2014年12月31日

Suomiのおかん業務実績2014 & 大晦日のご挨拶

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帰省新婚旅行を満喫しすぎてFB以外のSNSやブログを一回も開くことなく大晦日を迎えてしまい、なんと半月以上ぶりに開くブログ更新ページ…。これだけ日々のアウトプットを行ってリア充に専念する期間は、ブログなるものを始めた約10年前からみても、群を抜いた最長記録なんじゃないかしら。

ざっとだけ振り返れば、帰国後は関西から東京、新潟、長野、広島、佐賀、熊本、福岡、そして島根と桃鉄並みの軽やかさで日本津々浦々移動を重ね、懐かしい面々に会うかたわら夫婦水入らずの時間を心から楽しんでいました。約二週間にわたる旅からの帰京後は、年末年始は実家のこたつを生活拠点としてのんびり…を気取りながら、上司から仕事納め宣言の下されないフリーランサーの悲しい現実、実は来年の仕事の打ち合わせや取材交渉などでいまだあくせくモードが続いております。。

ともあれ皆様、今年一年もお疲れ様でした、そして本当にありがとうございました。
それでは以下、年末恒例の、Suomiのおかん 業務実績の2014年度報告をさせていただきます。

連載
■生活情報総合サイトAll About(海外旅行>フィンランド)こちら
■[新]Sauna on Valmis(株式会社メトス公式サイト内サウナ関連コラム)こちら
■[新]北欧じかん(フィンランド関連記事のみ)こちら

ウェブニュース掲載

■まいなびニュース「"世界一まずい飴"サルミアッキのうまい菓子をフィンランド人に聞いてみた」こちら

新聞・雑誌・書籍媒体への原稿執筆および取材コーディネート
■アイノラ交響楽団定期演奏会パンフレット「シベリウス人物像コラム」(4月)
■マガジンハウス社Ku:nel第68号「アイノ・アールトのキッチン」(5月)
■東京新聞・中日新聞「伝統と現代テクノロジーの狭間に生きるトナカイ飼いのサーミ人」(5月14日)
■東京新聞・中日新聞「サーミ人のライチョウ捕食文化」(5月26日)
■マガジンハウス社Casa BRUTUS 特別編集ムック「北欧デザインの名作と暮らす」(7月)
■マガジンハウス社Tarzan第658号「痩せる行動経済学」(9月)
■美術出版社 美術手帖11月号増刊「トーベ・ヤンソン特集」(11月)
■日本共産党 女性のひろば12月号「ムーミンと海と孤島と ―トーヴェ・ヤンソンの素顔」(12月)

テレビ媒体への取材協力
■TBSテレビ「はやチャン!」世界のクリスマス(12月25日)

ラジオ出演
■NHKラジオ第一 ちきゅうラジオ「フィンランドの妻かつぎ(奥様運び)選手権レポート」(7月6日)

視察・調査・買付などのコーディネートおよび通訳
■神奈川県議会のフィンランド訪問団による大学の教育者養成課程の視察(1月)
■研究者グループによるフィンランドのさまざまな保育・子育て支援施設・取り組みについての視察(9月)
■研究者グループによるフィンランドの美術教育についての視察(9月)
■新しいカフェをオープン予定のグループオーナーの食器類買付サポート(9月)
■株式会社メトスによるフィンランドサウナレポートの特設ウェブサイト開設に際しての視察旅行(10月)こちら

現地ガイド
■フィンランド住宅メッセ2014(ユヴァスキュラ開催)日本語ガイド業

(各時系列、敬称略)


以上書き並べたものは、一般読者・視聴者の皆さまへ公開可能な案件に限ります。このほかに、非公開な調査取材、資料翻訳、会報誌寄稿、現地ガイド、一般者からの相談依頼などのお仕事も、随時お引き受けさせていただきました。


振り返ってみても、今年は取り組んだお仕事の量・質ともに昨年度よりも充実度が増し、さまざまな媒体やジャンルやエリアにおいて、広く深くしかも希少度の高い経験の場を与えていただきました。
フィンランド×デザイン、フィンランド×ムーミンといった必須ネタだけでなく、フィンランド×最北端の村のライチョウ狩り名人の密着、フィンランド×生前のアールトの友人探し、フィンランド×医者と厚生省に聞く国民の肥満のワケ、フィンランド×わが子がサンタを信じ続けるためのお手伝い、フィンランド×謎の世界選手権潜入レポート、フィンランド×移民中心の幼稚園一日体験、フィンランド×サウナネタでマニアックコラム、…と、Suomiのおかんなんてフザケた屋号を掲げているからなのか、ご依頼内容や取材に向かう先がだんだんフィンランド版探偵ナイトスクープ状態になりつつあるような気がしてなりません(笑)

でも事実、そういう一瞬きょとんとしてしまうようなご依頼にも、真摯に、真面目に、ユーモラスに、ハートフルに、頭と体を張って取り組むことが、フィンランド在住ライター・コーディネーターのひとりとしての私の一番の強みであり使命であるという実感を掴みつつあります。また今年縁あって一緒にお仕事をさせていただいた(というかこんなお仕事でもしていなければ絶対に出会う機会もなかったであろう)メディア制作や各業界でご活躍される方々と、プロジェクト終了後も楽しくお付き合いさせていただいていること、今回の帰省にあたり多くの方から日本での再会のお声をかけていただいたことなどは、まさにこの仕事冥利に尽きる、人生の財産だと強く感じています。お金だけでなく、こうした素敵な出会いと縁を蓄えるために、次の未知なる仕事に誠実に挑んでいくものなんだと、いつもイメージしています。

以前から予告をしているように、来年は学業の比重を高めたい思いもあり、フリーランサーとしての仕事量は少しコントロールしていかねばと思っているのですが、それでも、直感でこれは面白そう、ぜひこの方々と仕事をやってみたい、と思えるご依頼には身を乗り出してゆく所存です。もちろん、自分をこの地に連れ出してきてくれたシベリウスの栄えある記念年でもある2015年は、公私ともにさまざまな形でフィンランド×シベリウスにも関わっていきたいですしね。

さて一方でこのブログは、ご存知のようにSuomiのおかん こばやしあやな と、小林文菜改めアヤナ・パランデルという、公私それぞれの私の合流域のような場所なので、プライベートな出来事の振り返りも少々。
結婚というスタートは、私の日々の心持ちや暮らしぶりなどに、想像以上に安心感や楽しさを与え、辛さや疲労を大軽減させてくれました。状況として面倒なことや困ったことはもちろんこれまでとかわらぬ頻度で次々にわが身に襲い掛かってきますが、名実ともにいつも一緒に戦ったり癒してくれる存在が四六時中そばにいてくれるだけで、それらの困難を迎え撃つ自分のこころが今まで以上に(一人でも十分楽観主義なのに)軽やかで、前向きで、どんな状況も思いつめずキャッキャッと楽しんでいられます(笑)
それからこれまで強く意識することがなかったけれど、誕生パーティや結婚パーティのときには、いつしかこんな異国の地でも、式に来られなかった家族や日本の友人の代わりにこんなにもたくさん一緒に温かく祝福してくれる友達に囲まれていたことを本当にありがたく嬉しく思いました。
音楽活動も念願のカルテット結成がかなったり(花開くのは来年になりそうですが)、ようやくこちらでの学業にも終わりの兆しが見えてきて、バカ単純かもしれませんが三十路に突入した2014年は総じてハッピーな一年だった、という実感に尽きます!

