2015年12月11日

遠く 近く

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ふう。ともに一週間を超える北方ロケ帯同2連発を無事に終えて、ユヴァスキュラに戻ってきました。体力気力が持つかな…と心配していたけれど、なんだかんだでロケ中のほうが睡眠時間が規則正しくなるし、パソコン前に向かわなくていいし、毎日ちゃんと食べて、適度に飲んで、気分よく母国語で喋って笑って、出発前に最悪だった肩こりもお通じもすっかり良くなって帰ってきました(笑)

さて、もう公式番宣も出ているので暴露してしまうと、実は今回お手伝いしてきたのは、クリスマスイブの特別番組、歌手の槇原敬之さんの世界音楽紀行フィンランド編の収録でした。槇原さんは3年前から年に一回、ご自身の今後の曲作りへの新たなインスピレーションや音楽観を求め、さまざまな国へと「音楽紀行」に繰り出していて、その様子はTBSチャンネルで放映された後、毎度DVD化もされています。そして嬉しいことに、第4回目にあたる2015年度の旅先に選んでくださったのが、冬のフィンランド。私自身は、今回は通訳コーディネートだけでなく、なんと槇原さんの旅の案内役として、ちょいちょい出演もさせていただきました。
奇しくもこの旅の間には、98回目の独立記念日、そして150回目のシベリウスの誕生日という、ある意味フィンランドの音楽シーンやその歴史背景を知る上ではかかせない2大イベントがありました。それらがどう影響を与えたのか、どこの街で槇原さんがどんな体験をし、どんな音楽に触れたのか…ああ、もう思い出話を語りたくてしょうがないところですが、ここはぐっと我慢し、皆さんにはイブに番組で楽しんでいただくということで!!まだ見ぬ槙原さん、まだ知られないフィンランドの魅力がたーっぷり詰まっていることは保証いたしますよ! CSの見られないお宅ではぜひ後日発売予定のDVDでお楽しみあれ。

「クリスマス特別番組 槇原敬之フィンランド音楽紀行」
http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v2398/


この大きなお仕事はさすがに一筋縄ではいかないことも多く、思わぬ成り行きや自分の至らなさに、少なからず悔しい思いももどかしい思いもしたのですが、それでもとにかく楽しくて、楽しくて、今後またこれに匹敵する充実感の得られるお仕事にめぐり合うことができるかしらと心配になるくらい、撮影クルーのメンバー、景色、現地での出会いと体験…すべてに恵まれすぎるくらい恵まれていました。
私のブログを昔から読んでくださっている方はひょっとしてこれを読みながらすでに頭に浮かんでいるかもしれませんが、実はこのブログではこれまでもちょこちょこと、マッキーの歌の話題が出てきているんですよね。何を隠そう、私が今の夫であるミッコと付き合うことになったのも、Each one teach oneという、ユヴァスキュラ大学にある単位つき言語交換プログラム(自分の母国語と学びたい言語がマッチングする相手を校内で見つけてお互いの言語を教えあったら単位がいくらかもらえるシステム)のパートナーとして、互いに翻訳に興味があったことからいろんな歌の歌詞や詩を訳しあっていたとき、最初にマッキーの「遠く遠く」を選んだころのことでした(笑)いつか本当にこの場所でジャーナリスト活動ができる日が来るんだろうか…と、まだ先行き不安で、そもそも学校にもついていくのに精一杯で、故郷に後ろ髪引かれる思いも強かったあのころ、「遠く遠く」の歌詞にはたくさん前向きな気持ちをもらったし、それを美しいフィン語に訳してくれ、まさに歌詞が代弁してくれていた私の立場や心情を頼もしく支えてくれたミッコへの思いも強くなっていきました。
このお話はもちろん挨拶代わりにご本人にも報告し、それから世のしがないビオリストのまさかの応援ソング「ビオラはうたう」を作ってくださったことへの感謝の気持ちも、全世界のビオリストを代表してしっかり伝えてきましたよ!(笑)(この隠れた名曲を知らない方はコチラをチェック)

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槇原さんは、あの素敵な歌の数々の作り手だというイメージをなんら裏切らない、愛嬌と正義感と万人への慈愛に満ちた素敵な方で、何気ない会話でつむがれる言葉の数々までもが温かく美しかったのが特に印象に残っています。北摂や丹波地方にゆかりのあるもの同士、カメラの裏ではつい関西弁に戻ってキャッキャと楽しいジモトークで盛り上がったのもよき思い出ですし、あの淀みない歌声は極北の凍てついた大気をやわらかく震わせ、そして私や周りの人たちの心を震わせてくれました。
前回の日記では、ただひとつひとつの目の前のお仕事をまっとうしてゆければそれでいいはず…というようなことを書きましたが、今回槇原さんとご一緒にお仕事をさせていただき、撮影の合間にもたくさんお話を交わして、そのおかげでひとつ、「このお仕事をするからには、こうしてゆくべきだ」という自身の専門性への新しい視点も得られました。

日本に留まっていたら、絶対出会うこともなかったであろう人生の恩人と、日本を離れてから出会うことができる、それどころか互いの専門性を交わらせて一緒にものづくりができる…人生って、まさに軌跡の連続で、本当におもしろい。次はまたいつこれほどまでに心からわくわくできるようなお仕事にめぐり合えるかわからないけれど、そのときを夢見て、またこつこつと、お仕事のしりとりを続けてゆきたいと思います。

ayana@lappi.fi


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実は明日も日帰り取材〜



posted by こばやし あやな at 23:44| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月20日

