーどうしましょ!!ともかく、できるだけはやくお店に打ち合わせにいらっしゃい!」と、テンション上ずりっぱなしの電話がすぐに返ってきたので、さっそく二人で訪問。

20141205_1.jpg

こちらが、今回最高のおもてなしをしてくださったお店のオーナーのアンネさん。

残念ながら、この日はちょうど夜のテイスティング会と重なっていて、通常の喫茶スペースが使えないとのこと…そこでアンネさんが今回特別に貸してくださったのが、裏扉の先にあるもうひとつのキャビネットスペースでした。総勢12人はどうにか入る小さなスペースだけれど、壁紙などの雰囲気も素敵で、我々のこじんまりパーティにはぴったりのサイズと雰囲気。また、アンネさんはテイスティングの主宰者なので最後までパーティの場にはいられないんだけれど、もうひとりのスタッフ(こちらもアンネさん)の力を借りて全力でおもてなしさせてもらうわ!と、なんだかもう我々以上に気合十分。電話をいただいた次の日に我々は来店したのだけれど、なんともうその時までに彼女の頭のなかでほぼ配置や流れ、メニューの大枠プランができあがっていたという…ほんと、助かりました(笑)

20141205_7.jpg

せっかくのお茶専門店なので、今回は、フィンランドでは前代未聞のコーヒーのないパーティ!
我々のイメージや好みにあった2種類のお茶を用意してもらい、カップが空いたお客様のところに随時アンネさんが注ぎに来てくださることになりました。打ち合わせ来店のときに、アンネさんは自慢の東西茶葉コレクションから無料で候補のお茶をたくさん試飲させてくださり、そのなかからやはり日本のおめでたさをこめて桜の葉を混ぜた日本の緑茶と、「甘いひとときを永遠に」という照れる名前のついたブレンドブラックフレーバーティーの2種類を振る舞うことに決めました。このときいただいた日本の茎茶が、渋みすら甘く感じられるくらいまろやかで美味しくて(日本でもこんなにほっとする良味の緑茶を飲んだことはないと感じてしまったのは、こちらの味覚に舌が慣れきってしまったから?)、これもぜひパーティで出したかったのですが、さすがに直球勝負の緑茶はフィンランド人には賛否分かれるかもしれないということで、今回はサクラのブランド力をお借りすることに。

20141205_6.jpg

お茶菓子として、メインのケーキは我々のリクエストでチョコケーキを、お知り合いのパティシエの方に特別発注していただき、そのほかにクッキーなどをこまごまと用意してくださいました。お客さんの中にグルテンがだめな人もいたので、ちゃんとその人用のグルテンフリーお茶菓子セットも別途手配してくれていた心遣いもありがたかったです。当日のお茶菓子テーブルは、新郎新婦をイメージしたというブルーとピンクのマリボウルが並んでいて、その可愛らしさに女性陣大興奮!!

また、食器やクロスが白一色で統一されていたなかで、紙ナプキンだけが私のドレスの色に合わせてあったのも、なんともにくい演出。打ち合わせの去り際に「そういえば、どんなドレスを着るの?」とさりげなく尋ねられたのはこのためだったのか!当日テーブルには、私たちのブーケを作ってくださった花屋さんが同じ花で作った卓上フラワーアレンジメントも置かれ、さらにそれとは別にアンネさんが部屋に飾ってくださっていたお花と花瓶がこれまたたまたま同じ色で、よくまあこんな短時間のドタバタの打ち合わせだけで、空間の見た目もサービスもここまで全体がうまくまとめられた会になったものだと、当人の私達がいちばんびっくりし、感激したものでした。今回、実は会場代もアンネさんがこのお店初めての新郎新婦だもの…と、申し訳ないくらいのサービス価格ですべてを用意して下さり、何もかもが心尽くしでただただ有難く、本当にこのお店に頼んで良かったと心から思える人生最高のひととき(のひとつ)でした。

