2013年07月20日

クオピオ小旅行

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先日ユヴァスキュラに越して来られた日本人ご夫妻の車に同乗して、我々ユヴァスキュラ民にとっての最寄りIKEAまで足を運んできました。さてそれはどこかといいますと…約140km先の北サヴォ県の街、クオピオ(笑)ちなみにタンペレ店は150km先と僅差で次点。買い物とミートボールを楽しみ、車外から覗かれたら粗大ゴミ置き場と勘違いされるんではないかというくらい、買った家具の木材を絶妙な支え方で車中にすべて押し込み、せっかくここまで来たのだからと、クオピオ市街にも少し足を運んでざっと名所だけ回ってきました。

クオピオ…私がちょうど二年前の今頃、大学院合格通知メールを受信した街…(マーケット広場前のマクドでした)。個人的に、とても縁起のいい街として今なお崇めています(笑)久々にマンニスト教会の光りあふれる静謐な空間を味わうこともでき、短い滞在時間ながらまた今日もこの街への好感度を更新して戻ってきました。旅帰りのサウナもこれまた最高〜今日はとりわけ寒かったですし。日中は街の気温計が12度指してるのを目撃し、さらに家までの帰り道、自転車を漕ぎながら歯がガチガチいってたのにはさすがに驚きを隠せなかった。。。まさか夏、終わったわけやないよね??

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よい週末を!

posted by こばやし あやな at 05:09| Comment(2) | Kuopio-クオピオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月06日

慰めをもらいに、あの場所へ

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前回お話したように、ネット環境を求めて何気なく入店した、クオピオ中心街のマクドナルドで知ることとなった入試結果。


とはいえ、その場で思わず「うおっ」ととっさの一言声をあげた後は、その瞬間的な気持ちの高ぶりと混乱を一緒に受け止めてくれる人が周りにいるはずもなく、他人の淡々とした日常ばかりがひしめく騒がしい店内で、しょうがなく自分も「淡々」を装いながら、体の内側だけで驚いたり喜んだりしてみるものの、んん、感情の表出をこらえてる肉体がどうにもイライラしてくる。

恐ろしい国際電話代を覚悟しつつ神戸の自宅に電話をかけてみたら、留守電にさえ繋がらずに虚しくコール音が鳴りっぱなし。おーい母よ、こんな時間にどこ出掛けてるんや〜。諦めて、国内の知人のなかでは一番最初に知らせたかったトゥオマスに電話するも、これまた応答の気配なし・・・(こちらは仕事時間なので当たり前)。ああ、もう!


仕方なく、その場でパソコンに向かって興奮を活字に変換し、世界の隅々まで放散することで幾分体のしびれを抑えてから、賑やかなマーケット広場の隅に到着していたバスに反射的に乗り込んで、今のわたしの気持ちを望むまま受け止めてくれるに違いないという確信のあった、街の外れのとある場所に向かいました。


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大好きな現役建築家のひとり、ユハ・レイヴィスカが設計した、マン二スト・ヨハネ教会。

彼の手がけた教会建築といえば、ヘルシンキ近郊ではロウヘラにあるミュールマキ教会、そして今のホストファミリー宅のすぐ近くにあるパキラ教会が有名ですが、知人の熱いススメで5年前に訪れて以来、私が最もしたたかに心を揺さぶられたのが、クオピオ郊外にひっそりと佇むこのマン二スト教会です。


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折り重なる純白の壁によって覆われた礼拝堂。そのすき間のスリットに外界から陽光が滑り込んでくると、さりげなく色付けされている壁の裏板に反射して、縁がまるで昼間に現れたオーロラのようにほんのりと色味を帯びながら、安らかな光を放ちます。

そしてその静謐な空間にさざ波をたてるのが、無邪気に舞い遊ぶ妖精たちのようなペンダントライトと、目もあやに輝く銀色のパイプオルガン。


このように、おもむきの素地を自然光に委ねた祭壇は、陽の入ってくる方角や高度、その強さや色味によって、四六字時中、ゆっくりとその様相を変化させてゆきます。本日はぼんやり曇りがちの空だったので見られませんでしたが、運良く空間に直射が差し込んでくると、スリットを通して幾筋ものストライプの陰影がくっきりと浮かび上がり、それもまたなんとも陰影に富んだ情調をもたらしてくれるのです。