ハーフ人観察記つれづれ

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ユリアーノというフィンランド人とイタリア人のハーフの友達がいまして、先日大学仲間とのBBQパーティで久々に再会した時に、うちにすでに今夏収穫したぶんの乾燥キノコがたっぷりあるよという話をしていたのがきっかけで、昨晩はわざわざうちにイタリアンな晩御飯を作りに来てくれました。水で戻したハペロやオラカスをたっぷり使ったトマト風味のソースの絶品パスタ。私は冷凍庫のコルヴァシエニを一袋回答してクリームスープと、前菜ちょこっと。ご近所に越してきた次年度の留学生さんもお呼びして、キノコ三昧のディナーを楽しみました。

このユリアーノ氏は、サンプル数は少ないけれど私の知りうるイタリア人の気質とフィンランド人の気質を漏れなく併せ持っている感じがして、つるんでいても2人分の人格を相手しているようで非常に興味深く、新鮮で楽しいです。ハーフはハーフではない、二倍なんだ!という主張を時どき耳にしますが(個人的には二倍は2人前なので、増えすぎじゃない?正しくはハーフ&ハーフ=1人前でよいのでは?…と前から密かに思ってましたが)、少なくとも性格とか経験値といったものは分母が1とは限らないし何割ずつ掛け合わされていて…と解釈できるものでもないので、これだけ同EU同盟内とはいえ民族的にも大差のある2国の両側面に無意識に寄り添える意味では、1人前以上の豊かさをもっているといっても言い過ぎではないのかも。

彼はフィンランド人のお母さんが伊に移住してきて生まれた子どもで、食と新天地を求めて数年前に自分の意志でフィンランドに移ってくるまでは、小学校の時に3年間フィンランドに住んでいた時以外はずっとイタリアの風土で育っています。だから本人的には自分の心や故郷と呼べる場所はイタリアだと考えがちなようで、今暮らしているフィンランドも第二の故郷というよりは言葉や文化や対人関係でさほどストレスを感じることもなく故郷より高収入の得られる快適な出稼ぎ国、という捉え方をしているみたい。
とはいえ少なくとも彼の何気ない振る舞いには、マイペースさ(ルーズさ)とおふざけ半分のノリと勢いで万事押し切って正当化してしまうザ・イタリア人気質もありながら、さり気なく相手の顔色を伺って出方を変えたり、相手の話を目を見て最後まで聞いてくれたり、沈黙も平気だったり、アフターフォローまで含めて卒なくホスピタリティを尽くしたり(かつての私のイタリア人の友人たちはことごとく、調子よく「イタリア料理作ってあげるよ〜」と家に押しかけて美味しい料理を作ったあとは戦場のようなキッチンや食卓放置で満足気に帰っていってたけど、彼は「料理を作った人に洗い物をさせないのがうちのハウスルールやから!!」と私とミッコが全力阻止するまで黙々洗い物までこなしてくれていた…)、こちらもフィンランド人と何ら変わりなく楽にコミュニケーションをとれる佇まいがあります。こういうのって、結果的に目に映る「仕草」としては後天的に身につけたものなのかと想像してしまいがちだけど、そういう振る舞いに至ってしまう内面を持っていることにおいては、やっぱりお母さんからのDNAの遺伝が最初の一番大きな影響なのかなあ。彼自身、フィンランド文化のなかでの生活体験の量は、人生トータルのなかでも決して多くはないわけだし。

言語に関しては、家の中では母親とはフィンランド語、家族全体ではイタリア語ときどき英語、という環境で育ってきて、3年間フィンランドの学校に入れられたときは当初ちんぷんかんぷんだったけど、わりとすぐに、自分でも不思議と周りの言ってることが当たり前に理解できるようになってたし、自分でも頭で考えずしゃべり続けていたと言います。その後はまたしばらく母親との会話以外はイタリア語オンリーの人生が続くわけですが、今の彼は何ら問題なくフィンランド語を喋りながら、ときどき「自分はそういえばこんな初歩的なものをフィンランド語でなんて言うのか知らない」という会話中に口が詰まる経験に遭遇するものなんだそう。昨日で言えば、帰り際にちょっと遊んでたトランプのスペードとクローバーのフィン語名を「そういえば知らない!」と目を丸くしてニヤニヤしてました(笑)

こんなふうに、人間観察や経験談が面白くて仕方ない、ハーフと呼ばれる人たちの十人十色の人生や成長過程。先日知り合った英国在住歴の長いフィンランド人(女性)とモロッコ人(男性)の夫婦の家族は、両者ともに互いの言語はかなり流暢に喋れて、かつ女性のご両親とフィンランドで同居している大家族。2年前に初めての息子を授かり、父はベルベル語(モロッコの公用語)で話しかけ続け、母は英語で話しかけ続け、その他家族はフィンランド語で…という特異な環境で息子の言語発育状況を見守っていたら、2歳になった現段階で、坊っちゃんは父、母、祖父母それぞれの話す言葉の意図をそれぞれにそれなりに理解していて反応を示すけれど、例えば試しに母がベルベル語で、あるいは父がフィン語で、「ちょっとそれとって」とか「こっちにおいで」とか簡単な言葉を話しかけても、まったく反応はないのだそう。今のところ、彼の感覚器や思考回路では、聞こえてくる音のシグナル以前に、父、母、その他の人々が話しかける言葉は別ものという大前提のなかで必死に音や意味をキャッチしようとしているんでしょうね。いやあ、不思議、面白い。