20141205_2.jpg

20141205_3.jpg

会場では、まず入口で改めて式に参列してくださったみなさん一人ひとりと、ハグと挨拶。お祝いのプレゼントもここでたくさん受け取りました。

20141205_19.jpg

キャビネットは本当に小さかったので、全体図すら写真に写せず…でも、こんな雰囲気で、ぎゅうぎゅう、わきあいあいと。写真中央に写っているのは、ミッコの言語指導パートナーで中国語を教えてくれている、台湾人留学生のケンさん。彼は日本の大学にも通い働いていたので、日本語はネイティブ並みで、我々との会話ももちろん日本語(笑)

20141205_8.jpg

フィンランドでのケーキカットは、ナイフが落ちきってプレートに触れた瞬間に、新郎新婦で足を踏み鳴らすタイミングを競い、先に俊敏にトンと足を踏み鳴らしたほうが家庭の舵をとる(つまり、亭主関白かかかあ天下か…)という言われのあるプチイベントつき。残念ながら?、このときはミッコ勝利。でも翌日のパーティでふたたびケーキカットの場をいただいたときは私が勝ったので、引き分けってことで二人で持ちつ持たれつイーブンに家庭を支えていきたいと思います(笑)

20141205_10.jpg

前日までチェルノブイリの研究チームにいたカティは、ぶじ参加してくれただけでも嬉しいのに、即興で(携帯で歌詞みつつ)得意のアカペラを一曲披露してくれました。

20141205_14.jpg

さあそしてフィンランドの結婚式といえば!のダンスタイムなのですが、なんせ部屋が小さくて踊り場はとてもなかったので、アンネさんがなんとお店が入るお屋敷の二階の空き部屋をダンスルームとしてこっそり開けてくれました。
調度品もなんにも無い、文字通りの空き部屋でしたが、ここでスピーカーをつないで、フィンランドの新郎新婦が必ずお披露目する、緊張の結婚ワルツを我々もせっかくだからやると決めて、3日前から自宅で練習を始めたんでしたっけ…。以前参加した結婚式では、二人が見つめ合いながらしっとりとワルツを踊るこの瞬間に涙する参列者が一番多かったのが印象的でした。

もちろん私はそんな舞踏文化のなかで生きてきていませんので、踊れと言われても本来盆踊りくらいしか踊れません。でも、結婚式にかぎらずフィンランドで暮らしているとワルツやタンゴや…といった古き良き社交ダンスの輪に連れ込まれるシーンはこれまでもときどきあり(確か今ちょうど日本でフィンランドタンゴを取り上げた映画が上映されていますよね)、オーケストラでもフィンランド・タンゴをたくさん演奏してきたので、ミッコにもちょくちょくステップを教わっていたのが、満を持して役に立つときが来ました!
とはいえ、大した技巧や見せ場作りのノウハウもないなかダラダラとへっぴり腰で踊りつづけてもとても涙は誘えないので、本番前夜に(いわゆる深夜の不可解なノリ)でどちらともなく思いつき、結局そのまま本番やってのけたのが、こちら、

20141205_11.jpg

パランデル家流、柔道ワルツ!
曲の一番は普通に踊って、間奏のあいだにミッコが柔道帯を締め、2番はステップの合間合間でさまざまな柔道の技をモチーフにした見せ場(というかもはやただの技のデモンストレーション集)を作っていくという、イタさを技の本気度でカヴァーした和とフィンの心の華麗なるコラボレーション。

習わしに従って、こうして一曲目は我々だけで踊りきり、二曲目以降は、まずは新郎が自分のお母さんを誘い入れ、つぎつぎに参列者を巻き込んでわきあいあいと。スタンダードな結婚ワルツだけでなく、ちょっと今どきの結婚式ではもう流行らんやろ、というようなイスケルマ(フィンランドの歌謡曲)に合わせたタンゴも取り入れて、我々好みの古風なラインナップで楽しませていただきました。

20141205_15.jpg

最後に皆さんで集合写真をとって、フィンランドの結婚パーティにしてはずいぶんあっという間の小さな小さな披露宴、これにてお開き!

