2014年05月23日

フィンランド第一の母校再訪



あちこちでの撮影ロケ途中、今回直接の予定はなかったけれど撮影クルーの皆さんがぜひ見たいということで、近くまで来たついでにヘルシンキ工科大学(現アールト大学)のオタニエミキャンパスのアールト設計部分をご案内。もう八年も前のことになる、私のフィンランドでの第一の学び舎です。
昨年までの改修工事で、あちこち私が使っていた時よりさらにキレイになっていたけど、穏やかな緑と海と煉瓦造りのアールト建築に囲まれたのびのびとした校風は今も昔も同じ。

この大学の日フィン交流サークルで現幹事を務める若き現役メンバーから、先日「今回は歴代のサークル功労者や創始者にもぜひ集っていただきたいんです!」と、わざわざメールでサウナパーティお誘いをいただきました。なんたって私、このサークルの初代「おかん認定証」授与されましたからね(笑)今でもその絆と私の仕事上キャッチフレーズにおいて、この大学との熱い繋がりは健在してるのです。

そしてその4年後にまたフィンランドに戻ってきて、たまたままたアールと建築の学び舎で、たまたままた日フィン交流サークルの立ち上げに関わることができたのも、数奇なようで、とても私らしい運命だったのだと、今にして思う。

ayana@otaniemi.fi


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今日も暑い一日になりそう


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2012年07月08日

週5で森

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今週は、メインオフィス=森といっても過言ではないくらい、毎日数時間は森でお仕事でした。もちろん誠心誠意、責務全うに集中しますが、ベストシーズンのフィンの自然のなかで、ゆったりと瑞々しい空気を吸い、気候条件や時間帯によって毎日異なる景色の移ろいを観察し、アウトドアランチをいただき、たくさん日本語を喋り、全身を動かしながらお勤めできるというのはつくづく幸せなことだと思います。火おこしももうお手の物、だいぶとサバイバル力もつきました(笑)


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収穫時期に達したベリーも、今日はもう目を凝らしてベストスポットを探すまでもなく、そこらじゅうで鈴なりに!たっぷりおみやげ分も持って帰って来ましたよ。

さらに今日ご一緒したご夫妻は、それはそれは幸せそうで素敵なお二人で、フィンランドの一日常に過ぎない森歩きやベリー摘みを、ここまで感激しながら、終始私を信じて頼って楽しんでくれるなんて…と、胸が熱くなりっぱなしでした。日頃は自分の文章や写真を介して、誰かと間接的にコミュニケーションをとる行為に惹かれ続けている自分ですが、最近改めて「接客」もまた自分にとって、今も昔もとても意味深い生業であることを実感してします。どちらにせよ、「私の生きがい」はつまり、私自身のとっておきや思いを必死に相手の心に伝えてはその反応に感化されたい…その欲求に基づくものなのかな、と感じます。

ayana@espoo.fi


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明日は空港でお仕事。早く行って噂のスタバ一号店に寄ってみようかしら
posted by こばやし あやな at 05:09| Comment(0) | Espoo-エスポー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月09日

我が青春の地オタニエミ

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ヘルシンキにいるうちに一度は訪れなければと思いながらなかなかチャンスのなかった、(旧)ヘルシンキ工科大学(TKK)のキャンパスがある、オタニエミの学生村。修了こそしていませんが、2006年〜07年にかけて通っていた、私の一時の母校です。
大学生にもなって「青春の地」だなんて厚かましい!と言われそうですが、少なくとも部活一筋だった高校時代よりは、本分の学業以外でもよっぽど酸いも甘いも…を経験し、よう笑ってよう悩んでよう泣いた、うら若き日々の思い出がこの地にあずけられています。

で、今日のお昼間、研究員として働いているトゥオマスの休憩時間にあわせてランチしに行く名目で、ようやくその懐かしの地を訪問することができました。


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(大学HP掲載の航空写真より)

ヘルシンキ中心街からバスでたった10分強。けれどそこには、せせこましい首都圏の風景とは打って変わって、穏やかな海と森の合間にそっと建物をはめ込んだように研究施設や学生寮が佇んでおり、各所で先端研究がなされているとはいえ、いつでもエリア全体にゆったりと時間が流れているように感じられる静穏なキャンパスでした。

上に(旧)と書きましたが、実はもう「ヘルシンキ工科大学」は存在しません。昨年はじめに、本工科大学と、ヘルシンキ芸術デザイン大学、ヘルシンキ経済大学の3校が統合を果たして「アールト大学」という総合大学としてのスタートを切ったところです。実際はまだ名ばかりで、キャンパス集合など現実的な「統合」までは進んでいないとうかがっていましたが、それでも多少はキャンパスの雰囲気も変わってしまったのではないか…と懸念していたものの、実際は掲げられている旗のデザインが一新されたくらいで、建物内外の雰囲気はどこも今のところ何ら昔と変わりなく、ほっとひと安心。