今年最大の反省は、去年の暮れに宣言した「出版」という夢が、あれやこれやで今年のうちには叶わなかったこと。決して一人でできる作業でもなければ、そもそも著作にパートナーがいる以上一人で躍起になっても諦めてもむなしい話なので、こちらは来年以降にむけて静かに船をこぎ続けるつもりです。どうか気長に待っていてください!

毎年、毎回、このような節目のたびに、いつも持続的に感じている皆さんへの感謝の気持ちを言葉を変えてつづるのは意外に難しいものです。自分が年やキャリアを重ね、境遇が変化していっても、自分を見える場所・見えない場所で支えてくださる方々への有り余る感謝の気持ちというものはぶれるものでも誇張すべきでもないと感じるからでしょうか。

誰に対しても、何に対しても、「ありがとう/キートス」、この一言に尽きます。今年も、おおきに、ありがとう。あと数時間、最後の最後まで2014年を楽しみましょう!

ayana@kobe.jp


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なお次の更新はフィン帰国後ということでご容赦を!



posted by こばやし あやな at 10:25| Comment(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

しばしさようなら、ユヴァスキュラ

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昨日はなんとかゼミでのオポーネント役を果たし(自分の発表よりよっぽど緊張した)、その後は近くのバーで教授を囲んでの小さな反省会&忘年会にちょっとだけ顔を出した後に、今年最後のカルテット練習へ。へろへろになって帰ってきて、冷蔵庫整理を兼ねてあらゆる素材をぶっこんだあんかけかた焼きそばを作ってミッコの柔術の帰りを待ち、ごはんを食べた、その後の記憶が…

皆無!!

もはやベッドに横になったことすら覚えてないし、ひょっとしたら壁に持たれて寝かかっていたところを救出されたのかもしれませんが、気づけばコンタクトもつけたままの深い深い眠りから覚めて、朝5時。私にしては珍しいくらいの早朝からの活動を始めました。というか、昨日の夜にやる予定だった写真整理も荷造りも、メール返しも、まだな〜んも終わっちゃいないからね。。。今日は、夜にミッコの両親の家にとまって出発パーティをし、明日空港に送ってもらう予定なので、夕方までが勝負。そこまでに、昨晩やり残したことに加えて書きかけの記事がまだ一本…ここまでがクリアできたら、あとはもうすべてを振り切り、長い冬休みをいただきます。
(ちなみに今回の帰省では、特に東京滞在の時間が限られていて、もっと会いたい人はたくさんいたのだけど今回は私たち2人の共通の友人を中心に訪ねて行く予定にしています。東方面へは、次回以降また単身でゆっくりと遊びにいけるようにしますので、それまで私の事忘れないでください〜!!年末は関西でのんびりしてますので、イーッタラもある神戸アウトレット訪問がてらすぐ近所の我が家まで遊びにいらしてくださる人は大歓迎です!!笑)

本当はフィンランドにいるあいだに、本年度の業務報告や、一年の振り返り、ご挨拶などもすべて終えたかったのですが、そこまで手が回らずじまいだったので、年内に日本のおこたのなかで完成させたいと思います。少なくとも、ホームページの"works"コンテンツ上には今年の寄稿記事の掲載媒体についてひと通り紹介していますので、よければご照覧ください。

それでは、フィンランドから…少なくともユヴァスキュラからの日記は、2014年はこれにて最後。皆さまこの一年も、近くで遠くで、極北の日常を見守り支えてくださって、本当にありがとうございました。
フィンランドの皆さんは、Hyvää joulua ja uutta vuotta!
そして日本でお会いする予定の皆さま、日本の冬の味覚とともにたくさんお喋りしましょう〜

ayana@jyväskylä.fi


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朝食食べて、まずは仕事収め!

posted by こばやし あやな at 14:52| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

シベリウス149/若人たちと過ごす時間

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シベリウス、149回目のお誕生日。今年は(シッべ狂の)皆さん、何を聴いてお過ごしになりましたか?
私は残念ながら今日は書物仕事に集中せねばならず、基本的に文章を書くときはBGM厳禁なので、あまり多くを流し続けることができませんでした。ランチタイムや夜の送別会のためにケーキを焼いていたタイミングで、交響曲5番と、歴史的情景組曲と、ピアノ小品をさらっとBGMに。ああ、至福。Onnea Jean!!

第五交響曲はもうこのブログでも好きだ好きだと告白しっぱなしだし、何をまた今更という感じですが、この曲はシベリウスが自身の50歳祝賀記念演奏会のために、前年度の年末から作曲を始めたといわれる曲。つまり、1915年の自分の誕生日にあわせて、ちょうど100年前の今頃から作曲にとりかかっていた曲なのですね。この曲の真骨頂と称される、三楽章の「白鳥のモチーフ」着想のきっかけとなった、16羽の白鳥との遭遇は日記によると翌4月のことだったようですが。
この伸びやかで清らかで多幸感につつまれたシンフォニーの構想が始まっていた100年前の今頃は、まだ温暖化がどうのなんて話題に上がるはずもなく、ちゃんと気温が着実に下がって雪はもうあったのかしら。一方100年前のこの時期は第一次世界大戦のまっただ中でもあったので、作曲はなかなか思い通りに進まず、かろうじて1915年12月8日の初演に間に合ったと言われます(その時はまだ、今年のシベリウス音楽祭の目玉のひとつだった、4楽章編成の初稿版だったのねえ…しみじみ)。

清澄で牧歌的な曲調で、白鳥のエピソードからも、いかにもシベリウスが自然世界から多大なインスピレーションを得て生んだ名作と語られる第5交響曲ですが、何よりも、「この頃はまだ」シベリウスが自分の50歳の誕生日を良き節目と捉えて、戦時中の混乱に惑わされることなく、こんなに清々しく前向きで開放的な精神を保って曲を描いていたという事実が嬉しいですね。その後の彼は、だんだんと精神的に苦しい方向へ向かい始めるわけですから…。もしシベリウスが早くからシューマンみたいに心を病み始めてたら、あの名曲もこの名曲も生まれることなく、巡り巡って今の私はここフィンランドにいなかったかもしれませんからね(笑)

シベリウスのピアノ小品は、以前から思い立った時に少しずつ図書館でCD借りてきて、マイナー作品まで及ばせて聴き漁っているけれども、ピアノ作品としては他に敬愛する作曲家がたくさんいるし、個人的には他の編成の曲みたいに「美しいなあ」を通り越してびびっとくる曲が未だにない。まあ、シベリウス自身ピアニストでもないし、大規模なものを書いているわけでもないしね。ひとつ耳に残る作品をあげるなら、「花の組曲」という、有名な樹木組曲に対応するように5つの草花をテーマにした小曲たちを束ねたシリーズの三曲目、アイリス(あやめ?)がなんとなく気を持っていかれる。花の組曲は全体的に軽快で明るく愛らしい曲が多いのに、この三曲目だけは、楽譜はシンプルだけどどことなく物悲しげでミステリアス。実際どういう楽譜指示なのかわからないけど、小さなフレーズの合間合間に、いつも不思議な余白(休符)がはいる。シベリウスがあやめの花をどんな眼差しで観察してこの曲想になったのかが、つい気になってしまいます。
…まあでも、やっぱりシベリウスの真髄は、アンサンブルやオーケストレーションのなかで創りだされる響きにもとめてしまう…。