20141205_17.jpg

ふたたび、入口で一人ひとりにしっかりとお礼を伝えて、すでにすっかり暗くなったなか、ミッコのご両親の車の送迎でお帰りいただきました。

20141205_4.jpg

そうそう、これもアンネさんの計らいで、我々からのささやかな引き出物として、パーティで出した桜茶の茶葉をこんなふうに可愛らしくパッケージ化していただき、香りの余韻を自宅で楽しんでいただけるよう皆さんにお配りしました。式やパーティに来られなかった私の両親用までサービスでいただきました。

こうして、最初はとにかく形だけ「入籍」できればよいと思っていたのに、周りにせっかくなんだからとはやし立てられるなかで、にわかに少しだけ形が膨らんで、結果的に短時間でもこれだけ幸せのうずの中心に立たせていただければもう充分、と心から思える素敵な一日を迎えられました。あの夜の充実感と疲労感を思いだすと、「もうあれ以上は無理」だったとも思います(笑)

結婚式という人生の一大イベントのために、日本でもフィンランドでも半年以上前から準備に準備を重ねるカップルも多い(というかそれが普通なのですよね…)ことを思えば、我々がこの日味わった幸せも、所詮かけた労力相応の取るに足らないものだったのかもしれません。けれど、あの時の私たちは確かに人生において後にも先にもない幸福感に包まれていたし、事実あの結婚式以来、それなりに知り合って時間のたつ二人ではあるけれど急にまた関係がスイートで初々しい方向に向かい始めたというか、毎日忙しくてもちゃんとお互いの気持を伝え合ってわかりやすく尊敬しあう日常が続くようになりました。その意味では、よく言われることだけど結婚はまさにゴールではなくスタート、なんだなあとしみじみ思います。

というわけで、あまり人様の参考にはならなさそうな、例外だらけのフィンランド国際結婚レポシリーズでしたが、フィンランドで入籍するまでの実務的なこと、フリースタイルパーテイのアレンジの方法など、もし個人的なご質問や相談があればメールやコメントにていつでもどうぞ!

ayana@jyväskylä.fi


にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ


さあ、本日は独立記念日!夜は今年最後のホームパーティ〜


posted by こばやし あやな at 10:38| Comment(0) | 結婚式ウラ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

結婚式ウラ話(3) 役所での人前式

20141124_5.jpg

しばらく途絶えていた結婚式ウラ話シリーズが、二ヶ月近くたち記憶も薄れ始めているころにまさかの復活(笑)写真係を務めてくれていたアレックスが今頃になって、編集済の追加写真をいくらかくれたので、このシリーズも新婚旅行に旅立つ前には完結させておかねばと思い…。ちなみにこれまでの結婚式関連日記は「結婚式ウラ話」カテゴリーからさかのぼってくださいな。

今日はいよいよ、結婚式本番のお話。フィンランドで婚姻する場合、誓いを立てて夫婦として認めてもらうための公式的な儀式(Vihkiminen)として、教会の牧師さんの前で誓うか、市の住民登録所(マイストラーッティ)に設置されたセレモニールームで役所の人と承認者たちの前で誓うか、を選ぶことになります。で、私たちの場合は自動的に後者に。なぜなら二人ともキリスト教徒ではないから。もちろんそれでも教会で執り行うことは可能ですが、そうなるともう完全に雰囲気重視名義ですね。そういうの、まったく興味なし(笑)日本でもにわか&手頃キリシタン化ウェディングスタイルには違和感しか抱けなかった天邪鬼な自分なので、キリスト教国でも教会以外の選択肢がちゃんとあって良かったです。
まあ何よりマイストラーッティといえば、先週の日記にもちょっと書き走ったように、長らく私の住民登録トラブルを解決してくれなかった張本人たちの本山ですからね…正直恨み辛みのつもる場所ではあるけれど、だからこそここで堂々と彼らの前で愛を誓い夫婦となって、否応なしにちゃんと私をユヴァスキュラ市民として認めてもらわねば。