こんな話を長々続けてきて、今のところ私事の報告があるわけでも予定があるわけでも全くないのですが(笑)、とはいえ、実際私たちの家庭言語環境(日常会話:ともに関西弁、仕事絡みの話:ともにフィン語、談話:ミッコが延々フィン語で私が延々日本語)や文化環境(現住地フィンランド、家族構成員は日本かぶれのひどいフィン人父とフィンかぶれのひどい日本人母)に将来新メンバーがやって来てくれた時、果たしてどう家庭内ルールを作って接していくべきなのか、それを受けてどう育っていくのか…と、ときどきあれこれ不毛な想像はしていまいます。きっと家族そろって日本語フィン語英語という三ヶ国語の共通言語を自在に使い分けたり理解し合えたり、おなじバラエティを見て大笑いするという理想のチームができるのを過度に期待してしまったら、親にとっては苦しかったりもどかしい時期のほうが圧倒的に長いんでしょうねえきっと。まあ、理想までの到達じゃなくて、「こう来たかっ!」という無数の不意打ちをいつまでも楽しむほうが自分も楽しいし親として気も楽なのかも。子どもだって、しょせん他人だし。←という今現在の冷めた見方が、実際将来的にどう変容するのか楽しみでもありますw

最後に、ここまで読んでくださってる方には一番なるほど〜なプチ情報かもしれませんが、昨日はユリアーノにいかにイタリア人の食卓にとってパルメザンチーズが重要なものであるかをとくとくと力説されました。パスタをいただく際も、パルメザンチーズをかけたパスタを食べるのではない、パスタの味がするパルメザンチーズを食べるのだ、という心意気で食べて欲しい…と、除雪後の路傍並にチーズをたっぷりとかけてくれました(その昔、大学オケの夏の合宿場に行くまでに立ち寄る道の駅に売ってる名物フライドポテトが常軌を逸した塩っ辛さで、「ポテト味の塩」と名付け、夏がくるたびみんなで恋しくなってたことをフト思い出したw)
さらに調子が悪い時の病人食は、ごはんまたはパスタに無塩バターを溶かし、その上にこれでもかとパルメザンチーズをかけたやつが定番だという。。我々が想像するとリバースを促しそうなこってりメニューですが、結局体調不良時に食べたくなるものって、塩加減やカロリー云々じゃなく、その人が食べてほっとできる馴染みの味、に落ち着くものなのかもしれません。

ayana@jyväskylä.fi


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感化されて、さきほど早速パルメザンチーズを一袋購入。
posted by こばやし あやな at 18:31| Comment(3) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

もうひとつの親戚への加盟

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というわけで、今日は朝からせっせと二人でお菓子作りとラッピングに励んだあと、しっかりドレスアップして、ミッコパパ&ママに迎えに来てもらってタンペレの誕生日会会場まではるばる行って帰ってきました。本日の主役はミッコパパの妹(3人姉妹のひとり)、リトヴァおばさんです。
招待を受けていたのはリトヴァさんの3人息子とその家族、さらに彼女の兄弟家族とその子どもたちの家族…むむむ、他人中心に書き並べるとよくわからなくなってきますね(笑)ミッコを中心に考えれば、両親と、妻と、父方の叔母さん夫妻×3と、いとこ夫妻×5、そしていとこ違い×3が集結したことになるのかな。総勢20名を超えるザ親戚大集合の会でしたが、みんなを余裕で収容できる広さのおうちと手作り料理やケーキ・デザートの数かず。リトヴァおばさんはこの親戚のなかでもとりわけ料理&裁縫上手で知られているらしく、出されるお料理は言わずもがな美味しかったしインテリアセンスも憧れてしまうくらい細部までセンスが光っていました。

私自身は今更もう、フィンランド人しかいない輪にひとり黒い瞳で飛び込んでいくことも、最初興味津々にバックグラウンドを質問攻めにされることも慣れっこといえば慣れっこなので、旦那の親戚一同との顔合わせ…といっても大して緊張することもありませんでした。けども、ミッコが正月にちょうど私の親戚と対面を果たしたとき(まさにそのときも伯父さん叔母さんやいとこ夫妻やいとこ違いが居合わせていました)を思い返してみれば、大人たちとのコミュニケーション能力はさておき、ちびっこ(いとこ違い)たちの懐き具合いはミッコ圧勝でしたな。。。今日の場にいた3人のちびっこには、出会い頭に過去に例がないくらい怯えられ、その後も接触を試みるも、あるお嬢ちゃんは涙を目に浮かべて母親の足元に逃げてゆきました…。最終的に、一番年下だった1歳3ヶ月のエートゥ君にはなんとか受け入れてもらい、抱っこさせてくれるまでになりましたが、後の二人は最後の最後まで近づきすらさせてもらえませんでした…しょんぼり。ミッコのあの国境を超えた驚異的な子どもたちの求心力はどうやったら身につけられるのだろう…。まあ、フィンランド人の子どもは輪をかけてシャイだしね。。
というわけで子どもの相手に早々と見切りをつけた私は、ミッコのいとこにあたる同世代の皆さんとお喋りに明け暮れていました。そうそう噂のイケメン弁護士のヴィッレは、前評判通りのインテリオーラに包まれた大人のハンサムボーイでした!まだ若いのに、どんな話題に対しても知識豊富で意見もいちいち立派で、彼女さんがこれまた知的美人で、漫画の世界のような理想カップルを前に頬が緩みっぱなしの私でした(笑)