まっ白で無垢な箱が、清らかな光で輝いたり、陰りを帯びたり。

たやすく誰かの色に染められることもあれば、誰かが灯してくれた光でぱっと明るくなることもある。


足や肺をもたないたかが<空間>で、そんなふうに無常の律動と機微を感じられるのが、レイヴィスカの建築がよく「音楽的だ」と評される所以なのでしょうか。


ともかくここへやって来ると、高ぶった心はまっさらになって冷静さを取り戻し、でもいっぽうで、もっと神聖で運命的な要素によっていたずらに心がかき乱されるような…自身ではコントロールできない不思議な心の機微に浸ることができるのです。


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初めてここを訪ねたときにゲストブックに残した自分のサインが見つかって、ぽっと嬉しくなりました。あの時の私は、5年後に自分がまたこの地へ、この国へ戻ってくることになるなんて想像もせずに、わずか1年しかない滞在期間のすべての瞬間を充実させようと、ただただ必死だったっけ。

今回は、現時点で「終わり」がはっきり自覚できないけれど、やはりあの時と同じように一日一日をまっとうし、精一杯輝かせてゆかねばと改めて誓い、今日の日付で2度目のサインを書き込みました。



ちょうどペンを置いたタイミングで、礼拝堂に、ここの管理をされている(宣教師さんではない)老いた女性が入ってこられました。私の出で立ちを見て当然のように「どちらから?」と尋ねられたことから、しばし話を交わすなかで「ほんの一時間前に、秋からユバスキュラで大学院生になれることが決まりました」とようやく目の前の人にむかって自分の口から語ると、その方は、私の手をにぎって「おめでとう、とても良かったわね。ひとりの旅先で知ったのは寂しかったかもしれないけれど、今は私も嬉しい」と、はじめて一緒になって喜んでくれたのです。

その瞬間、やっとというべきか、つい涙がこぼれそうになりながら、それまで上向きに高ぶるいっぽうだった胸を、ようやくふうっと深くなでおろすことができた気がしました。

やっぱり今日この教会に来てよかった。


ふいにその女性が「あなた、バロック音楽に興味ある?」と尋ねてきたので、もちろん、私自身もヴィオラを弾くくらいなので…と身を乗り出すと、今ちょうどクオピオ市内の教会で連日バロック音楽の演奏会を開くイベント中らしく、今日はプイヨ教会という場所で若い音楽家たちのミニコンサートがあるから行ってみたらどうかしら、というお誘いでした。

夜には何も予定がなかったので、もちろん足を運んでみることに決定。さっそく場所を教えていただきました。わからなくなったら電話してね、とご丁寧に携帯連絡先まで。

この日は結局お世話にならずにたどりついたけれど、この方との繋がりの手段が残せてよかった。


「素敵な未来を応援しているから、またいつでもここにいらしてね」という、最後まで温かく嬉しい言葉と握手で見送られ、来るときとは全然ちがった、すとんシンプルで晴れやかな気持ちとともに教会を後にしました。

次はぜひこの教会の冬の顔を見に来よう。


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開演まではまだ十分に時間があったので、そのままバスも使わずてくてく歩き続けて、クオピオといえばここに来ないわけにはいかない、プイヨの丘に上ってきました。

古い松林に覆われた、結構勾配のきつい山道を駆け上がっていくと、見てのとおり、いかにもここはフィンランドと思わずにいられない、彼方まで森と湖の折り重なってそのまま天へと続いてゆく原風景が見渡せる、風の心地よい丘の頂上にたどり着けるのです。

ぼんやりと霞みがかった木々と大気が、なんだか東山魁夷の絵画を逆に写し取ったかのようにも見えます。ああ、やっぱりここまで戻って来てよかったなあ、なんて安堵で心が満たされる、フィンへの憧れの原点のような景色です。


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バロックコンサートは、1時間足らずのとても小さな規模のものでしたが、弓も楽器も本格的な古楽器を用い、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、そして歌と、いずれも中学生くらいの子から私と同じくらいのお姉さんが、自分なりのバロック音楽のイメージと解釈をしっかりもった、驚くほど大人びた演奏を聞かせてくださいました。何より久しぶりに耳にする、弦楽器の柔らかな生の音。いろいろ安心したら、無性に楽器が弾きたくなってきました。ヘルシンキに戻ったら、久しぶりにケースから出して、ヨーロッパの乾いた空気の中でようく鳴らしてあげたい。