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話が飛んで、夜は、この前期で留学を終え帰国してしまう4人の留学生たちの送別パーティへ。
こういうパーティをするとき、いつもいちばん使い勝手の良いうちのアパートの地下のパーティ会場を貸し切ってやるので、必然的に?調理などの事前準備や必要食器類はうちのキッチンを提供するのがもはや定番…若人たちがああだこうだいいあいながら微笑ましくフィンランド料理を用意するかたわらで、私は耳栓して無我夢中に記事を書き進めて、開始時間には会場へ合流しました。

この地で歳を重ねるたび、当然ながら年々広がっていく交換留学生との歳の差。でもそれはあくまで事実上で、周りがなんと言おうと冷ややかな目でみようと、彼らと同じ空気をすって同じ場を楽しませてもらうことで、若さゆえの魅力に、気がつけばつい私自身も引き寄せられてしまって心身に瑞々しい感覚が宿る。
多分私の年で日本の社会で暮らしていれば、やはりこういうコミュニティに違和感なく身を寄せさせてもらう機会はなかっただろうと思うし、つるむ時間が長くて影響をうけるのは、やはり同世代やもっと年上のバラエティ豊かな人生の先輩達ばかりだろう。

母国語をしゃべるコミュニティに限って言えば、残念ながらこの街にそういう別世代の日本人はほとんどいない。稀にいても、コミュニケーションをとる機会がめぐってこない。同じフィンランドでも他都市ではもっと多様な世代、家族構成、境遇の日本人が支えあって暮らしているようだけど、ここユヴァスキュラは、駐在企業もない大学街という特性上、残念ながらそういう異世代コミュニケーションはこれからも望めないのかなと思う。でもだからといって、そろそろ一回りくらい年下世代も現れてくる日本の現役大学生たちから受けとるもの、学ぶものが何もない、なんてことは決してない。
社会への巣立ちを目前に、私からしたら驚くようなちっぽけなことで日々悩みながらも、母国で培ったあらゆる価値観がなし崩しにされる異国の地で必死にもがき、精一杯楽しみ、成長しようとする留学生たち。彼らは、私がいつしか手放してしまった類の感情や視野やエネルギーをたくさん持っていて、近くにいると私のそれさえも蘇らせてくれる。気が合いさえすれば、そこに深い友情も生まれる。こういう人生における世代相応の一過性エネルギーを、暮らしの中で今なお持続的に維持できる環境にある30歳は、欠如してるものも多そうだけど、幸せでもある…と、信じたい(笑)毎日、これだけ楽しいんだから、悪くはないはず。

まもなく日本に帰っていく写真の彼らは見ての通りいろんな疑惑のついてまわる、いわゆる変人変態ばっかりだったけど、今日最後に個々人と少し語らった時には明確に将来の夢なども語っていて頼もしさを感じた。今季は個人的に忙しくて、例年ほどみんなとたくさん過ごすことはできなかったけど、一生の思い出に残るウェディングパーティ企画など、要所要所で楽しい時間をありがとう。またフィンランドに立ち寄ることがあったら、いつでも民宿パランデルをご利用ください。ユヴァスキュラの空気を吸った若者たちにとびきりの幸あれ!

ayana@jyväskylä.fi


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さて、明日はようやく今年度のゼミ最終回!

posted by こばやし あやな at 09:31| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月08日

ひさびさに一人暮らし



今日は、早朝からミッコが日本語能力試験を受けにヘルシンキへ出ていて、夜はスオメンリンナ島に住んでいる古い友人のところに一泊してくるそうで、終日家に一人です。私が出張で家を空けることはよくあるのですが、家に一人にされることはなかなか珍しいく、気遣う相手がいないとついついご飯も何も適当になり生活レベルがさがってしまいそうです…

日本語能力試験は、少なくともフィンランドでは年に一度しか受けるチャンスがなく、国内の日本語学習者にとって毎年年末に実施されるこのイベントは緊張の一日になります。これまでも2級、1級レベルを受験する知人友人のテスト対策に力を貸してあげた経験は多く、およそどういうレベル・形式の問題が出るかは私も把握してますが、正直すっごく難しいですよ…漢字だってすでに、私達が読めても正しく書けるか怪しい難易度のものもたくさん含まれているし、語彙もニッチなところがつつかれ、読解は中学高校の期末テストレベルのことが問われていたりもします。
毎度、この試験に挑む皆さんのチャレンジ精神と努力には頭が下がります…。

ミッコに関しては今年が初めての受験で、とはいえ彼もこの一年は、専攻でも何でもないのにずっと漢字やら語彙やらコツコツ独学してきていたので、何とか成果に結びつけて報われて欲しいところ。最近の模擬問題の正答率を見ている感じではまあ大丈夫じゃないかと思ってるんやけど、テスト後の電話の反応では「わかるものもあれば、わからないものもあり。読解は全体的に難しく周りの受験者も苦戦していた」とのことでした。ともあれ、お疲れ様。これで相方のほうは一応年内のシリアスイベントがひと通り片付き、あとは最後の柔道指導さえ終えれば念願の冬休みin Japan!!へと位置抜けですな。ま、彼は日本でも1本ジョブ面接が控えているので、手放しで浮かれていられるわけでもないのですが。

いっぽう私は、自身の論文中間発表は終わったものの、次週火曜日は別のゼミ友達の発表のオポーネント役があたっているので、それまでに現段階の彼女の草稿を一通り読んで、身のあるコメントや質問事項をあぶり出しておかければなりません。
ふつう、主査教授やオポーネント用に自分の発表一週間前には原稿を入稿しておくべきものなのですが、私の相手役のサーラはアールト美術館のキュレーターとしても忙しい人で、一週間切っても全然原稿があがってこない!おーい...私が文章読み込む速度、へたすりゃあなた達の五倍かかること、わかっておいでですか。。(涙)

やきもきしながら昨日までは仕事関連の執筆を先に進めて待ち、結局共有フォルダに彼女の文章が確認されたのは今朝のこと。
優雅なサンデーモーニングを謳歌する暇もなく、全速力で20ページを読み流し始めました。
幸い彼女のテーマは、私の日本で出した修論のテーマにも比較的近く、背景知識を共有している部分が多かったので、読み込んだり火曜に向けてコメントやアドバイスを絞り出すんも、覚悟していたほどは時間もかからず、一安心。正直、過去の他の発表者の内容によっては、疎すぎる上専門用語もわからず完全に門外漢...といった回もあったので、クジ運が良かったと言えます。

こちらはどうにかなりそうなので、あとは明日書きかけの記事二本を完成させて、火曜に今年最後のゼミとカルテット練習をコンプリートしたら、私もようやく出国権を手に入れられそうです。。荷造りはまださっぱりですが!

