2014年08月24日

ペタヤヴェシ教会のセンスある羊たち

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今日は、前日夜10時という緊急信号の点灯しそうなタイミングで舞い込んできたユヴァスキュラ建築ガイドのお仕事のために、ありがたーく特に予定のなかった土曜の日中を奉納。市街のアールト建築そしてとなり街にたたずむ世界遺産、ペタヤヴェシの古い教会に足を運んできました。
この稀に見る「いつだって空いている(もしくは訪問者は往々にして自分一人)」世界文化遺産登録の教会訪問を楽しむポイントは、中央フィンランドというエリアの地理的な特色やその歴史的背景をあらかじめ見聞きしておくこと。かつ、世界遺産の宗教建築といえども、法隆寺だの東大寺だのパリのノートルダムだの…と同格であるという壮大な期待をせず、ただ素朴で慈愛に満ちた心で目に映るあれこれを受け止める、という心構え。これに尽きます!教会のたたずまいや歴史については過去に何度かメモしているので、もし今後訪れる予定のある方はこちらで見識を深めていただければと、思います。

実はペタヤヴェシには先週も、来訪中だった友人たちを連れて赴いたところ。これはその時発見したことなんですが…

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フィンランドの田舎の教会では、そのすぐ周辺で羊たちが放牧されている、という平和そのものの光景をよく見かけます。ペタヤヴェシ教会も例に漏れず、正面玄関のすぐ前に柵がめぐらされていて、いつも羊の集団がのんびりと草を食んでおります。
私は羊の習性なんぞ詳しくはないし他の羊の群れも同じなのか調べたことはないですが、どうも彼らは人間の集団行動そのものみたく、呼びかければまず全員で声を揃えて返事をする…という行動パターンに支配されているようです。というのも、たとえば友人が、さも自分について来たら餌がもらえるよ、という朗らかさで柵越しに「みんな、行くよー!!」と声をかけると、間髪いれずに「メーーーッ」と息ぴったりで一斉に返事をし、そして友人の走る方向に隊列揃えてテケテケついて回ってくるのです。とにかくこっちが明らかに彼らの気を引くかんじで何かを呼びかけると、「いいとも〜」さながらの場の支配力を思わせる、実に小気味良いタイミングで返事とアクションが返ってくるのが、楽しくて仕方ない!その昔、体育の時間の号令で「体操の隊形にひらけッ」「ヤァーッ!」と問答していたあの呼応の奇妙な快感によく似てる気がします。羊たちも、我々のしっくりくるこの絶妙なタイミングに何かしら生理的な心地よさを感じているのでしょうかねえ。

ただ、私たちがあまりにそれを喜び、えさを与えるわけでもなく何度も何度も同じ呼びかけでさすがにおちょくりすぎてしまったため、最後に、今まで我々を呆れた目でみてた相方がついに、我々の真似して満面の笑みで「みんな〜ついておいで〜!!」と呼びかけ、メルヘンチックな足取りで野をかけ先導をきろうとしたその時、さすがに茶番劇に愛想が尽きたらしい羊たちのうちの何匹かだけが、「アホか」といわんばかりにやる気の感じられない低音ボイスで返事し、そのまま誰一人、いや一匹としてついてきてくれず。。。(そして相方、長閑な農地に響き渡る声で「オマエラー!!」と絶叫)という、オチのつけ方、そのタイミングまで実に見事なセンスある羊たちにただただ感心してしまいました(笑)やっぱり、羊と人間(関西人)は、何かしら「間」とか「リズム」とか「タイミング」といった点で、生理的な快を共有できる種同士に違いない。

ayana@petajavesi.fi


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明日はゆっくり寝過ごそう

posted by こばやし あやな at 23:38| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月23日

本日のどきっ×2

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お姉さん下履いてないのかと思いましたよ。。

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しっぽ取れちゃったのかと思いましたよ。。

ayana@jyväskylä.fi


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真夏の勢いがとまらない



posted by こばやし あやな at 07:04| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

しょんぼり

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今日は夕方にユヴァスキュラ市内で一件撮影取材があったのですが、なんだか反省すべきことが重なって、疲弊して帰ってきてやむなく温めたグリーンカレーのレトルトがどうにもまずくて食べきれず…何もかもにしょんぼりしています。こんな日もある、は個人稼業には通用しない言い訳なのに。