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キャンパス内にはこんなでっかい野ウサギも走り回ってるし、


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林檎が収穫できるし、


囲いなく外の街とつながっているので、昼間っからどこぞのおっちゃんがベンチで酒飲んでるし…


やはり長閑この上ありません。

居心地がよいだけでなく、敷地内には最低限のスーパーと郵便局、銀行、ヘルスセンターもすべて収まっているので、人によってはもはや隣町やヘルシンキに出ていく必要性が一切なく、ずっぽりと引きこもってしまいかねません。日本語クラスの学生いわく、そんな典型ヒッキー学生を生み出してしまうこのキャンパスのことを、「オタクニエミ」もしくは「ヲタニエミ」と呼ぶのだそうです(笑)


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アルヴァ・アールトの代表建築でもある大学のシンボルの本館には、日本語クラスのTAに出向していたときくらいしかお世話にはなりませんでした。が、正面の階段状になったベンチは陽あたり抜群で春先は実に気持ちが良く、某クラスメイトとここでアイスを食べながら…つい何度か建築史の授業スキップしてしまった記憶も…(もう時効切れよね?笑)


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ああ懐かしいなあ、建築学科棟のエントランス。ここでコーヒーを飲みながら、ディスカッションしたり、テスト勉強したり。ふいに現れる構造上無意味な壁や階段模様など、アールト建築の「謎」をたくさん孕んだ、少しミステリアスな空間でもありました(知人はそれらをアールトの「思想の壁」「思想のひだ」と呼んでいて妙に納得した)。

ここの棟には、教鞭は取らないものの、私たち歴代留学生を並々ならぬ熱意をもって統括してくださっている名物秘書のアウリがいらっしゃるのはずなのですが、残念ながら今日は不在で会えませんでした。彼女のすごさといえば、対面前から、願書に貼り付けていただけの顔写真で全員の名前と顔を一致させており、登校初日に私を見るなり「アヤナ、ようこそTKKへ!!」と握手を求めてきたので、なんで私のことしっとーねん!!と仰天させられたものでした。


彼女は不在だったものの、部屋の前でこんなもの発見!

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所属していた木造建築ゼミのプロモーションポスターに、私たちの代のメンバー集合写真が使われてた(笑)計12ヶ国から集った刺激的な面子揃いでありながら、最後まで協調性抜群の、本当に素敵な仲間でした。解散後も可能なメンバー同士でちょくちょく(世界のどこかでの)同窓会も実現していて、震災の直後にはほぼ全員が安否を尋ねてくれたりと、今でも途絶えることのない絆で結ばれています。


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こちらが、留学生活の思い出の7割くらいが詰まっているワークショップスタジオ。
もちろんもう鍵もってないから入れへんよな…と外からちらちら眺めていたら、たまたま出てくる生徒さんが私に気づいて手招きしてくださったので、まさかの潜入に成功!


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散乱する木材とモデル、木くずのにおい、裁断機と排塵機の稼働する音…これぞ当時の日常風景。先に述べたメンバーとともに、ここで一日の大半の時間を過ごしていた時期があったんやねえ。
お世話になった教授たちにも会えないものかと一瞬期待したものの、まあ当然ながらしっかり夏休み中でした。けど、当時から不思議な存在感を醸し出すワークショップマスターのおっちゃんには再会できました!私はどの機会いじるにも人一倍手の掛かる教え子だったので、ちゃんと覚えててくれたようです(苦笑)


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お昼ご飯といえばここ、ディポリ。キャンパス内には数多くの食堂があるにも関わらず、スタジオから近いし広いしお腹いっぱい食べられるし、てことでいっつもランチはココでした。(ちなみに今日は、最近できたばかりだという物理学科の食堂にお邪魔させてもらいました。場所は新しくとも、結局メニューはどこも一緒…)


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その裏手には、なぜか生け贄のごとく壁に吊るされ、雨ざらしにされ続けてる酷いホルンもまだ健在しておりました(笑)ホルン吹きふみちゃんが遊びにきてたときに、これ見て愕然としてたのが懐かしい。


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さて、ここからは、私もかつて住んでいた学生村の散歩道プレイバック編です。
TKK民用の学生寮はオタニエミの先っぽの小さな半島に集中していて、アパートだけでなく、サウナパーティ場や焚き火用サイト、教会なども整っているのですが、それ以外は言うまでもなく森また森です。