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フィンランドのパーティと名のつくものはとにかく長い!結婚式なんて、教会での挙式から数えて10時間超えも珍しくない。今日も、私はミッコの両親と少し早めに切り上げて帰ってきたけど(ミッコは明日トゥルクで試合なので今日はリトヴァさんの家にお泊り)、お昼すぎに始まり6時間以上は続いていたはず。その間、特にこれいったプログラムがあるわけでもなく、まあひたすら喋って食べて…し続けます。ただ今日はこの(ミッコの父方の)親戚がかなり久しぶりに一堂に会する日となったらしく、後半は昔のホームビデオ観賞会となっていました。20年も前の、ミッコの家(今のご両親の家)にいとこたちが集まってわいわい夏至祭を楽しんでいるビデオなんかも出てきて、そういえば私はミッコの学童期の写真やビデオなんて見たことがなかったので、非常に興味深く(笑)拝見しました。まだ声変わりもしてない無邪気なミッコ少年は、何より体型が今と違いすぎて可笑しかった。腕や脚がぽきっと簡単に折れちゃいそうなくらい、超ガリガリ君。まあさすがにこの頃はまだ筋肉美に目覚めてなかったからろうからね…

冬に両親だけでなく私の親戚や祖父母に会ってきた後、ミッコが「なんかもうひとつ大きな家族や親戚が増えたんやなーって感じがしたわ」とぼやいていて、ふうんそんなもんかね?と相槌をうっていたのですが、今日はその感覚が我が身でもよく実感出来ました。「ミッコの妻」として親戚一人ひとりに紹介され、そのたびに「ようこそパランデルファミリーへ」と迎え入れてもらい、彼らの話や思い出ビデオなどからミッコのルーツや昔話をあれこれ聞いたりしているうちに、単独のユニットとしての夫婦関係ではなく、縁故によって繋がり大木の枝葉としての一夫婦、という連帯意識が不思議と芽生えてきます。そして、今日お会いした皆さんは、フィンランドで暮らしていくなかで今後も名実ともに自分たちの味方になってくれるという安心感も。幸い皆さん揃って温かくユニークな方々で、純血フィンランド人ばかりの親族の中に突如飛び込んできた日本人のアイデンティティを好ましく肯定してくださる人ばかりなので、今後も気負わず付き合っていけそうです。あとはちびっこちゃんたちが次回はもう少し馴染んでくれるように…笑。「はやくこの子たちに日本の血をもったいとこを作ってあげてね〜」と各方面から軽くプレッシャー?も受けたので、そこはすぐにとはいきませんが、まあ、いつかそのうちに…ということで気長に待ってておくれやす。

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さて、明日は休日返上で業務モード!



posted by こばやし あやな at 06:46| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月14日

今度は私が紹介される番

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今週はいろいろと思うようにいかない物事が多くて、ふりかえれば気疲れの多い一週間でした。週末も腰据えて片付けないといけないことは少なくないのですが、明日はミッコの叔母さんの60歳の誕生日会にお呼ばれしていて、急遽タンペレまで繰り出してくることになりました。キリ番の誕生日なので、フィンランド人は(あくまで自主開催で)かなり盛大なパーティを開き、親戚一同が集まることも珍しくありません。
現に明日は、実はまだこれまで一度もお会いしたことのなかったパランデル家側の親戚やミッコのいとこたちに初めて顔を合わせることになります。私のいとこ家族やじいちゃんばあちゃんには年末年始の帰国時にミッコをつれて挨拶回りをしてきましたが、ミッコの祖父母は両家ともすでに他界されているので、これまで里帰りといったイベントもなかったし、結婚式にも呼ばなかったしで…。とはいえ、皆さんには式の後にお祝いもいただいているし、ミッコ情報によると、いとこの1人は頭脳明晰な(弁護士で、過去には兵役で優秀者だけが入れる上等兵集団に選ばれたらしい。韓国語も堪能!)超イケメンらしいので、フィンランドの出来杉くんとの対面を密かな楽しみにして赴きたいと思います(笑)
今日たまたまスーパーでちょうど日本の桜の花が開いたような形をしたピンクのかわいいマフィンカップ紙を見つけたので、プレゼント代わりに予定していた抹茶パウンドケーキを急遽抹茶マフィンに変更。というわけで明日は早起きしてのお菓子作りで長い一日が始まります〜

ayana@jyväskylä.fi


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今晩はオーロラが活発化しそうな予報!疲れてるのでもう寝ますが…

posted by こばやし あやな at 07:47| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

シベリウス149/若人たちと過ごす時間

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シベリウス、149回目のお誕生日。今年は(シッべ狂の)皆さん、何を聴いてお過ごしになりましたか?
私は残念ながら今日は書物仕事に集中せねばならず、基本的に文章を書くときはBGM厳禁なので、あまり多くを流し続けることができませんでした。ランチタイムや夜の送別会のためにケーキを焼いていたタイミングで、交響曲5番と、歴史的情景組曲と、ピアノ小品をさらっとBGMに。ああ、至福。Onnea Jean!!