20141124_3.jpg

マイストラーッティでの人前式の日取りは、楽々ネット予約で。最短一週間先でも空いていれば予約可能です。ただしなにせお役所なので、営業時間外では式を執り行ってくれません。要は、平日の日中しか選択肢がないということ。今回、私の家族はこちらに駆けつけることはできずスカイプ越しに式を見守ることになっていたので、父の帰宅時間と時差とを考慮して日時を確約。式の一週間前までには一度2人でマイストラーッティを訪れねばならず、そこで2人の未婚証明(※我々外国人の場合、事前に日本から戸籍謄本を取り寄せ、さらにそれを大使館に提出して英語版の婚姻要件具備証明書を作成してもらう必要がありますよ)や新しい姓の登録、会場の下見と簡単な段取り確認をおこないました。
セレモニールームは思ったよりは広く、シンプルきわめたザ・無宗教ニュートラル空間。式当日には、承認者としての2人の立会は絶対で、あとは部屋に入りそうな限り何人呼んできてもいいですよ、と。椅子は足りないけれど、最大20人くらいは参列できるかしら…

20141124_2.jpg

さて当日。参列してくださる皆さまをロビーでお迎えしてから、我々と承認者(ミッコのご両親にお願いしました)は受付で本人確認と署名を。

20141124_6.jpg

前室でドキドキしながら開始時間待ち。
…あれ、ドキドキしてたのはミッコだけかな?私はスカイプテストおよび、両親への、今回の参加者の皆さんの紹介にスマホ片手に入場直前までちゃきちゃき走り回っておりました。。

20141124_1.png

時間が来てまず参列者の皆さんが中のギャラリー席につき、召喚を受けて2人で入場(といっても着地点までの距離10m未満)。マイストラーッティでの式はうわさ通りのスピーディさと簡潔さで、役所の人が壇上で読み上げる文言書(あらかじめウェブ上で予習可)を理解して、新郎新婦それぞれがいわゆる「誓います」の一言に相当する「タハドン(Tahdon)」という返答をすればOK。

式の始まりが3時半だったのですが、私はお昼前からヘアメイクなどでバタバタしていて完全にお昼を食べ逃してしまっており、実は式の開始前から緊張感よりも空腹感に身体が支配されることに…。ロビーでの待ち時間、来てくれた親友たちはフィンランド人たちでも日本文化に精通した人が多かったので、「タハドンといえばさあ、今のコンディションだとなんか丼ものの名前に聞こえてくるよね…ついうっかりテンドンだのギュウドンだの言わないようにしなきゃ、ハハ」なんて実のない会話をしてて、とは言えそのときはまさか本場の緊張感のなかでまあそんなアホな妄想、思い出す余裕もなかろうと思ってたのに、実際にあの場に立ち、私への誓の事項が延々と述べられるのを聞いている間、悲しきかな私の脳はタハドンという聖なる一言を死守するために、他の美味しそうな丼たちの名前の封印作業に必至になっておりました。。。ウナ丼ちゃうで、タハ丼やで、タハ丼、ほらっもうすぐ来るよ…せえの……「…タハドン。」ほ、無事に言えてよかった。。
長年の音楽活動による舞台慣れとは恐ろしいもので、こんな一世一代の超重大場面でさえも、良く言えば状況を冷静に分析し空回りしないための余裕をもたらし…残念に言えば他ではなかなか味わえない緊張感からも我が身を引き離してくれてしまうのね。。

20141124_7.jpg

タハドンの儀式を無事にクリアした後は、同じく役所の方が希望制のサービスで夫婦愛についての詩の朗読してくださるのをニコニコ聞いて、証書をいただき、見守ってくださった方々の前で誓いのキスをして(身長差ゆえ私キリンみたくなってますが…)これにてめでたくゴール・イン!