は、しかももう明日は新居の鍵引きとりの日とな。あああ、荷造りもまだまだなのに…

今日おじゃました先で無邪気に駆けまわっていたチワワ君を思い出して癒やされながら、ともかく明日の自分を楽にしてあげられるようもう少し頑張ろう。

ayana@jyväskylä.fi


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外は真夜中のゲリラ豪雨襲来中

posted by こばやし あやな at 06:21| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月22日

カササギ談義

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フィンランドでもっとも日常的に見かける鳥として思いつくのは、カササギ(Harakka)。カラスより一回り小さいくらいのサイズですが長い尾を持っていて、羽ばたくときにはピアノの白鍵あるいはうちわ骨のような透かしの羽先に目がいきます。鳴き声も独特で、カタカタカタ…とゼンマイで動くおもちゃのような音をたてます(日本ではそれが「カチカチ」聞こえるからカチガラスとも呼ぶらしい)。

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このカササギくんたちは結構危機感が乏しいといいますか、我が物顔で路上を歩いていて、自転車で突進していっても、結構ぎりぎりまで避けてくれないんですよね。。ときどきちょっとイラっとさせられます(笑)


カササギという鳥の名前と姿が一致したのはフィンランドに来てからなのですが、カササギという鳥の名前自体は、おそらくクラシック愛好家の皆様ならロッシーニの歌劇に出てくるアノ鳥、という記憶の残り方をしてるものではないでしょうか。「泥棒かささぎ」で次々自分の巣に銀食器を盗んでいくお騒がせ者のあいつです。ちなみに序曲は過去に何度か演奏しましたが、今でも最初のメロディを思い出そうとすると「セビリアの理髪師」序曲と混同する…のは私だけではないはず。。

そんなマニアックな話知らん!という方も、この「泥棒かささぎ序曲」はかつて日本でも大いに話題になったBRAVIAのこのCMソングとして使われていたので、聞けばピンと来るかも?



…本当にただ「かささぎ」からスタートしただけの、なんの取り留めもない小話になっていまいました…オケ練習でソリストとの合わせがあって疲労困憊してるので、今日はこのへんで。

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今宵は湯船が恋しい。。。

posted by こばやし あやな at 04:27| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月28日

夜道に落ちてたタワシ

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今日は月末恒例、ユヴァスキュラ美食同好会の月例会の日でありました。作った品とともにちと強めのお酒を飲み過ぎて、満腹感と眠気も加わりフワフワしているので、その報告はまた明日にでも、ということで…

さっき、寒い寒いとひとりごとをぼやきながら、自転車を走らせていたとある帰り道(自転車道)の路上どまんなかに、ボコっと大きな石のようなシルエットが。ん?と思ってすっと避けようとしたら、なんと石がのそのそのそ…と私が避けようとした方向に移動を始めて、慌てて急ブレーキ。間一髪で道脇に渡りきったその動く石の正体は…写真を見ての通りタワシ…ではなく、ハリネズミくんでした。おいおい、驚かせないでおくれよ…
急に寒くなったし、雪も舞ったし、こりゃ冬支度まで時間がない!!と焦ってるのでしょうか、ここ数日リスやハリネズミがせわしなく動き回っている姿をしょっちゅう目にします。急な寒波に慌ててるのは人間だけではないようですね。

ayana@jyväskylä.fi


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さ、週末も図書館通いか。。。


posted by こばやし あやな at 06:52| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月29日

鴨と読書

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大学の湖畔側キャンパスには、驚くべき数のカルガモたちが、それはのほほんと生息しています。

やつら、とにかくおのれのペースを死守したがる。自転車が行き交う道端に出てきても、人様が諦めてブレーキをかけさっと避けてくれるのをわかっているかのように、そのままペタペタ歩き続けます。水を飲んだあとは必ず「ぷはー」といわんばかりにくちばしをぱかっと開けて喉を見せ、湖にたゆたうときは白鳥のように足で必死にもがくこともなく、首を引っ込めて雪だるまスタイルでぷかりぷかりと我が身を任せるのみ。