第五交響曲はもうこのブログでも好きだ好きだと告白しっぱなしだし、何をまた今更という感じですが、この曲はシベリウスが自身の50歳祝賀記念演奏会のために、前年度の年末から作曲を始めたといわれる曲。つまり、1915年の自分の誕生日にあわせて、ちょうど100年前の今頃から作曲にとりかかっていた曲なのですね。この曲の真骨頂と称される、三楽章の「白鳥のモチーフ」着想のきっかけとなった、16羽の白鳥との遭遇は日記によると翌4月のことだったようですが。
この伸びやかで清らかで多幸感につつまれたシンフォニーの構想が始まっていた100年前の今頃は、まだ温暖化がどうのなんて話題に上がるはずもなく、ちゃんと気温が着実に下がって雪はもうあったのかしら。一方100年前のこの時期は第一次世界大戦のまっただ中でもあったので、作曲はなかなか思い通りに進まず、かろうじて1915年12月8日の初演に間に合ったと言われます(その時はまだ、今年のシベリウス音楽祭の目玉のひとつだった、4楽章編成の初稿版だったのねえ…しみじみ)。

清澄で牧歌的な曲調で、白鳥のエピソードからも、いかにもシベリウスが自然世界から多大なインスピレーションを得て生んだ名作と語られる第5交響曲ですが、何よりも、「この頃はまだ」シベリウスが自分の50歳の誕生日を良き節目と捉えて、戦時中の混乱に惑わされることなく、こんなに清々しく前向きで開放的な精神を保って曲を描いていたという事実が嬉しいですね。その後の彼は、だんだんと精神的に苦しい方向へ向かい始めるわけですから…。もしシベリウスが早くからシューマンみたいに心を病み始めてたら、あの名曲もこの名曲も生まれることなく、巡り巡って今の私はここフィンランドにいなかったかもしれませんからね(笑)

シベリウスのピアノ小品は、以前から思い立った時に少しずつ図書館でCD借りてきて、マイナー作品まで及ばせて聴き漁っているけれども、ピアノ作品としては他に敬愛する作曲家がたくさんいるし、個人的には他の編成の曲みたいに「美しいなあ」を通り越してびびっとくる曲が未だにない。まあ、シベリウス自身ピアニストでもないし、大規模なものを書いているわけでもないしね。ひとつ耳に残る作品をあげるなら、「花の組曲」という、有名な樹木組曲に対応するように5つの草花をテーマにした小曲たちを束ねたシリーズの三曲目、アイリス(あやめ?)がなんとなく気を持っていかれる。花の組曲は全体的に軽快で明るく愛らしい曲が多いのに、この三曲目だけは、楽譜はシンプルだけどどことなく物悲しげでミステリアス。実際どういう楽譜指示なのかわからないけど、小さなフレーズの合間合間に、いつも不思議な余白(休符)がはいる。シベリウスがあやめの花をどんな眼差しで観察してこの曲想になったのかが、つい気になってしまいます。
…まあでも、やっぱりシベリウスの真髄は、アンサンブルやオーケストレーションのなかで創りだされる響きにもとめてしまう…。

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話が飛んで、夜は、この前期で留学を終え帰国してしまう4人の留学生たちの送別パーティへ。
こういうパーティをするとき、いつもいちばん使い勝手の良いうちのアパートの地下のパーティ会場を貸し切ってやるので、必然的に?調理などの事前準備や必要食器類はうちのキッチンを提供するのがもはや定番…若人たちがああだこうだいいあいながら微笑ましくフィンランド料理を用意するかたわらで、私は耳栓して無我夢中に記事を書き進めて、開始時間には会場へ合流しました。

この地で歳を重ねるたび、当然ながら年々広がっていく交換留学生との歳の差。でもそれはあくまで事実上で、周りがなんと言おうと冷ややかな目でみようと、彼らと同じ空気をすって同じ場を楽しませてもらうことで、若さゆえの魅力に、気がつけばつい私自身も引き寄せられてしまって心身に瑞々しい感覚が宿る。
多分私の年で日本の社会で暮らしていれば、やはりこういうコミュニティに違和感なく身を寄せさせてもらう機会はなかっただろうと思うし、つるむ時間が長くて影響をうけるのは、やはり同世代やもっと年上のバラエティ豊かな人生の先輩達ばかりだろう。

母国語をしゃべるコミュニティに限って言えば、残念ながらこの街にそういう別世代の日本人はほとんどいない。稀にいても、コミュニケーションをとる機会がめぐってこない。同じフィンランドでも他都市ではもっと多様な世代、家族構成、境遇の日本人が支えあって暮らしているようだけど、ここユヴァスキュラは、駐在企業もない大学街という特性上、残念ながらそういう異世代コミュニケーションはこれからも望めないのかなと思う。でもだからといって、そろそろ一回りくらい年下世代も現れてくる日本の現役大学生たちから受けとるもの、学ぶものが何もない、なんてことは決してない。
社会への巣立ちを目前に、私からしたら驚くようなちっぽけなことで日々悩みながらも、母国で培ったあらゆる価値観がなし崩しにされる異国の地で必死にもがき、精一杯楽しみ、成長しようとする留学生たち。彼らは、私がいつしか手放してしまった類の感情や視野やエネルギーをたくさん持っていて、近くにいると私のそれさえも蘇らせてくれる。気が合いさえすれば、そこに深い友情も生まれる。こういう人生における世代相応の一過性エネルギーを、暮らしの中で今なお持続的に維持できる環境にある30歳は、欠如してるものも多そうだけど、幸せでもある…と、信じたい(笑)毎日、これだけ楽しいんだから、悪くはないはず。

まもなく日本に帰っていく写真の彼らは見ての通りいろんな疑惑のついてまわる、いわゆる変人変態ばっかりだったけど、今日最後に個々人と少し語らった時には明確に将来の夢なども語っていて頼もしさを感じた。今季は個人的に忙しくて、例年ほどみんなとたくさん過ごすことはできなかったけど、一生の思い出に残るウェディングパーティ企画など、要所要所で楽しい時間をありがとう。またフィンランドに立ち寄ることがあったら、いつでも民宿パランデルをご利用ください。ユヴァスキュラの空気を吸った若者たちにとびきりの幸あれ!