その後、(後談では彼的にはサプライズみたいなものだったらしいけど)ミッコが私のことや夫婦生活がはじまることへの決意などを皆の前でスピーチし、そんな息子の晴れ姿に感極まりいてもたってもいられなくなった?ミッコパパが、これまた即興で円満生活のための心構えや祝福の言葉をその場で熱くロングスピーチ!ミッコママ終始横で「あちゃー」顔(笑)。非形式的だからこそ決まりきった儀式部分以上に心に刻まれるような、ゆるくて暖かい余韻の時間を経て、最後にみんなで記念撮影をしてこの場はぶじお開き。

20141124_8.jpg

新郎新婦もさることながら(笑)、参加者のこの気張らず自由度の高いドレスアップが、なぜかしみじみ嬉しかったな。とにかく非日常のスペシャルな一日!という雰囲気にはなってほしくなかったから。

さてさて、次回シリーズ最終回(笑)、人前式後に場所を移して開いた小さな披露宴について。たった二週間の準備期間で用意した、パランデル夫妻ならではのお披露目パーティとは!?

ayana@jyväskylä.fi


にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ


今日は急に気温が上がってきて、道路が雪解けで大嫌いなカオス状態に…

posted by こばやし あやな at 07:10| Comment(0) | 結婚式ウラ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

結婚式ウラ話(2) 両家への挨拶のこと

IMG_20141022_161239.jpg

ふいぃ今日は昨日までに増して、骨身にしみる寒さの一日でした。おかげで沼や湖の表面も凍り始め、今年はじめて冬を迎えるのであろう成長期のカモたちが、「え、ちょ、何コレ、湖の上歩けちゃうわけ!?」みたいな感じでアイスリンクの淵で恐る恐る足を出したり引っ込めたりしながら、安全であることがわかるとガァガァと聞いたことのない豪快な声をあげてペッタペッタ歩きまわっていたのが愉快でした。いよいよ冬がスタートを切ったようです。

しばらく「結婚式ウラ話」シリーズが後に続いていないのは、単純にフォトグラファーを務めてくれた友達からまだ写真をほとんどいただけてないからです…。彼も今論文にバイト探しに忙しいようなので、こちらも気長に待ちましょう。ただ、個人的に「2人揃っての一時帰国もされていないなか、両家への挨拶はどのように済ませたのですか?またフィンランドでは家族などへの挨拶の際の形式やしきたり、結納みたいなものはあるんですか?」とご質問をいただいていたので、今日はそれに対する回答を挿入編として書いてみます。

まず現代のフィンランド人同士のカップルが、式当日までにカップルおよび両家の両親が対面するような場をセッティングするかどうかは、まわりの反応を伺う限りでは「やる人たちはやる、でも絶対必要なことでもない」という認識のよう。もちろん日本のように「娘を遣る/娘さんをください」という一方的な出入りの感覚もないし、娘と息子の婚姻によって二つの家系の交わりが生まれる(絶対的な付き合いが始まる)という感覚もだいぶ薄いのかな、と感じます。ですからもちろん結納みたいな物品交換の風習も現代にはありません。

私たちの場合も、事前に両家顔合わせというタイミングはまったくありませんでした。私たちの場合は明らかに物理的な理由ですが…。それぞれの両親への報告は、2人で婚姻という選択を見据えた段階で(いわゆる婚約? 2人の話し合いのなかで結論を出した、みたいなものでしたが…)、それぞれの自分の両親に、近いうちに入籍する意志がある、役所での入籍日が決まったら改めて2人で挨拶する、ということだけを伝えていました。私の両親には、もちろんスカイプ越しに(メールだったかもしれない)そのことを伝えました。こんな簡易報告で双方から待ったがかからなかったのは、ひとえに両家両親が、すでに我が子の相手と少なからず面識があり、国籍が違えど相手のパーソナリティをちゃんと信頼してくれていたからに他なりません。我々がそれぞれの両親の母語でコミュニケーションが可能というのも、国際結婚とはいえ安心材料のひとつだったのだろうと思います。ミッコは数年前にうちの両親と温泉旅行に行ったとき、どこで覚えたのかうちの父と二人きりの浴場で「お背中流しましょうか」と声をかけほんとに身体洗ってあげたらしいので、今思えばここでポイントを荒稼ぎしたと言えるでしょう(笑)