さあ、もう一息。

ayana@jyväskylä.fi




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明日の晩は、送別会にもちょいと顔出し

posted by こばやし あやな at 02:26| Comment(0) | 大学院生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月07日

独立記念日に聴く、劇音楽カレリア

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フィンランド、97回目の独立記念日。百寿まであと3年。そっか、トーベ・ヤンソンが生まれた時でさえ、まだこの国はロシアだったのね…。
昨年は弾丸出張で日本へ、一昨年はミッコの生まれ故郷の市のセレモニーへの演奏出張移動中あまりの悪天候(大雪)でバスが軽く事故を起こしてちょっとした惨事に、と、外でばたついてた記憶ばかりの目立つ12月6日ですが、今年は一日家から出ることもなく一日中テレビつけっぱなしで、(夕食が豚の角煮と五目ご飯だったこと以外は)まさに推奨されるような典型的な過ごし方ができました。夕方からは家にテレビないご近所さんがわらわらとうちに集まってきて、独立記念日恒例の大統領主催パーティ中継を延々観賞→やがて飽きてきたら、テレビは聞き流し程度にボードゲームや井戸端会議に熱中。ああいいねえ、こういう「正直テレビ中継も例年代わり映えしないし心から楽しんでるかと言われたらアレだけど、まあこれを口実に仕事手放してみんなとぐだぐだわいわいできるし、悪くないかな」っていう、大晦日みたいな心地、ね。

ちなみに今年のパーティのメインBGMはシベリウスのカレリア「序曲」でしたね。よく知られた組曲のほうではなく、あくまで序曲という選曲がニクい。しかもちょうど、日中はケーキを焼きながら、今日にふさわしい一枚を…とCD棚を漁って、まさにこの序曲や組曲の元になった「劇音楽カレリア」の世界初録音が収録されたヴァンスカ・ラハティ響の名盤を聞いていたところだったので、ビンゴ!

このマイナー度の高い劇音楽版の「カレリア」は、オスモ・ヴァンスカのお兄さんであられるかつてのフィンランド語の先生が、私の留学祝いにCDをくださって出会ったのですが、以来マイ・フェイバリット・シベリウスのなかでもかなり上位にランクし続けています。まだシベリウスが若手で資金難にあったころ、かつてのフィンランド第二の都市(で現ロシア領の)ヴィープリの学生組合からの依頼で、ヴィープリの長き歴史の名場面を表現した活人画につける劇音楽を幾曲も作っていました。(このプロジェクトには国民画家のガッレン=カッレラも関わっていて、それ以来のジャンルを超えた偉大アーテイストの交流については、まさに今アテネウム美術館で公開中の「シベリウスと芸術世界展」で詳しく描かれています!)

ヴィープリの歴史の名場面とは…たとえばカレワラ神話の朗誦や、北方十字軍遠征時代のヴィープリ要塞の築城や18世紀のヴィープリ包囲戦、カレリア地域の統合などなど、700年くらい年代をまたいでハイライトばかりが取り上げられ、若きシベリウスの瑞々しい感性で描写されています。そう、とにかくこの劇音楽一連はフレッシュで、爽やかで、熱っぽいのがたまらないのです!(笑)
まだ若くて、学生組合の運動に共感しちゃって、しかもたまたまこの以来の直前にアイノさんとカレリア地方に新婚旅行に行ってたシベリウスが、きっとすんごい張り切って、ヴィープリの歴史なんかもしっかり勉強して一曲一曲書いたんだろうなあ、っていう直向きさが伝わってくる。その全体的な爽やかさゆえに、夏のカレリア地方の旅路で耳にするとすごくマッチして気分が上がるのでおすすめです。

そしてその曲集の中でも、殊にシベリウス音楽の真髄と呼びたい真珠のかけらがきらきらと散らばり光っているのが、編曲版(テノールソロがイングリッシュホルンソロに置き換わってる版)が組曲の2曲目にも取り入れられている、かのバラード。オリジナルの場面は、吟遊詩人の恋の歌にヴィープリ城の王が耳を傾けているシーン(だったはず)。この曲の前半のチェロの、どこへ誘われるかわからないエチュードのような妖艶な音の駆けまわり、中間部の弦の清らかなコラール、そしてイングリッシュホルンの物悲しい独奏…どこを何度聞いても、うるっと来てしまいます。

ただ結局、後になって出来の青臭さに嫌気がさし、シベリウスはその大半の楽譜を燃やしてしまうんですよね…。幸い後世の研究家や作曲家が必死に各所にたまたま残っていたパート譜や改訂版をかき集め、補完編曲をおこない、現在貴重なCDなどで耳にできる演奏完成版が日の目をみることになったのでした。ああ、なんて涙ぐましい…というか年々輪をかけて自己批判的になってゆくシベリウスの「過去の恥ずかしい楽譜燃やしグセ」が現在のシベリウス研究家たちをどれだけ泣かせ悩ませていることか…一方では、だからこそ解釈のしがいがあり意欲を掻き立てられている研究者が多いのかもしれませんが。
劇音楽カレリアの終曲では、なんとフィンランドの国歌(※これ自体はシベリウスの作曲ではもちろんありません)がそっくりそのまんま意気揚々と演奏されます!カレリアやその代表都市ヴィープリの歴史は、この国の歴史そのものだよ!というシベリウスのメッセージが込められているかのように。

それなのに、1944年、ヴィープリは長き戦争の末やむなくフィンランドに放棄され、ヴィボルグというキリル文字の地名に置き換えられてしまいます。シベリウスも、それから1930年代にこの都市に素敵な素敵な図書館を作ってあげたアールトも、まさかその後まもなくこの街が自国でなくなることを、果たして予見などしていたのだろうか。国家が1917年に独立を果たしたといっても、そこからすぐに国に太平が訪れたわけではないし、報われず国から切り離されてしまった悲しい街や地域や人だってたくさん存在したことを忘れてはならない。

劇音楽カレリアは、まだ「そうとも知らず」長い歴史に未来の希望を見出していたシベリウスや若者たちの清純な煌きが宿っているからこそ、爽やかで聞いていて心地いいのだろうな、と今日改めて思いました。
そして、シベリウスはこういう意義あるプロジェクトをたくさん手がけているからこそ、やっぱり不動の国民的作曲家なんだとも、あらためて気付かされる。来年の盛り上がりが、とにかく今から楽しみです!
まずは今回もお話いただいた某交響楽団演奏会プログラムのコラム執筆から、いつも以上に気合入れて取り組まないと〜

ayana@jyväskylä.fi


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明日は珍しく家に一人。

posted by こばやし あやな at 09:22| Comment(0) | Suomi×音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月06日

結婚式ウラ話(4) 街のお茶屋さんでの披露宴

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この一週間は、動かしていたのは脳と体のほんの一部だったのに、酷使しすぎてだいぶ身体も疲れていたみたいで、先ほど夕食後に気がついたらベッドで寝入っていて、3時間も電源オフ状態だったようです。。そして日が変わる前に目覚めたはいいけれど、もう一度寝ようという気にはならず…これってもしかして、このペースに照準を合わせていけば、来週の今頃始まる日本滞在で時差ボケなく入り込めるのでは…なんて思ったり。いや、とてもそれまでは続きませんけども。

さて、そろそろいい加減完結させたい結婚式ウラ話コラム。というか、出国までにはこの件も含め年の瀬の挨拶、今年度の業務成果報告などすっきり片付けねば…と、頭のto doリストには赤丸がぐりぐり入っているのですが、なかなかゆとりが確保できぬまま帰国に突入してしまいそうな気もします。確保できる、ではなくて、確保する、ですよね…何かをする時間はいつでも自分で作り出すもの。というわけで、まずは今晩、結婚式レポートのハイライト、披露宴の日記を書き終えようと思います。

〈結婚式ウラ話・前回までのインデックス〉
@衣装&ヘアメイクについて こちら
A(時系錯誤ですが)仲間内の二次会を終えて こちら
B両家へのあいさつのこと こちら
C街の役所での人前式について こちら