その後、タイムラグこそありながら、私の連絡やウェブ発信を聞きつけた友人知人から続々と祝福の言葉をいただき、両親とも少し電話で話すことができて、また、終演後に戻ってきたお宿では、その夜、とても楽しい出来事が待っていました(これはまたそのうち書きます)。


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当初5月末に出るかもと言われていた結果が一向に来ず、不安が解消されぬまま(どころか、日に日に増幅されるがまま)期日が来てええいと渡航。その後もとにかく連絡が来るまで一切考えないようにしながら、未知なる景色の感動に浸っていても、やはり心のどこかで常に気になり続け、ふと思いつめて胃がキリキリ痛む夜もありました。

ああ、居場所が決まるって、こんなに安心できることなのね…。


改めて、ここまでの長い軌跡において応援してくださった皆さんすべてに、心からお礼申し上げます。本当にお世話になりました。そして多分これからも…

明日はさっそく(旅先からやけど)新居探しにもとりかかろう。


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いつも、おおきにどうもです。


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2011年07月05日

クオピオでの可愛いサプライズ

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日記の前に、皆さん、昨日は世界のあちこちからたくさんの祝福のメールやメッセージをくださって、本当にありがとうございました。

あまりまだ実感が湧かないうちから、早速入学手続きに関する膨大難解な文面がpdfで届き、浮かれてる場合ではないほうの現実から来るプレッシャーに、はやくも心が折れかけております…が、ぼちぼち、特に明日の晩に一度ヘルシンキに戻ってからは、腰を据えてインフラ整備や語学勉強に専念したいと思います。


さて、クオピオの街を離れ、先ほどサヴォンリンナという街に到着しました。
地図を眺めてみても、あるいは車窓から見られる草花の種によってさえ、もうずいぶん南、そして東の果てに近づいてきたことが実感ができます。

国内ぐるり旅前半戦の最終夜となる今晩は、ちょっと奮発して、おめかしして、サヴォンリンナの有名な古城オペラ祭でドン・ジョヴァンニを鑑賞してきます!



紀行の方は、旅路どおりに随時巻き戻りながら、ぼちぼちと時系列で更新してゆくので気長にお付き合いください。というわけで以下は、まだ私が合否結果を知る由もなかった7月3日、クオピオに映ってきた晩に綴っていた日記です〜


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私の体の悲鳴と祈りが通じたのか?、今日は久々に、雨こそ降らなかったけどお日様の光をほとんど浴びることのなかった、曇勝ちの肌寒い一日でした。ほーんま、北国の気温は陽光あるなしがすべてなんやなと再認識。今日はただの移動日だったので、ちょうど良いタイミングでの肌休めデーになり、いやはやラッキー。


お世話になったスケヴァのお宿を出て、またゴロゴロとトランクを押しながら田舎道を歩いていると、突然後ろからやって来た車が私の前で止まって、中から二人の男性が顔を出してきて、「駅まで行くんでしょ?僕らも行くから乗っけていってあげるよ!」と英語で話しかけてきたのです。

日本や他所の国でこういう場面に遭遇したら、「やばいっ」という防衛反応が正解なのでしょうが、この国の、とりわけ田舎特有のわれら運命共同体〜な雰囲気にすっかり馴染んでしまってる私は、疑いなく(あ、幸運の助け人だ!)と察知しちゃうんですよね…。もちろん、悪いことは起きなかったですよ。以後ちょっとは気を付けたいとは思いますが…


お二人は、私は気づいていなかったけど同じくモーテルに宿泊していたらしく、やはりモーテルで出会って仲良くなった者同士だったみたい。車所有者のほうの年配のおじさんがロシア人で、もう一人のやや若そうなお兄さんが、ベルギー人。二人とも仕事で何年か前からフィンランドに滞在していて、ただ今気ままに夏季休暇中とのこと。
しかも、二人とも昨日の奥様運び選手権会場で、すでに私を見かけて気づいていたというんですよね…まあそりゃ黒髪の観戦者はさぞ目立っていたのでしょうが。


送迎と見送り役だったロシア人さんは、まもなくホームでお別れ。
ベルギー人さんとはそのあと列車でも一緒で、すこしおしゃべりを続けたけど、まもなく次の駅で降りていかれたので、そういえば名前も聞かずじまいだった。
このひとり旅の途中で巡り会って、連絡先を交換したり新たにfacebookで繋がった人もいれば、親しく会話したのにこんなふうに名前も聞かぬうちにお別れしていった人もたくさんいる。