2人揃って、それぞれの両親に正式な挨拶回り(もちろんここでも私の両親へはスカイプ越しでしたが)をしたのは、役所での式およびアフターパーティの日取りが正式に決まってから。実は、挙式の2週間ほど前という凄まじいタイミングでした。…挙式日の決定が当日2週間前だなんて、日本の常識を逸脱しすぎていますよね…いや多分フィンランドでもここまで切羽詰まったカップルは少数派だと思います。
このことは次回の「婚姻式について」の項目で詳しく話しますが…式を挙げる場所としては教会か市の役所を選ぶことになります。教会挙式だと日本の式場予約同様、何ヶ月も前から(人気の教会では1年待ちもざら)日を押さえておかねばならないようですが、私たちの選んだ役所の人前式の場合は、なんと日取りが気軽なネット予約なので、空きさえあれば一週間後にぽんっと執り行うこともできてしまうのです。もちろん本当はもっと前に(夏の間に)余裕を持って日を確約したかったんですよ!!でもとある事前手続きのひとつが、うちの街の役所で唯一最終判断できる職員がずーっと休みとってて一向に先に進まず、それをイライラしながら待ってたら結果こんなことに…なんともフィンランドらしい番狂わせでしたよ、トホホ…

ところで、今日の日本の新郎は、新婦の両親になんと言って結婚への賛同を嘆願するのが一般的なんですか??うちの両親への挨拶の前に、ミッコに日本でのこういうシチュエーションの台詞フォーマットを教えて欲しいと言われ、私は「とにかく「娘さんをぼくに下さい」とさえ最後に言ったらオッケーやで」と疑いなしに伝え、実際彼はスカイプ越しに、まずアドリブで私と結婚したい意を伝えた後、真顔でうちの両親に向かってその決め台詞を言い放ちました(そして父、爆笑しながら「ふつつかな娘ですが…」とお決まりの文句)。
…と、後でこちらに住んでいる日本人夫妻に話したら、「今どきそんなこという男はおらんやろ!!」と一蹴されたのですが…え、これってもう古いの!?!? 今更ではありますが、どなたか「今どき」の模範解答を教えてください…

まあそんなこんなで笑いに満ちたドタバタ挨拶もぶじに終わり(もちろん相方の両親サイドへの挨拶も気楽なムードのなかで恙無く果たし)、私はその数日後、晴れて式直前までの長期出張に繰り出したのでした。


…というわけで、前回もお断りしたように、私たちはいろんな面で独自のタイミングとフリースタイルを極めてここまで突破してしまったので、今後フィンランドで夢の挙式を…と考えている人には、どれもこれもあまり参考にならない可能性が高いこと、ご容赦ください。。
でも裏を返して言えば、そんな自己流がまかり通ってしまうくらい、フィンランドでの婚姻までの流れや挙式・ウェディングパーティのスタイルは自由で、人それぞれで、形式張る必要がない、ということなのかも。

そして私たちが、結果的に(ご覧のとおり相対的に相当イージーな)フィンランド流の考えや時間軸に沿ってあらゆるものごとを押し進めてしまったにもかかわらず、かたやれっきとした日本文化のなかだけで常識を培ってきた私の両親が、その都度日本という離れた場所から許し、賛同し、快く見守ってくれたことが、何よりすべての事をここまでスムーズに心地よく収束させてくれました。本当に、感謝がたえません。先日、新婚旅行と称しての丸一ヶ月日本行きのチケットを抑えたので、ここまで何もかもがメディア越しだったぶん、年末年始はミッコともどもちゃんと面と向かって話したり過ごす時間をたくさんとりたいと思います。ようやくの親戚へのあいさつ回りも待ってるしね。

ayana@jyväskylä.fi


にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ


最近は日本旅行の妄想でなかなか寝付けない…


posted by こばやし あやな at 08:04| Comment(2) | 結婚式ウラ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月12日