ayana@jyväskylä.fi


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さて、明日はようやく今年度のゼミ最終回!

posted by こばやし あやな at 09:31| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月02日

どんどんつながる

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あー、これは昨日の写真ですよ。今日は(もちろん)また灰色の空でしたよ。結局先月一ヶ月間のユヴァスキュラの日照時間総計は7時間あまりだったそうです。それって、ほとんど昨日一日頼みだった、ってことでしょ(苦笑)

日本行きを10日後に控えて、相も変わらずバタバタしております。でも、もう出発までに取材先候補探しが完結せぬまま帰国残業かなあ…と覚悟していた案件が、限定的な諸条件の針の穴の連続につつつっと糸が通って行く感じで、理想にぴったりあてはまる候補に出会い、しかも快く全面協力いただけることになって、部屋で小躍りしてしまいました。このお仕事をきっかけに、自分がまたひとつ未知なる世界とつながり、そしてこの仕事なしには一生出会う予定のなかった人とつながることになるのを、想像しただけでもう胸が高鳴る!

そして今日さらに嬉しかったのが、今年一緒にお仕事をさせていただいた日本のデザイン業界のビッグネームのあの方が、今度の東京訪問の際に入籍お祝いディナーを開いてくださることになった!お忙しいに違いないのに、お店も予約してゲストも呼んでくださるとのこと…この一件だって、というかこの方との出会いだって、フィンランドでこういうお仕事をしていない限りは絶対に一生クロスするはずのない、異世界同士の偶然の擦れから生まれたような奇跡。昔も書いたような気がするけれど、世界中の自分にはまったく縁がなさそうな業界や人であっても、自分自身の腰に「フィンランド縁むすびライター」というひとつの専門性を携えていることで、たまたま擦れて、出会って、つながる可能性があるんだなあ、と。

私自身が今この仕事を続ける動機は、世界を良くしたい、誰かの役に立ちたい、といった崇高な目的よりもまず、自分自身が新たな世界や人と関わりを持ちたいから、繋がりによって幸せを噛みしめたいから、という非常にジコ中な衝動が先行している、気もする。ある分野や業界でまぶしいくらいに活躍するすごい人だって、フィンランドを知る、旅する、というシチュエーションでは私を必要としてくれる、という成り行きが、本当に嬉しくて楽しくてしょうがないのです。でもだからこそ、この出会いを成就させるために、正しい見識と誠実さと愛情をもって精一杯尽くしたいと思えるし、身体が動くのです。

人生の楽しみは、ふとした瞬間に過去につながった人のことを思い出して、あるいはどこかで再会して一緒に、過去を懐かしむこと。(できれば誰かと)過去を懐かしんで思い出話をして笑っている時間が、ほかの何をしているときよりも幸せです。

ayana@jyväskylä.fi


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さあて、明日はゼミ発表。グッドラック私!


posted by こばやし あやな at 07:28| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月11日

二次会は、日本流。

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今晩、つい先ほどまで、大学の日フィン交流サークルの皆さん+仲の良いアジア留学生勢たちが、それはもう願ってもないような盛大な、けれどあくまでホームパーティ形式の手作り感あふれるウェディングパーティを開いてくださいました。いっぱい喋っていっぱい笑ってちょびっと泣いて、昨日の今日でもあり既に体は疲れ果ててるけど、今日のこと、今の思いは寝て薄れる前にちゃんと書き留めておかねばとおもい、今からちょいと頑張ります(笑)

暗がりの部屋に2人放り出される最初の演出はお化け屋敷かと思いましたが(笑)、開始からなんとたっぷり5時間、だれることもなく次々に繰り出される見事な演出や余興。昨日の式に参加してくれていた方が早くもセレモニーの写真やビデオを編集してりっぱなスライドショーを上映してくださったり、今は日本にいる歴代の交換留学生達や今まさに留学で日本に滞在中のメンバーからのサプライズメッセージ動画集があったり、全部読むのに相当時間を要するメッセージ色紙をいただいたり、定番のケーキカット&ファーストバイト(正式にはセカンドバイト…)やらせていただいたり、オケ仲間の演奏があったり、(昨日のパーティでお披露目した我々のネタ余興を強制再演させられたり)、そしてお料理は素朴な日本食がずらり!

今日は我々も昨日とは違ったイブニングモードでお色直しさせてもらい、位置づけとしても、人数の膨れ上がり方も、なにより雰囲気も、ちょうど日本の結婚式でお馴染みの二次会といった感じだったと思います。
これが、ほんとうに嬉しかった。
フィンランドに越してきて諦めざるをえなかったことのひとつが、古くからの友人のハレの日に居合わせられないこと。そして自分のハレの日に居合わせてもらえないこと。フェイスブックなどで、大学やそれ以前の友人たちの結婚式の写真や動画を見るたび、そのカップルのことを昔からよく知るたくさんの友人知人に囲まれて、日本人ならではの呆れるほどに手の込んだ「サプライズ」や「余興」(←こっちでは絶対こんなこといちいち頑張りませんからね!)を楽しんでいるようすをただただ羨ましく思っていました。ここフィンランドでは、私のことを長く深く知ってくれている人はやっぱり少ないし、フィンランド流に身を置く限り、「(温かいんだけど)あっさり」はしょうがないことだしね。