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16時頃にマイストラーッティでの人前式を終えた後は、参列者に車に分乗してもらい、ささやかな披露宴会場へとご案内いたしました。参加者は、私たちをのぞいてたったの10名。いわゆるベストマンも誰にもお願いしていないし、正直当初は本当にマイストラーッティの儀式だけあれば充分、と考えていました。
けれど、式に来てくださる方をせめて自宅かどこかでアフターコーヒーパーティを開いてもてなしたほうが良いだろうと周囲にアドバイスいただき、さすがにせせこましい我が家にあがっていただくのは申し訳ないので、2時間ばかり貸し切れてケータリングの頼める場所を探すことに。
ちなみに通常のフィンランドでの結婚式の披露宴パーティは、日本で言う二次会とワンセットになったようなボリュームで、ほぼ半日、つまり午後に初めて深夜にまで及ぶのも決して珍しくありません。しっかりディナーを食べ、お酒を飲み、プログラム満載で、でも必ずしも式次第通りにも進んでいかないゆるい雰囲気のなかで、和やかな時間がながれます。

場所探しといっても、こういうプチ披露宴をやると思い立った時点で、私たちの頭のなかにはもうここしかない!という候補がちゃんとありました。それは、ユヴァスキュラ港近くの、古びたレンガ造りの旧お屋敷の一角を改装して今年オープンした、Teeleidiという、古今東西お茶専門店。
ビバ・コーヒー文化!なフィンランドでも、ここ数年、お茶文化への関心も目に見えて高まってきていて、東西問わずのお茶文化に精通したエキスパートたちが開く茶葉専門店が、ヘルシンキを始め各街に相次いでオープンしているんです。

Teeleidiホームページはこちら。季節ごとのお店や商品の雰囲気はこちらのfacebookサイトのほうがわかりやすいかしら。

こちらTeeleidiも、幼少期に両親と中国に住んでいた経験があり、以来中国茶や日本茶の奥深さをフィンランドに持ち運び広めたいと勉強を続けてこられたマダム、アンネさんが悲願のオープンを果たした、小さいけれどとっても素敵なお店です。喫茶がメインで、もちろん各種茶葉の販売も行っているし、季節ごとのお店のオリジナルブレンドティーも売りだしてらっしゃいます。さらに、週1ペースで閉店後のお店で開催されている、アンネさんの知識や経験を活かした「ティートレーニング(テイスティング)」イベントが人気で、毎度、いろんなコンセプトやテーマを掲げたテイスティングの夕べになるのだそう。お茶という共通の趣味をきっかけに素敵な出会いがありますようにと、独身限定のテイスティングパーティも定期的にやっていますので、お茶好きフィンランド人との出会いを求める方はぜひここへ!!笑

さてそれで、お店の貸し切りが可能かどうか、(2週間前に)まずはメールで問い合わせてみたところ、アンネさんは「えーーーほんとに?ほんとに?うちのお店では、誕生日会はかつてやったんだけど、結婚パーティを依頼してくれたのはあなたたちが始めてよ!!きゃーどうしましょ!!ともかく、できるだけはやくお店に打ち合わせにいらっしゃい!」と、テンション上ずりっぱなしの電話がすぐに返ってきたので、さっそく二人で訪問。

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こちらが、今回最高のおもてなしをしてくださったお店のオーナーのアンネさん。

残念ながら、この日はちょうど夜のテイスティング会と重なっていて、通常の喫茶スペースが使えないとのこと…そこでアンネさんが今回特別に貸してくださったのが、裏扉の先にあるもうひとつのキャビネットスペースでした。総勢12人はどうにか入る小さなスペースだけれど、壁紙などの雰囲気も素敵で、我々のこじんまりパーティにはぴったりのサイズと雰囲気。また、アンネさんはテイスティングの主宰者なので最後までパーティの場にはいられないんだけれど、もうひとりのスタッフ(こちらもアンネさん)の力を借りて全力でおもてなしさせてもらうわ!と、なんだかもう我々以上に気合十分。電話をいただいた次の日に我々は来店したのだけれど、なんともうその時までに彼女の頭のなかでほぼ配置や流れ、メニューの大枠プランができあがっていたという…ほんと、助かりました(笑)

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せっかくのお茶専門店なので、今回は、フィンランドでは前代未聞のコーヒーのないパーティ!
我々のイメージや好みにあった2種類のお茶を用意してもらい、カップが空いたお客様のところに随時アンネさんが注ぎに来てくださることになりました。打ち合わせ来店のときに、アンネさんは自慢の東西茶葉コレクションから無料で候補のお茶をたくさん試飲させてくださり、そのなかからやはり日本のおめでたさをこめて桜の葉を混ぜた日本の緑茶と、「甘いひとときを永遠に」という照れる名前のついたブレンドブラックフレーバーティーの2種類を振る舞うことに決めました。このときいただいた日本の茎茶が、渋みすら甘く感じられるくらいまろやかで美味しくて(日本でもこんなにほっとする良味の緑茶を飲んだことはないと感じてしまったのは、こちらの味覚に舌が慣れきってしまったから?)、これもぜひパーティで出したかったのですが、さすがに直球勝負の緑茶はフィンランド人には賛否分かれるかもしれないということで、今回はサクラのブランド力をお借りすることに。

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お茶菓子として、メインのケーキは我々のリクエストでチョコケーキを、お知り合いのパティシエの方に特別発注していただき、そのほかにクッキーなどをこまごまと用意してくださいました。お客さんの中にグルテンがだめな人もいたので、ちゃんとその人用のグルテンフリーお茶菓子セットも別途手配してくれていた心遣いもありがたかったです。当日のお茶菓子テーブルは、新郎新婦をイメージしたというブルーとピンクのマリボウルが並んでいて、その可愛らしさに女性陣大興奮!!

また、食器やクロスが白一色で統一されていたなかで、紙ナプキンだけが私のドレスの色に合わせてあったのも、なんともにくい演出。打ち合わせの去り際に「そういえば、どんなドレスを着るの?」とさりげなく尋ねられたのはこのためだったのか!当日テーブルには、私たちのブーケを作ってくださった花屋さんが同じ花で作った卓上フラワーアレンジメントも置かれ、さらにそれとは別にアンネさんが部屋に飾ってくださっていたお花と花瓶がこれまたたまたま同じ色で、よくまあこんな短時間のドタバタの打ち合わせだけで、空間の見た目もサービスもここまで全体がうまくまとめられた会になったものだと、当人の私達がいちばんびっくりし、感激したものでした。今回、実は会場代もアンネさんがこのお店初めての新郎新婦だもの…と、申し訳ないくらいのサービス価格ですべてを用意して下さり、何もかもが心尽くしでただただ有難く、本当にこのお店に頼んで良かったと心から思える人生最高のひととき(のひとつ)でした。

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会場では、まず入口で改めて式に参列してくださったみなさん一人ひとりと、ハグと挨拶。お祝いのプレゼントもここでたくさん受け取りました。

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キャビネットは本当に小さかったので、全体図すら写真に写せず…でも、こんな雰囲気で、ぎゅうぎゅう、わきあいあいと。写真中央に写っているのは、ミッコの言語指導パートナーで中国語を教えてくれている、台湾人留学生のケンさん。彼は日本の大学にも通い働いていたので、日本語はネイティブ並みで、我々との会話ももちろん日本語(笑)