結婚式ウラ話@ 衣装&ヘアメイク

20141011_2.jpg

せっかくもう二度と自ら体験することもないはずのネタなので、全三話くらいで、今回の電撃?ブライダルのエピソード、というか暴露話を少しずつ書き残しておこうと思います。ただ、我々にはいかんせん時間もお金も、何よりブライダルに対する人並みの憧れもなくて、「ケッコンはカタチじゃない、ハートだ!」の割り切りのもと自己流とフリースタイルを極めた準備〜当日だったので、今後フィンランドで夢の挙式を…と考えている人には参考になることがあまりに少ないであろうこと、予めご容赦ください。。逆にブライダル超節約術、型破り術をお探しの方には、それなりに知恵と勇気を与えることができる、かもしれません(笑)

誓いの式やお披露目会場さがし、予約、式次第と役割分担については次回以降ということで、今日はまず私たちが当日に身につけていた衣装とメイク・ヘアメイクについてのネタばらしを。

20141011_3.jpg

まず、新郎新婦が身につけているもののなかで今回の式に際して購入したものは、私のティアラとチョーカー、以上です!!ちなみにこれは決してお色直し後とかではなく、もちろんこの日一日でこの衣装しか着ませんでした。日頃から度を越してしばしばサイケデリック呼ばわりされることもあるほどカラフル礼賛!の私なので、コスト云々以前にそもそも純白のドレスというのがどうも気後れしてしまい…あと、今まさに濡れ落ち葉のカーペット状態になった森での写真だけは撮りたかったので、裾を引きずるのもいやだなと思い、いわゆるウエディングドレスは最初から候補外でした。。
幸い私は楽器弾きなのでパーティドレスはわりとクローゼットに入っており、相方もまったく締める機会がないのにネクタイだけはバリエーション豊富に持っていたので、今の季節の風景に馴染みそうな雰囲気の色とシルエットをという観点で、私のロング出張前(式2週間前)に2人でファッションショーをして結局この色のドレスとネクタイに落ち着きました(前回の写真にちょっと写ってますが、さすがにずっと肩出しは寒いので式以外では紫のボレロを羽織ってました)。
ちなみに、相方のスーツ姿というのを直に見たのは、実は今回が初めてです(笑)柔道着のほうがよっぽど見慣れているので、違和感がすごい…かくいう私も、ビジネススーツと名のつくものは(社会人時代含め)一度も着たことがないという。。嗚呼先の思いやられる浮世離れ夫婦…

ともあれメインカラーが決まって式全体の「晩秋」というコンセプトがはっきりしたので、お花屋さんにも秋仕様のブーケをお願いし(ブーケと同じお花でパーティ会場のテーブル花飾りも作っていただきました)、靴は黒のこれまたコンサート用ハイヒール、ピアスは母からいただいたパールのもの、追加アクセサリーとして主張のすくないティアラとチョーカーをアクセサリーショップで購入しました。ちなみに秋仕様のブーケをお願いした際、店員さんの目線がまずショーケースの菊の花たちに行ったのを見逃さなかった私は、「ウチの国ではお葬式の花なんでそれだけは入れないようにして下さい!!」と間一髪の阻止。こちらでは菊も特に意味を持たないきれいな秋の花、ですからねえ…。

20141011_1.jpg

一番困ったのがヘアメイク。髪型も決してハデにしてもらうことはないと軽々しく考えていて、前回出てきたカティが同居時代から私の髪でヘアアレンジの練習ばかりして手馴れてるので、彼女に当日ささっと頼めばいいや、くらいに思ってたのです。ところが、私の直前出張中に、「研究が遅れててウクライナから式当日に帰れない可能性が高い」とメッセージを受けてにわかに焦り始めることに。結局ユヴァスキュラに戻って、式二日前にアジア人のヘアメイクをお願いできる美容室を探しまわる羽目になったのでした。そもそも、私は夏の時点ではまだ入籍が現実味を帯びていなかったために、8月に一度ばっさりと考えなしに短く切ってしまっていたのです。。いまだ、襟足が肩にぎりぎり届かないいわゆるおかっぱヘアー。これで何ができようか。。