でもいつの間にかこの北国の小さな街にも、日本での学生時代に負けないくらい、こんなにも温かくて、大きくて、こってりした故郷のような居場所ができていたのだなあということを、パーティを通してしみじみ実感していました。大学生が主体である以上人は絶えず入れ替わるので常に出会いと別れの繰り返しだけど、だからこそどんどん新しい人に出会えるというもの。そしてその多くの人が自分や相方を大切に思ってくれている…。夫婦間だけでなく日々のコミュニティの間でも、こうしてふたつの故郷「日本とフィンランド」が日頃から常にバランスよく交じり合い、常にその両方のいい所取りをさせてもらっている今の自分が、いかに幸せであることか。それを、こんなふうに特別な日にしか自覚できないようではいけませんね。よく結婚式は「幸せのピーク」と言われるけれど、昨日そして今日の私たちの二日間は、どちらも私たちのこれまでの日常の延長にある、それでいて「当たり前」として日頃は霞んでしまっている幸せに気づかせてくれるような、そんなリアリティに満ちたありがたい二日間でした。

皆さん、本当にありがとう。

昨日今日を無事に終えたことに際して、もっと細分化して方方に「ありがとう」を伝えなければいけないのですが、ひとまず今日は、素敵な素敵なウェディング二次会を用意し足を運んでくれたJYJYのみんなへ、感謝の気持を込めて。

ブログやFBやメールボックスにいただいたコメントへのお返事は週末に少しずつ返していきますので、少しお時間下さいね。では、今日のうちに言いたいことをひとまず言い切ったので、本日はこれにておやすみなさい。

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明日はもちろん安息日。

posted by こばやし あやな at 06:51| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

なつやすみ2014

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(曲がりなりにもフィンランド社会に暮らしながら)たった一週間ではあったけれど、先週は舞い込む業務メールも潔くすべて見ぬふりして、ブログも完全放置し、短い夏休みを絶賛謳歌していました。ただいま帰りました!

今年の夏休みは、ヘルシンキ来訪中だった古市憲寿さん&乙武洋匡さんご一行とお仕事外でご一緒させていただくという、思いがけずの素敵な一夜で幕開け。こちらからもっともっといろんなお話を聞きたかったけれど、休暇にいらしているのにあれこれ身の上の話もしたくなかろうし、私なんぞのフィンランド話にあれこれ興味を持って耳を傾けてくださったので(おふたりともとにかく聞き上手…)、ついこちらも饒舌にしゃべりすぎちゃった。

目玉は日本から生涯最も気の置けないビオラ仲間二人のフィンランド来訪。おもに相方の実家にこもってサウナ三昧、きのこ狩り三昧、ボードゲーム三昧、ザリガニ三昧、ヘヴィメタ三昧、思い出話三昧で笑い転げたあっというまの4日間。
2人の空港出発を見送ったあとも、ヘルシンキで友人を訪ねたり、以前お仕事でご一緒した素晴らしいカメラマンさんやアーティストさんにありがたくもお声掛けいただいて再会を果たしたり、これは日本の初詣よりひどい?と思うくらいの人混みに飲まれながら首都のレストランデーに(食べる方で)参戦したり…

こうして今夏は特に海外や目新しい街を訪れることもなかったけれど(まあ今夏は仕事でいろんな新しい地を踏むことが出来たので)、慣れた行動範囲で、ただただ気ままに、気楽に、やりたいことだけやって過ごしていました。仕事と離れてといいつつも、誰と一緒に何をやっている時も、常に仕事のことを意識していた一週間でもありました。休みが開けたらまずあれをやらなきゃ…という話ではなく、少しずつキャリアを重ね始めたフィン在住ライターとしての私自身の意義や、この先の進路について。
自分と全く違う世界であんなにキラキラご活躍されている方々でも、フィンランドという見知らぬ異国では私なんぞの話を、楽しげに、真剣に聞いてくださる嬉しさ。さらにそこから新鮮でわくわくする議論を投げかけてくださる興奮。日頃は私の成果(掲載媒体など)によって律儀に私自身を見守り続けることで、友情を日本で手綱のように握っていてくれる友がいる安堵感。仕事を通じて生まれた縁がどんどん成熟し、拡がり、新たな縁や境地を生み出してくれるスリル。

そういう、瞬間的な心の弾みすべてが、ただ真っ向から向き合っているだけでは悩みや不安もつきない現状に、前向きな兆しの光を灯してくれます。

今は身も心ももうこれ以上の休息を必要とはしていなくて、引き続き心落ち着くユヴァスキュラの街を拠点に、心許せる人のそばで、もっともっとがむしゃらに目の前の仕事と学業に打ち込みたい。今のところそのことでしか、満足感とか次なる目標とかいったものが懐に届かない時期なんだろうなと感じています。ちゃんと稼いで、今年の冬は久々に関西に帰りたいし。

ということで、本日より日常復帰!この一週間不在にしたのはタイミングとしてはあまり良くなかったようで、ひとり自営業泣かせの事務処理、メール処理、新規業務の山が今か今かと私の帰りを待っておったようですな…いやいや、どんどこ頑張る!