海岸沿いには遊歩道も整備されていて、四季折々、時々刻々、はっとするような美しい自然風景に出会えます。それを少しでも逃すまいと、どんなに寒かろうと時間さえあれば着込んで外に出て、この遊歩道を散歩したりランニングしたりしていたものでした。


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森は、場所によって群生する樹種や植物が異なり、違った風景が楽しめます。
このあたりは、私が一番気に入っていた背の高い白樺林。とりわけ、木々がまだほとんど葉をつけない雪解けの季節は、まるで京都嵐山の野宮神社へと続く竹林の小道を歩いているときのように、少し神秘的でありながら、気分をしゃきっとさせてくれるので好きでした。


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この岸辺は、ゼミメンバーでよくボンファイヤーを炊きながら夜を明かしていた思い出の一角。木造ゼミだけに廃材が随時たまってくるので、その度にここまで運んできて燃料にし、焚いた火を囲んでビール片手にソーセージ焼きながら、日の暮れない季節には朝までおしゃべり。潔く次の案に目を向けるために、皆が立会人として見守るなかで、古いアイデアや図面、モデルの試作品などを火に投げ込む儀式もよく開催していたっけ。街のバーやダンスフロアに出かける代わりに、大自然のなかで火を囲む。それがオタニエミ流コンパでした。


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森の散策道をさらに歩いて、ついにかつての我が家に到着。
このアパートの3階の一室に暮らしていました。カーテンの模様が変わっていたし、当時のシェアメイトだったカイサとアンネッタもさすがにもうここを出てしまったのかな。
ロケーションと眺めは最っ高の、自慢のお部屋でした。ちょうど東向きなので、毎朝水平線の向こうから朝日が昇ってくる時間には、部屋の白い壁に濃いオレンジ色の直射が差し込んできて、森の木々のシルエットをそのまま映写するのです。
窓を開けていると、小鳥やときにリスが遊びにきて、机の上のボウルに開けてた柿ピーからピーナッツだけをついばんでいかれたり(笑)


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そしてここから先の道は、毎日の通学路でもありました。学校で心身ぐったりしているとき、朝から気が乗らないとき、この緑道がどれだけ肺や心の空気を浄化してくれていたことか。そしてほぼ毎日、この森で目についたものの写真をとりながら登校していました。


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この通称「踏ん張る木」も、まだこうして踏ん張ってるんやねえ。当時から、根っこ以外なんの支えもなく、地面すれすれのところで幹を浮かせて静止しているのです。どんなに重く雪が積もろうとも、私がいたずらに上を踏み歩こうとも・・・


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森の中にひょっこり現れるサウナコンパ会場「ランタサウナ」は、オタニエミ民なら誰しも何度かお世話になる、名物スポットです。このようにサウナ部屋とキッチンつきパーティフロアがドッキングした会場がフィンの大学施設にはたくさんあって(TKK以外の事情は良く知らないけど)、とくに週末は、いろんな団体のパーティやオフ会で予約が先まで埋まっています。食べて飲んでサウナはいって、そのあとに向かうのはもちろん・・・


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海!!
適度によっぱらった裸族(飛び込み台まではちゃんとタオルは巻いてますが…)が、つぎつぎに海へとドボンしてゆきます。ここではこれがごく自然な光景なので、誰かにフィンのサウナ文化について尋ねられたときもごく当たり前のように語って聞かせるのですが、実際に目の当たりにしたことのない人にはたいがい信じてもらえません。でも、本当に本当の、日常的な光景です。そして本当に気持ちいいし楽しいですから、フィンにお越しのさいはぜひ機会を得てチャレンジしてみてください!


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そしてさらに少し歩けば小さな港に出て、その先が大学キャンパスの入り口。
初めて海が凍った日、おそるおそる、この港から海上歩行にチャレンジしたときの驚きと感動が蘇ってきます。味を占めてからは、冬季限定海上登校を開始。だって、湾が入り組んでるから家の前から海を突っ切るほうが大学に近いしね(笑)春先には、この港の周辺一帯がまっ黄色に目に映るほど、大輪のタンポポが咲き乱れます。


・・・と、いうわけで、今日の日記は私一人が舞い上がっているだけのただの回想日記でした、スミマセン。でも、この恵まれた環境のなかで、素敵なキャンパスライフを過ごさせてもらったからこそ、今につながっているのは確かです。初心を顧みたくなったとき、ときどきふらっと帰ってきたいものですな。


ayana@otaniemi.fi


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ヘルシンキ滞在もついに2週間をきってしまいました。

posted by こばやし あやな at 08:21| Comment(0) | Espoo-エスポー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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