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フィンランドでのケーキカットは、ナイフが落ちきってプレートに触れた瞬間に、新郎新婦で足を踏み鳴らすタイミングを競い、先に俊敏にトンと足を踏み鳴らしたほうが家庭の舵をとる(つまり、亭主関白かかかあ天下か…)という言われのあるプチイベントつき。残念ながら?、このときはミッコ勝利。でも翌日のパーティでふたたびケーキカットの場をいただいたときは私が勝ったので、引き分けってことで二人で持ちつ持たれつイーブンに家庭を支えていきたいと思います(笑)

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前日までチェルノブイリの研究チームにいたカティは、ぶじ参加してくれただけでも嬉しいのに、即興で(携帯で歌詞みつつ)得意のアカペラを一曲披露してくれました。

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さあそしてフィンランドの結婚式といえば!のダンスタイムなのですが、なんせ部屋が小さくて踊り場はとてもなかったので、アンネさんがなんとお店が入るお屋敷の二階の空き部屋をダンスルームとしてこっそり開けてくれました。
調度品もなんにも無い、文字通りの空き部屋でしたが、ここでスピーカーをつないで、フィンランドの新郎新婦が必ずお披露目する、緊張の結婚ワルツを我々もせっかくだからやると決めて、3日前から自宅で練習を始めたんでしたっけ…。以前参加した結婚式では、二人が見つめ合いながらしっとりとワルツを踊るこの瞬間に涙する参列者が一番多かったのが印象的でした。

もちろん私はそんな舞踏文化のなかで生きてきていませんので、踊れと言われても本来盆踊りくらいしか踊れません。でも、結婚式にかぎらずフィンランドで暮らしているとワルツやタンゴや…といった古き良き社交ダンスの輪に連れ込まれるシーンはこれまでもときどきあり(確か今ちょうど日本でフィンランドタンゴを取り上げた映画が上映されていますよね)、オーケストラでもフィンランド・タンゴをたくさん演奏してきたので、ミッコにもちょくちょくステップを教わっていたのが、満を持して役に立つときが来ました!
とはいえ、大した技巧や見せ場作りのノウハウもないなかダラダラとへっぴり腰で踊りつづけてもとても涙は誘えないので、本番前夜に(いわゆる深夜の不可解なノリ)でどちらともなく思いつき、結局そのまま本番やってのけたのが、こちら、

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パランデル家流、柔道ワルツ!
曲の一番は普通に踊って、間奏のあいだにミッコが柔道帯を締め、2番はステップの合間合間でさまざまな柔道の技をモチーフにした見せ場(というかもはやただの技のデモンストレーション集)を作っていくという、イタさを技の本気度でカヴァーした和とフィンの心の華麗なるコラボレーション。

習わしに従って、こうして一曲目は我々だけで踊りきり、二曲目以降は、まずは新郎が自分のお母さんを誘い入れ、つぎつぎに参列者を巻き込んでわきあいあいと。スタンダードな結婚ワルツだけでなく、ちょっと今どきの結婚式ではもう流行らんやろ、というようなイスケルマ(フィンランドの歌謡曲)に合わせたタンゴも取り入れて、我々好みの古風なラインナップで楽しませていただきました。

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最後に皆さんで集合写真をとって、フィンランドの結婚パーティにしてはずいぶんあっという間の小さな小さな披露宴、これにてお開き!

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ふたたび、入口で一人ひとりにしっかりとお礼を伝えて、すでにすっかり暗くなったなか、ミッコのご両親の車の送迎でお帰りいただきました。

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そうそう、これもアンネさんの計らいで、我々からのささやかな引き出物として、パーティで出した桜茶の茶葉をこんなふうに可愛らしくパッケージ化していただき、香りの余韻を自宅で楽しんでいただけるよう皆さんにお配りしました。式やパーティに来られなかった私の両親用までサービスでいただきました。

こうして、最初はとにかく形だけ「入籍」できればよいと思っていたのに、周りにせっかくなんだからとはやし立てられるなかで、にわかに少しだけ形が膨らんで、結果的に短時間でもこれだけ幸せのうずの中心に立たせていただければもう充分、と心から思える素敵な一日を迎えられました。あの夜の充実感と疲労感を思いだすと、「もうあれ以上は無理」だったとも思います(笑)

結婚式という人生の一大イベントのために、日本でもフィンランドでも半年以上前から準備に準備を重ねるカップルも多い(というかそれが普通なのですよね…)ことを思えば、我々がこの日味わった幸せも、所詮かけた労力相応の取るに足らないものだったのかもしれません。けれど、あの時の私たちは確かに人生において後にも先にもない幸福感に包まれていたし、事実あの結婚式以来、それなりに知り合って時間のたつ二人ではあるけれど急にまた関係がスイートで初々しい方向に向かい始めたというか、毎日忙しくてもちゃんとお互いの気持を伝え合ってわかりやすく尊敬しあう日常が続くようになりました。その意味では、よく言われることだけど結婚はまさにゴールではなくスタート、なんだなあとしみじみ思います。

というわけで、あまり人様の参考にはならなさそうな、例外だらけのフィンランド国際結婚レポシリーズでしたが、フィンランドで入籍するまでの実務的なこと、フリースタイルパーテイのアレンジの方法など、もし個人的なご質問や相談があればメールやコメントにていつでもどうぞ!

ayana@jyväskylä.fi


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さあ、本日は独立記念日!夜は今年最後のホームパーティ〜


posted by こばやし あやな at 10:38| Comment(0) | 結婚式ウラ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月05日

来年序盤の音楽活動

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これ、倉庫ではなくお店の売り場なんですよ…私の身長よりも高く積み上げられているこのブツは、クリスマスシーズンの定番アイテム、箱詰めチョコ。ここで地震が発生して崩壊、ということはさすがにないだろうけれど、クリスマスムード一色の店内で浮かれてはしゃぎまわってる子どもが、うっかり激突してチョコの箱の山に埋もれる…事故なんかは、十分想定される気がするんだけども。

さてさて、来年序盤のコンサート予定が少しずつ明らかになってきました。少なくとも4月までに、おとなりの音楽学校の室内合奏団のエキストラ、大学オケのコンサートが2本、そしてなんとフィンランドで初の、カルテットの単独演奏会をユヴァスキュラで開催させていただきます!

大学オケのほうは、やはり2015年はシベリウスの生誕150周年を意識したプログラムを年間かけて組んでいく、とは以前から聞いていましたが、首脳会議で選曲が終わって本日回ってきた一本目の本番プログラムを覗いて、唖然…

シッべイヤー(あ、日本ではシベコンだのシベ2だの「シベ」が暗黙の共通略称になっていますが、ご当地フィン人はSIBBE(シッべ)と略します笑)の最初のコンサートのコンセプトはずばり、「偉大なるシベリウスの影にいたフィンランド人作曲家たちの小品シリーズ」!!!

…というわけで、プログラムには一曲もシベリウスの作品は入っていません(笑)

さらにそのラインナップが強烈。ヤーネフェルト、クラミ、メリカント…ふむふむ、このへんまではもちろんついて行けますよ、で…
マデトヤって誰!?カヤヌスって誰??