何軒も街の美容室に赴いては、事情を話して反応をうかがってみる。そもそも二日前ですからね…単純にスケジュール的に無理、というところがほとんどで、あるいはアジア人の髪のヘアアレンジは経験がないから、申し訳ないけどそんなハレの日のを仰せつかるわけにはいかない、と断られるお店もありました。
でも結局たどり着いたお店が、たまたま時間もぴったりはまり、その上限られた時間で感謝しきれないくらい親身にヒアリングしてくれたり、美容師連盟の仲間たちに尋ねてアジア人のスタイリストの経験がある人からのアドバイスを貰ったりと事前勉強をしてくださりで、結果的に日本でもこんなにしっくりくるヘアセットはなかったよ!というくらいイメージ通りにセットしてくださったのでした。
大事なことは、とにかく写真でイメージを伝えること。あと、現地美容師にとって日本人(アジア人)の髪の問題というのは、ボリュームの多さではなく、キューティクルのツヤによる滑りやすさなんだそう。前日にシャンプーしたあとコンディショナーは使わず、ドライヤーで完全乾燥をさせてから寝るようにと事前に頼まれました。イメージをあらわす用語としては、きちっと清楚に束ねたklassinen(クラシカル)対して、私の今回のようなやつはrento(無造作なゆるふわ?)というようですね。プロセスとしては、最初に徹底的に紙束をカールさせておいて、letti(編み込み)で輪郭をつくり、中央部の髪を無造作にピンで止めてアップに。最後にティアラを乗せて、全体のボリュームが一日持つようしっかりラッカーで固めてくれました。正直、自分のこの長さの髪で、ウィッグやボリューム増しグッズなどを一切使わずここまでエレガントかつボリューミーに仕上げてもらうことができるなんて目からうろこです。メイクも、けばけばしくなることを恐れてナチュラルメイクを強調しつづけたのですが、一つ一つ色を挿していくたびにその印象や効果について丁寧に事前解説してくれたし、終始不安なく良い塩梅に仕上げていただきました。セット中のおしゃべりもすごく楽しくって、式に向けた緊張感や多幸感を良い意味で高めてもらえたし、ここに頼んで良かったと心底思える、まさに非の打ち所なしのすばらしいお仕事でした!そんな私のお墨付き美容室は、ユヴァスキュラのTorikeskus1階にはいっているHiusstudio Liveさんです!私の髪を手がけてくれたのは、店長のハンナさん。もし今後ユヴァスキュラでヘアメイクをすることがあるかもしれない方には、おすすめしますよ〜。

ところで、フィンランドの一般的な美容室では大概どこでもヘアセットサービス(kampaus)をやっていて、juhlakampaus(パーティ用ヘアメイク)とhääkampaus(ウエディングヘアメイク)は別コースになっています。メイクも両者は分かれていて、arkimeikkaus(日常メイク)というコースもどこでももうけられていました。ウェディングコースは事前のお試しが1回含まれていて少し高額になるのですが、仕上がりとしては、通常パーティ用のほうがゴージャスで、ウェディングのほうは顧客のリクエストがない限り清楚でナチュラルめにするのが基本みたい。私は今回お試しの時間すらなかったので、ウェディングコースとパーティコースの間くらいの料金設定にしていただき、さらにはレジで「はじめてのアジア人の経験値をつけさせてもらったから」という聞いたこともないサービス割引までいただいてしまいました。ちなみに、美容室でよくある学割は、通常こうしたヘアセットやメイクサービスでは適用されないものなんだそうなのでご注意を。

ayana@jyväskylä.fi


にほんブログ村 海外生活ブログ フィンランド情報へ


今日は一日寝すぎて昼夜逆転気味です…



posted by こばやし あやな at 08:17| Comment(0) | 結婚式ウラ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。