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それにしても、涼しくなったよのう




posted by こばやし あやな at 22:29| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

たまたまこの地で同じ鍋をつつくゆえ

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今日は私より唯一ちびっと年上の日本人学生夫妻に招かれて鍋パーティへ。9時を過ぎてもまだまだ西日の眩しいこの季節にまだ鍋…?いやでも、夜はいまだ氷点下まで下がる日々が続いているので、身体はぽかぽか暖められてありがたがっていました。ほかに来ていたのはヤングなフィンランド人と日本人交換留学生2人。フィン人さんが別の知人宅へハシゴしに出たあとも、久々の日本人オンリーの座談会が白熱して、解散は12時半を回っていました。それでも帰り道の空はぼんやり明るいんですけどね。座談会のテーマはずばり、就活に端を発して人生の行き先自体に迷い悩んでいる若人の心情吐露と、それに対する意見交換。

日本という同じ母国を背景にもつ者同士が、日本の風土を離れた場所でたまたま出会ってコミュニティを形成すると、その人間模様や相互関係はきっと、同じメンバーが日本のなかで集う時とはまったく異なってくる気がする。
その根底を揺るがすのは、今いるここの風土では、年齢を指針にした上下関係というものにまったく束縛されないということ。交換留学で来ている子たちもみな年齢(学年)はバラバラだけど、毎年いつのまにか日本人内の先輩後輩の枠組みは消えて、タメ口で喋ったり相手に意見する時に物おじしないのが普通になっていく。さすがに年の離れすぎた私なんかにはみんな「一応」敬語は使うけど、よくも悪くも遠慮は感じられない(笑)それでも、日本人は敬語を喋ってる限り、やっぱりある種の気分的縛りからは開放されないものだと強く感じる。装いが振る舞いを引き出すみたいに、日本語の敬語ってたかが形式であっても、ものすごく内面にも影響力をもっている。敬語を使ってしゃべるときには、なんだかんだでズケズケ・ズバっと自分の意見を伝えること自体に対して、ある種のためらいや不快さがつきまとう。敬語、それゆえの遠慮などのしがらみからすり抜けると、同じ人と会話していても腹の割り方はずいぶん違ってくると思う。そしてそれゆえに、初めて引き出されてくる本音や話の奥行も必ずあると思う。

いっぽう海外では、日本に居るうちには出会う/交流する機会のない世代や業種やタイプの人たちと、たまたま祖国が同じという共通点から否応なしに関わり、慰め合う必要が出てくる。やっぱり自分以上に年齢を重ねている人はそれだけ人生経験も豊富で思考にも深みがあるので、その意味で歳上の人と交わり、質問攻めにしたり(やや説教じみた)アドバイスをもらう機会はとてもありがたいものだと私自身も思う。反対に、未熟な若人たちのため息のわけに耳を傾けて、なんとかアドバイスせねばと過去の自身を紐解き、自分の思想をたぐり寄せるうちに、自分自身がはっとすることも多々ある。

こちらの大学には、まったく年齢(人生経験)の異なる人がしれっと隣の席に座っているものだし、日本人学生というカテゴリー内にだけでも、さまざまなバックグラウンドや経験や趣向を持った人が集っている。もちろん海外に出てきている以上、外国人と交わって語学力やグローバルな視点を養うことは必須命題だけれど、いっぽうで自分と同じ母国出身でありながら、母国で暮らすうちは絶対交流しないだろうというタイプや世代の人たちと、運命共同体の名の下(否応なしに)直箸で同じ鍋をつつきあう日々もまた、それぞれの人生に何らかの影響を与えうる数奇な機会だな、としみじみ思う。

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ひいもう完全に空は夜明け

posted by こばやし あやな at 08:22| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月09日

いざ出陣!

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今日の夜、友達の車でヘルシンキに向かいます。目的は、明日ヴァンターで開催される、ブラジリアン柔術の国内最大の大会に出場するミッコの応援に。
このイベントのおかげで、この一ヶ月は私の生活までだいぶと振り回されたものでした…なにせまず大会までに筋肉つけながら3キロ減量せねばならん(参加階級を下げてエントリーしたので、当日道着を着て100グラムでも超えてたらアウト)とのことで、夕食は炭水化物抜き、あとお酒も大好きなスイーツやお菓子も☓という禁欲生活のフォローや管理をし、ランニングや筋トレをサポートし、当人に習いながらマッサージを施し…果ては砂糖禁断症状+レポートラッシュのイライラ回避にまで付き合わされてました。その上ほぼ週7回柔道か柔術の練習に通ってたので、夜のイベントの付き合いが悪い!!となんども釘を刺しながら、まあどうにかここまでこぎ着けたのですよ(ちなみにダイエットは、1週間前にはあっけなくクリアしていた…決して楽にではないにせよこうして自在に体重や体型コントロールできるのが羨ましい限り)。

本人にとっては、金沢で出場した柔道の県大会以来の公式試合出場なので(一応日本でもメダルは取ったのです!)、相当綿密にコンディション調整を進めていたのですが、一週間ほど前に包丁で爪のそば切っちゃって組手が思うようにできなくなったり、トーナメントの初戦相手が、先日のデンマークオープン戦で優勝したノルウェー人と当たってしまってだいぶビビってしまったり、まったく波瀾万丈な追い込み期でした…
まあともあれここまで、時にちみちみ文句言いながら伴走してきたので、明日の晴れ舞台をこの目でちゃんと見届けてきたいと思います。ブラジリアン柔術って、柔道の寝技中心みたいな競技らしいのですが(すみません、私自身は柔道のルールや判定方法さえもわからないド素人です…)、プレーヤーがただただマットの上でずり合い続けるので、本人やその周囲の友達いわく観戦は正直ツマラナイらしいです(苦笑)
サッカーみたく声援をかけるものなのか、はたまた静かに見守るものなのか、現場の雰囲気さえも今のところまったくわかりません。まあでも、ともかくまずは初戦で奇跡がおこることを願って!
ではではいってきます〜

ayana@jyväskylä.fi


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お天気がよくなりますように

posted by こばやし あやな at 21:24| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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