…すごいなあ、これでも結構マイナーなフィンランド作曲家らの作品は、独立記念日の演奏などに関わるたびそれなりに消化してきたつもりでいたけど、まだまだ名前すらピンこないシベリウス同世代作曲家もいらっしゃるのね。。
軽く調べてみたら、とくにカヤヌスはサウナがらみの面白いエピソードなども出てきて、なかなかおもしろそうな人物。曲はまだチェックしていませんが…来年しっかり勉強させていただきます。
そろそろ頼んで首席を降ろさせてもらうか、大学現役の間までは頑張るか、ちょっと悩みどころですが、いずれにしてもシッベイヤーのコンサートはしっかり思い出参加したいと思っています。

さてそしてカルテットの単独演奏会というのは、今秋にユヴァスキュラ市にあるフィンランド手工芸美術館のキュレーターさんから突如連絡が来て、来年に日本のポップカルチャーに関する展示が始まるので、その期間中に何度か開催予定の、日本の若者文化を広く知ってもらえるような特別レクチャーやイベントの企画書を出してみないか(企画が通れば助成金も多少はあり)、という話をいただきました。我らJYJY(ユヴァスキュラ大学の日フィン交流サークル)からは、アクティブな交換留学生たちがグループを作って案を束ねているのですが、私は今回そちらからは身を引き、そんないい機会があるならぜひ!と、うまくアイデアをかこつけて、美術館に弦楽カルテットのオリジナル演奏会のスポンサーになっていただくことに成功したのです!

と、いうわけで、今回弾くのはもちろんクラシックではなく、アニソン&ゲーム音楽縛り!とはいえ、世の「才能の無駄遣い」の世界に生きる方々の作り上げてきた文化に恥じぬよう、編曲も完成度も高みを目指しています。どんな曲をやるのかといいますと、フィンランド人でもよく知っていることが大前提なので、こちらでも人気のエヴァや進撃の巨人などのテーマ、ジブリの名曲、ポケモンやマリオ、FFのBGMメドレーなどなど、幅広く、盛りだくさん!…といいつつ実は私自身がアニメやゲームの世界に疎いので、曲のラインナップなどは周囲の自称オタクフィン人たちの監修を受け、練習でもアドバイスをいただいています(笑)

カルテットメンバーは、私がソロでもアンサンブルでもとても信頼をおいている韓国人の友達ユンヨーと、普段は横でビオラを弾いている一番良き長き音楽友達アンナ=カイサ(彼女は音楽学校でビオラを主専攻にしているけど、一緒にカルテットをやるときはいつもセカンドをお願いしている)、そして今回、以前からラブコールを送り続けていてようやく初共演が叶った、私と同じくこちらの人と結婚し大学に正規入学しているチェリストのはるかさん。私の音楽歴ではとても珍しい、女子だけの華やかなインターナショナルチームです。練習は日、韓、英、フィン語の四カ国語が随時飛び交う(笑)
そして、うっと弦楽アレンジだけでも聞いている方もつまらないだろうということで、演奏曲のうちの何曲かは、我らがディーバのカティが日本語で歌を入れたり、ミッコにパーカッションをお願いしたり、JYJYのメンバーに吹奏楽器をお願いしたりと、アレンジもさまざまです。
ただ一貫して今回のコンセプトは「アニソン&ゲームを、クラシカル楽器ならではのサウンドとアレンジで」という点なので、編曲は奇をてらわず、けれど音色は私たちの楽器ならではの響きと豊かさを尊重して、3月の本番までにじっくり音を紡いで行きたいと思っています。また日が近づいたら告知させていただきますね!

そうそう、曲が曲なので、今回の演奏会はもちろん無料です。日本では例えば任天堂など、プロ・アマ問わず(著作権料など関係なく)、有料の演奏会ではサウンドトラックの曲の演奏を一切禁止しているのです。つまり、そうした版権サイドが主催したりGOサインを出すような特別コンサート出ない限り、ゲーム音楽や一部アニソンというのはプロの音楽家たちが稼業で演奏することはできない、ある意味で禁断のテリトリー。無料コンサート開催の可能なアマチュアこそが、入場料を取らないコンセプト演奏会を立ち上げ積極的に舞台上で再現し、こうした特別ジャンルの音楽をライブ演奏としても受け継いでゆくことができる、というのがなんとも皮肉で、でもアマチュアの気迫凄まじい日本らしい、とも思う。

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おっと今日は祝日前日、買い出しを忘れずに!

posted by こばやし あやな at 08:29| Comment(0) | Suomi×音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

なにくそっ、が湧いてこないのは幸せなこと?

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ゼミの論文中間発表が終わりました。
教授3人学生6人に取り囲まれて異国語でコメントや質問攻めに遭うのは、やはり数日前から多少胃に負担が来ましたが(お腹を壊しちゃいないけど珍しく食欲減衰)、概ねポジティブなコメントと励ましをいただきほっとしています。また主査を務めてくださる教授が、提出したとこまでの本文に文法ミスから言葉の選択ミスから、そしてようやく内容に関することまで徹底的に赤を入れ、半ページに渡る講評や今後の方針アドバイスまで書き入れたものをフィードバックしてくださりました。まさに、進研ゼミの赤ペン先生よろしく(笑)

お忙しい方に今更そんな初歩的なところまで赤入れしてもらう申し訳無さ、気恥ずかしさも噛み締めつつ、「それはさておき」と講評の冒頭で前置きした後の先生は、とても冷静に、良い所をきちんと褒めて、方向性が危うい部分はきちんと指摘して、ダメ出しだけでなく助言や改善アドバイスもきちんと添えてくださっています。正直な心境として、え、うそ、私、傷つけられてなーい!?…ですよ。日本の大学での論文や新聞コラム執筆時代しかり、大学オケでのセクショントップ内の練習しかり、旅雑誌編集者時代しかり、ディアゴスティーニライター時代しかり、人様に自分の全力こめた文章なりデザインの校正を直球でお願いした後のフィードバックのときに凹まなかったりしょんぼりしなんて、ありえなかったですもん(笑)ダメ出しダメ出しまたダメ出し、どこまで駄目なところをえぐられたら済むのかわからないくらい、毎度毎度教授なり編集長なりに非を打たれまくっていたので、たまにすんなり通ると「そんなに今回の文章は無難路線でつまらなかったんだろうか」と穿った見方をしてしまう有り様で。

世の中にはそういう育て方の師もいれば、今の教授のようにグッドバランスで冷静なコメントを返す師もいるし、いわゆる褒めて育てる師もいる。いっぽう自分がどのメソッドで育つ弟子なのかは、これまた人それぞれだと思うし、性格もさることながらそれまでの環境それぞれ、でもあるように思う。
自分の場合、人生の未熟な前半戦に、自分の真剣に作ったものに対してダメ出しされけちょんけちょんに言われることに慣れて適応してしまったがために、べた褒めされても「それではちっともさらなる改善にはつながりませんけど」と目を細めてしまったり、単純に物足りなさを感じてしまうようになった。あ、これがいわゆるドMというやつですか。。

ちなみに、けちょんけちょんに言われても平気、それを(心を修復不可能なレベルに砕かれることなく)受け入れられるようになったのは、ただ精神のM極化が進んだというだけでなく、どーんと今だめなところや要改善点を一度に列挙してもらって、それにしっかり食いついてやり方を潔く変えたり自分の考えを見つめなおすことで、明らかに前よりもよいものができる実感を何度も味わっているから、なのは確か。もちろん中には、もうちょいその言い方ってものに気を配れないのか!?と苛立たされる相手もいたけれど、自分よりずっと経験があって人の上に立っている人の指摘すること自体は、概ねいつも的を得ている。そんな人に、現時点の自分を正当化してもらうよりは、どんどんだめなところを指摘してもらって、あるいは考えなおすチャンスをもらって上り坂の背中を押してもらったほうが、きっとずっと有意義なはず…と思っちゃうので、これはもうしょうがない。私はそういう育ち方をしてしまった…