友達でこういう子いたらさすがにイライラしそうやけど、カモならまあいっか…。そんなド天然ゆえ幸せそうなカモたちをちらりと観察しながら、今日は仕事の合間に小一時間ほど湖畔読書。なんとも緩くて気持よいひと時やった。

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夜食に食べ始めたチーズかまぼこが止まらない…

posted by こばやし あやな at 06:16| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月18日

下町風の森

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日本の皆さまに反感を買うかもしれませんが、ここ数日、涼しいと通り越して寒いと口にしてしまいたくなる日々が続いています。今日も最高気温は15度行くかどうかで、朝夕は気温一桁。まったく今年の夏は極端ったらありゃしない。調子良ければ30度、イマイチならそのはんぶん、て…。

それはさておき、家での作業の後のひと散歩が、最近の嬉しい日課。天然林保護区に指定されている、少し荒々しい岩肌の森をゆらゆらとランダムに歩き、ベリーを摘み、陽だまりのなかで鳥の歌声を聴いて。植物の種の数だけ違う緑色が混在した、なんだかハチャメチャで雑然とした森。元来シンプル・すっきり!よりゴチャゴチャ・カオス好きな自分としては、同樹齢同樹種の木ばかりが整然と並んだニュータウンのような植林の森より(フィンランドの森は実は大半がコレ)、やはりこういう下町のように賑やかな天然の森の方が落ち着きます。無数の個性が主張されながら、それでいて絶妙な調和を保っている安定感が、イイ。

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明日はもうちょい暖かくなってほしいなあ。。

posted by こばやし あやな at 04:26| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月06日

リスのなる木

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午前の授業があるにもかかわらず、今朝はとびきりの早起きをして、登校までにとある先への手土産用のガトーショコラと朝ごはん用のホットケーキを焼く、という近ごろ生活荒みがちな我ながら驚くべき、優雅な朝のひとときを過ごしました。

ちなみに、もちろんホットケーキは自作ですよ!ホットケーキミックスなんて便利な粉、こっちでは手にはいりませんからね!!なにかお菓子作りを思い立ってネットで良さげなレシピを見つけては、材料に「ホットケーキミックス」と書かれてて落胆する…というのは鉄板の在住日本人あるあるです(笑)で、今日は表面がほれぼれするくらい美しく焼けたもので、バターやメープルシロップを落とす前にわざわざ撮影♪フライパンでも弱火でゆ〜っくりゆ〜っくり熱してあげれば、外はこんなにきれいに、中はふっかふかに焼けるのですね〜


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さて、これが本題の「リスのなる木」です。…といっても携帯でさっと撮ってみただけのこの写真じゃあわかりにく過ぎますかねえ。実はこの木に、軽く5匹はリスたちがしがみついているんですよ!今、リスたちは繁殖期まっさかりで、寒さもなんのその、とても血気盛んなのであります。今朝も、ふいに窓の外に目をやると、庭でざっと10匹はいるうら若きリスの集団が、雪の上を這いまわって追いかけっこに木登りに…むむう、これって合コン??(笑)

生物学専攻の同居人カティいわく、彼らは雪が降るまえに地面に木の実などの食糧をいっぱい隠していて、これから子を孕んだメスリスや、子供のためにせっせとそれらを掘り出さなきゃならないらしい。でも、どこに隠したか覚えてないお馬鹿さんが多くて、食糧難に陥ると、鳥のひなを食べてしまうそうな…って、リスは肉食だったのか!!!可愛らしく木の実ばかりをかじっているイメージが強かったので、ちょっぴりショック…。

跳ねまわるリス軍団を眺めながら、「もうすぐ春だねえ」と目を細めるカティ。うん、そうだといいね…今日も向かい風受けて自転車こいでたら雪だるまになってしまうくらい雪降ってたけどね。。。(さらに細い目)

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今日は久々に閉館時間まで図書館に缶詰め。


posted by こばやし あやな at 05:29| Comment(3) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

1羽のかもめの最期

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写真に気分を害された方がいたらごめんなさい。

今朝、通学途中のひと気のない砂浜湖岸に、1羽のかもめの屍骸が横たわっているのを見つけました。

その瞬間、あ、あのかもめだ…と昨日同じ場所で見た光景の残像が脳裏にくっきりと浮かびました。

前日の帰り道にこの場所を通りすぎようとした時、鷲のように立派な羽をした大きく雄々しい1羽のかもめが、体つきに対してあまりにがくがくと不安定な二本足でなんとか砂浜に立ち、広い湖の対岸のほうを、寂しげな眼差しに見つめていたのです。ふと灰色の厚い雲に覆われた上空に目をやると、まさに今から暖かい南国目指して長旅を始めようとしているにちがいない、仲間かもめたちの群れが気流にのる姿が見えます。

君は、行かないの?