いつでも、それこそ「Before sunset / After sunset」や「Lost in Trnslation」のような忘れられない出会いにちょっぴり期待を寄せながらも、実際は執着心に捕らわれない軽やかな一期一会が愛おしくて、だから私は旅を愛しているのかなと、よくぼんやりと考えます。


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さて、スケヴァから、快速列車でさらに南へと下ること2時間(途中、接続列車待ちのために25分もの臨時停車時間を経ながら…)、中部カレリア地方の街、クオピオへとやってきました。ラップランドから始まった旅も、気づけばもうずいぶんと南下してきたものですな。

クオピオは、その愛らしい名前の響きもさることながら(なんかマリオワールドに出てきそうやんね)、以前から、私のお気に入りの街ランクで常に上位に位置している、おすすめの街のひとつです。その魅力スポットは明日の観光を終えてからご紹介するとして…印象深く心に残っているひとつの要因は、私が2006年に留学でフィンにやって来てまず最初の一ヶ月を過ごした、ユバスキュラの街に別れを告げた後、晴れて旅行者の身となって初めて一人で訪れた街だったからでしょうか。人々がとても気さくで、旅の出だしを快調に滑り出させてくれた好印象の街でした。


そのときも、撮影写真の一枚目は、よその駅では見かけない、プラットフォームにでんと立つこのKUOPIOロゴのトンネル入口だったのをよく覚えています。あの時は、今日と違って、青空と太陽の輝くザ・真夏日でしたが。ちなみにこのトンネルは、すごく古そうなのに完全にバリアフリー化されていて、ゆるやかなスロープを描きながら低地の駅舎まで移動できるようになっており、トランク持ちにも大変ありがたいのです!ね、しょっぱなから心を掴むのがうまいぜクオピオ!


この街で予約していたお宿は、この季節に全国各地で見かける、夏季休暇でものけの空になった学校の校舎を利用したサマーホステルです。いわゆるドミトリーになっちゃうけど、ビジネスホテルなんかと比べてもとにかく驚きの安さなんだからしょうがない。

性懲りもなく、また番地と電話番号だけしか控えていなかったので、当然途中で道がわからなくなり、しょうがなくホステル(の管理人の携帯)に電話する…と、今暇だから、バスターミナルまで来てくれたら迎えに来てあげるとのこと!相変わらず、生活にゆとりを兼ね備えているからこそできるこの国の人たちのあたたかな気配りに、また今日も助けていただきました…。


迎えに来てくださったのは、4年にわたるアメリカ留学を終えてつい先日帰国してきたばかりだという同世代の娘さん。この子とお母さんの二人で、サマーホステルを切り盛りしているみたい。

小高い丘を二人でせっせとトランク押しながら上りきると、なるほど確かに、小さな森のなかの、いかにも学校の校舎らしい小さな建物に到着しました。


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ここは小学校レヴェルの子達が通うアートスクールだそうで(プライベートスクールではありません)、通された部屋も見事に教室にベッドを運んで一時改造したもの。壁にはずらりと学生さんの作品が掲示されているし、今こうしてPC置いて向かっている机も、日本のと形はちがえど懐かしの学校机&椅子なんです。

このひろーい学び舎に、今日明日は私ひとりだけお泊り。昔は学校のお泊りイベントってだけでかなり興奮していた記憶があるけど、さすがにひとりっきりだと別の意味で落ち着きませんな〜。


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学校ホステルに到着して、受付でお母さんともご対面したのですが、実はそのお母さんが、予約のやり取りをしていた私のメールの署名にある、このブログのアドレスを開いて覗いてくれたらしく、そのときトップにあった例のムーミン左利き用ハサミの記事(の、もちろん写真だけ…)を見て、私をムーミン好きのお客様にちがいないと察したのですって。
それで、私を見るなり嬉しそうに「これをぜひあなたにあげたいと思って!」と駆け寄ってきて、そっと手に乗せてくださったのが、写真のムーミンキシリトール…ううぅ、まったくなんて嬉しいサプライズなんだ!

Kiitoksia oikein paljon!!

せっかくなので、学校らしいものと一緒に撮影を…と思ってキョロキョロしていたら、机の端っこにこっそり書かれた落書きがたまたま見つかったので、嬉しい思い出の記念撮影にエキストラ出演してもらいました(^^)

やっぱりいつでもクオピオの旅は、いい感じ。

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今回はなんの街情報もない、ただの交流記録ですみません。

posted by こばやし あやな at 20:15| Comment(0) | Kuopio-クオピオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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