フィンランドでは、大学の教育現場でさえも、人の発表や文章や作品にコメントを入れるときは、物腰に気をつけて、必ず改善点の量だけ良いところも見つけて伝えてあげましょう、と言われる(フィンランド語の先生に、あなた達の国の文化はしらんがとりあえずフィンランドではそれが最善の処世術だと言われた)。実際、それが一番理性的で人道的なのでしょう。発表後の心が穏やかすぎてちょっと味気ないけど(笑)それとも、自分で自分自身をもっと厳しく見つめて、自分にムチを打って飽くなき向上心を保つべきなのか。
ああ、フィンランドメソッドはほんっと、いつでもなんでも平和的でグッドバランス重視で、いかにも正論という感じで一般受けするよな(笑)仕事のオンオフ然り、男女の役割分担しかり。
わかってますよ、それがいつでも一番効率よくって平和的であることは。でもさ、「壮絶」とか「忍耐」とか「なにくそっ」いう場面や心意気と無縁の人生も、なんとなくつまらなくはなあい?と、たまーーにだけど、ここに暮らしてて、思うことも、実際ある。。。

…などと、体験的にこういう危ない洗脳を受けた日本人がさらに後世に壮絶現場の連鎖を生んで非難されるんかな。。私の場合はもっとフィンランド化を心がけたほうがよいのかも。

…一体長々と何を書いてるんだ今日の私は。。

教授のフィードバックのなかで、「あなたの文章は(文法や語法ミスはあれど)活き活きとしていて読んでいて楽しいわ」という一文があって、それは(論文に対してこう言われてしまうのはどうなんだと思いつつも)意表を突かれたかんじで、そうなんだ〜と素直に嬉しかったです。異国語で小難しい文章を延々書くのに、自分の個性とか文筆のスタイルを出すというのはさすがに不可能なことかな、と思いながら日々試行錯誤しているけれど、何語で書いても結局自分のスタイルや性格は文章ににじみ出てしまうものなのか、あるいはフィン語でも少しずつ自分らしさを表現する力がついてきたのか。ともかく、日本語であってもフィン語であっても、学術論文といえども読み物として楽しい物を書きたいよね、どうせなら。と日々思っているのは本当です!

ayana@jyväskylä.fi


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最近の緊張と疲労がたたってか、輪をかけて支離滅裂かつオレオレな文章を失礼しました

posted by こばやし あやな at 05:47| Comment(0) | 大学院生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月02日

どんどんつながる

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あー、これは昨日の写真ですよ。今日は(もちろん)また灰色の空でしたよ。結局先月一ヶ月間のユヴァスキュラの日照時間総計は7時間あまりだったそうです。それって、ほとんど昨日一日頼みだった、ってことでしょ(苦笑)

日本行きを10日後に控えて、相も変わらずバタバタしております。でも、もう出発までに取材先候補探しが完結せぬまま帰国残業かなあ…と覚悟していた案件が、限定的な諸条件の針の穴の連続につつつっと糸が通って行く感じで、理想にぴったりあてはまる候補に出会い、しかも快く全面協力いただけることになって、部屋で小躍りしてしまいました。このお仕事をきっかけに、自分がまたひとつ未知なる世界とつながり、そしてこの仕事なしには一生出会う予定のなかった人とつながることになるのを、想像しただけでもう胸が高鳴る!

そして今日さらに嬉しかったのが、今年一緒にお仕事をさせていただいた日本のデザイン業界のビッグネームのあの方が、今度の東京訪問の際に入籍お祝いディナーを開いてくださることになった!お忙しいに違いないのに、お店も予約してゲストも呼んでくださるとのこと…この一件だって、というかこの方との出会いだって、フィンランドでこういうお仕事をしていない限りは絶対に一生クロスするはずのない、異世界同士の偶然の擦れから生まれたような奇跡。昔も書いたような気がするけれど、世界中の自分にはまったく縁がなさそうな業界や人であっても、自分自身の腰に「フィンランド縁むすびライター」というひとつの専門性を携えていることで、たまたま擦れて、出会って、つながる可能性があるんだなあ、と。

私自身が今この仕事を続ける動機は、世界を良くしたい、誰かの役に立ちたい、といった崇高な目的よりもまず、自分自身が新たな世界や人と関わりを持ちたいから、繋がりによって幸せを噛みしめたいから、という非常にジコ中な衝動が先行している、気もする。ある分野や業界でまぶしいくらいに活躍するすごい人だって、フィンランドを知る、旅する、というシチュエーションでは私を必要としてくれる、という成り行きが、本当に嬉しくて楽しくてしょうがないのです。でもだからこそ、この出会いを成就させるために、正しい見識と誠実さと愛情をもって精一杯尽くしたいと思えるし、身体が動くのです。

人生の楽しみは、ふとした瞬間に過去につながった人のことを思い出して、あるいはどこかで再会して一緒に、過去を懐かしむこと。(できれば誰かと)過去を懐かしんで思い出話をして笑っている時間が、ほかの何をしているときよりも幸せです。

ayana@jyväskylä.fi


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さあて、明日はゼミ発表。グッドラック私!


posted by こばやし あやな at 07:28| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

一ヶ月ぶりの再会

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ああ、もう今年はこのままフィンランドでは太陽を見ることもなく、次は日本での再会かなあ…と半ば諦めモードでしたが、なんと今日、まる一ヶ月ぶりにユヴァスキュラの空に太陽が姿を現しました。
朝まだ暗いうちに一度起きて、なんか体調がイマイチでコーヒーだけ飲んで二度寝して再びお昼前にのそっと起きたら…!!!そ、そらが灰色じゃない!それに、外の物体のそばに影が伸びているということは…!!

ばばっと着替えて、カメラも携帯して、相方の腕をひっぱって一目散に光源のほうへダッシュ!

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ああ、お久しぶりです…しばらく見ないうちにこんなに低く黄色くなっちゃって…(撮影はちょうど真昼)でも、ご無事で何よりです。あたしゃもう、貴方なしでも強く生きねばと、この一ヶ月は失恋後のように必死だったのですよ。。

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なんだかもう、古い友人だか恋人だかに再会したような感傷に浸ってしまい、ついつい一緒に記念撮影!

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今こそ、せっせとビタミンDの天然合成を!!!

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青い空を見るのだって、いったいいつぶりだろう…そして空の色がモノトーンでないだけで、世界はどうしてこうも美しく希望に満ち溢れて見えるのだろう…

最初の写真は、すっかり葉を落としきった寒々しい白樺並木に、歩道橋の影がびよんと伸びて写り込んでいる不思議な光景。風景に陰影が生まれるのも、太陽が出るからこそ。太陽のない日常は、光が当たらなければ影もできないので、人や物の存在感が薄まり、互いが互いに目を奪われることもないまま生彩を欠いているつまらない毎日だったと、改めて思う。

ayana@jyväskylä.fi


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午後三時には、もうすっかり日暮れでした。
posted by こばやし あやな at 03:46| Comment(0) | Suomi事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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