そう呼びかけたい気持ちで、取り残されたかもめの後ろ姿をじっと見つめ続けていたら、かれは私の熱い視線に気づいたのか突然ぐいと首をこちらに向け、慄きそうになるほど厳しい眼力でしばし私を睨みつけてきました。でも、やがて首を湖のほうにもどすと、震え続けるか細い足をゆっくり屈折させ、よくよく見ると使いふるしたような擦れの目立つ褐色混じりの羽をゆっくり折りたたんで、全身を砂浜にうずめてゆきました。


私は反射的に自転車を降り、ゆっくりとその亡骸に近寄っていました。

そして、大きな羽の覆いの外にわずかに覗くかもめの顔を、じっくりと、ていねいに眺めました。

野生動物の死骸は、フィンランドの暮らしの中でちっとももの珍しいものではありません。高速道路の路傍には、車を避けきれなかった鳥やうさぎたちの死骸がいくつも転がっているし、家の周辺でも、野生の猫かなにかに殺められた鳥や小動物の死体がしょっちゅう目撃されます。

もちろん、日頃はそんな「無残な」亡骸には、たとえ気づいても即座に目を逸らし、そそくさとその場を通りすぎようとするのが普通。


けれど、なぜかこのかもめの亡骸に、とりわけ、まさに生きるという一仕事を終えて「(永遠の)眠りについた」という表現こそふさわしい、小さな顔に浮かぶ、どこまでも穏やかで満足気で幸福感に満ち満ちた表情に、私自身の気という気が奪われてしまい、ただただ恐れもうろたえも忘れて、恍惚と見つめ続けずにはいられませんでした。


私をよく見ておいて。「死ぬ」ということは、「生きた」っていうことなんだ、と。

かもめの老いた肉体から開放された魂が、そのとき確かにそう私の心の芯部に語りかけてきた。生まれてこの方誰も身近に看取ったことのない、生き物の最期の表情というものすら見たこともない幸せ者すぎた私に。


命の尽き方とタイミングはだれも選べない。

ただ、それがいつであってもいいように、今この一瞬さえも悔いなく生きたい。


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ぼちぼち、氷点下予報




posted by こばやし あやな at 05:10| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月20日

毒キノコ異常発生中

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最近、家の庭やその周辺に、見てのとおり真っ赤な笠に白い斑点の悍しい巨大キノコがにょきにょき生殖中。

通称kärpässieni(カルパスシエ二)、日本語ではベニテングタケといいます。


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これはフィンランドでもっとも見かける頻度の高い、れっきとした毒キノコの一種。死亡例は少ないらしいですが、食べると吐き気のほか幻覚が見えるとかなんとか。。まあ明らかに他の食用キノコと見紛う心配もないので、フィンランド人の間では見ても採取しちゃいけない、とだけ広く認知されています。松や白樺の木の根付近によく生えるらしいので、フィンランドの森はさぞ生息しやすかろう…

ちなみにご存知スーパーマリオの急成長を促す(笑)あのキノコは、やはりこのベニテングタケがモデルになっているみたいですね。実物を食べたらどえらいことになるのに!

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成長すると、笠の直径は20センチちかくにもなりますが、やがてだんだん笠のひだがぐっと持ち上がってきて、ちょうど台風の日の笠のようにたわみが反転し、めりっと裂けて数日後には朽ちてゆきます。まあ、観賞用として、森でひとつふたつ見つかればわわーっと気分も高揚しますが、正直この鮮やか過ぎる朱色の笠がいっきに何十個も土から頭を出しているのを目撃すると、さすがに虫唾が走ります…

ayana@jyväskylä.fi


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宿題せな

posted by こばやし あやな at 04:26| Comment(4) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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