2013年02月28日

雪溶けの季節?/ヘルシンキおすすめレストラン

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大変大変、ここ数日一気に気温があがって、今日のお昼間なんてプラス5度近くまで上昇!!何が起きるかというと、お察しのとおりそこもここも一斉に雪溶け開始で、街全体がダバダバです。。。もちろん根雪はそう簡単には溶けないですが、踏み固まってそうな雪をうっかり踏んだらズボオーーっと奥底まではまってしまったり、とにかく散々。恐ろしいのは、今週末はまた寒波が来るそうで、気温が急冷するとか。となると、この中途半端に液状化したりボッコボコになった地面がまたそのままの形で凍結するということか!!!
ツルツル&ボコボコ地獄が今から思いやられます…しばらくは自転車を自粛したほうがいいかしら。。


さて話変わって、All About新記事のご紹介です!!

今週はヘルシンキのおすすめレストラン特集ウィークと勝手に題しまして、レストランでぜひチャレンジしてみてほしいフィンランド料理のいろはと、ヘルシンキで取材してきたおすすめレストランを順次紹介していきます。
お店選びのポイントはズバリ、「おみやげ話の時に得意げに語れるストーリー性にあふれたお店」であることと、「フィンランド在住日本人の支持率が高いお店」であること!


おすすめフィンランド料理 ヘルシンキのレストラン
http://allabout.co.jp/gm/gc/409431/

↑こちらに、まずはぜひ現地で味わってほしいフィンランドならではのメニューや食材、レストランマナーなどを特集しています。ページの最後に「ヘルシンキのおすすめレストラン」レポート済み店舗一覧が載っていて、今後も随時更新予定です。


今のところ紹介済みのお店は…

(1)船乗りが愛した魚料理の老舗、ラヴィントラ・サルヴェ
http://allabout.co.jp/gm/gc/408810/

(2)彫刻作品に囲まれたダイニング、アテルイェ・フィンネ
http://allabout.co.jp/gm/gc/409432/

(3)レトロな食卓で味わう伝統料理、コルメ・クルーヌア

http://allabout.co.jp/gm/gc/409464/

というわけで現時点で3軒、近日中にはあと4軒ほどご紹介できそうです!


あと、このブログで紹介しそびれていたのですが、先週にかもめ食堂ロケ地話のあとにもう一話、
「フィンランドの郵便事情と郵便局の魅力」についての記事もリリースしています。こちらも、現地で郵便局を利用したり郵便・郵送を考えている人にはきっと便利な情報が収まっていると思いますので、ご活用ください!

フィンランドの郵便事情と郵便局の魅力
http://allabout.co.jp/gm/gc/408808/


では、宣伝ばかりになってしまいましたがこのへんで。前回はやや後ろ向きな記事を書いてしまいましたが、一晩寝たらなんとやら…でした、今回も(笑)ご心配くださった方、どうもありがとうございました(^^)まだまだ精進します。

ayana@jyväskylä.fi


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今日は洗濯機3回も回した!!リフレッシュ!
posted by こばやし あやな at 04:22| Comment(2) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月26日

やけっぱち

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心が疲弊していると、もうフィンランド語なんて喋りたくもない、私の思考回路は所詮いつだって日本語経由なんだ!!いちいち心の声を外国語に翻訳なんてしてられっか!!!というやさぐれ気分に襲われる。
伝えたくても言葉がたらなくてニュアンスが伝わらない。伝えたくても脳が焦って伝えたいことすら見つからない。そんなことを日常的に繰り返しているもので、基本的にこのポンコツ環境に慣れっこではあるのだけど、それでもときどき、いっそ消えてしまいたいくらいの孤独感、無力感がむくむくと湧いてきては、私の心身の隅々までをこれでもかと苦しめる。きっと今の自分は、ここにいる限り誰とも分かり合えないし、まして幸せにもできないんやな。辛い、辛いぜ、辛いよう。あーもう。

ayana@jyväskylä.fi


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いつもみたく一晩寝たらいつもどおり、を期待して。



posted by こばやし あやな at 06:22| Comment(2) | 大学院生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

やればできる、本気のラーメン

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昨日は、月例行事恒例になりつつある、ユヴァスキュラ日フィン美食同好会の日でした。今月は、日フィンハーフのユウキ君たっての希望で、「0から作る美味しいラーメン」がテーマ。仕込みは前日から始まり、スープ、麺、焼き豚、煮玉子、サイドメニューに餃子とキムチとビジュアル系デザート…すべて自作。もちろん、ここで入手できる食材は相当限られているわけですが、それでもスーパーをくまなく回って使えそうな食材をかき集め、あとは日本人たちが家の戸棚にストックしてある実家からの輸入食材、調味料を駆使して!

スープについては特になんのレシピを参考にしたわけでもないのですが、入手食材を複数の鍋で煮分けして、丸一日かけて旨みを搾取しつくした肉や野菜をさらにフードプロセッサーで粉砕して煮込んでやったら、あ〜らびっくり、まさにかの「天下一品」のこってりスープの色と味ととろみを彷彿とさせる特濃スープが完成!!
麺はパスタマシーンがなかったので製麺まですべて手で、というのが想像以上に苦労を強いられましたが、ダンスミュージックかけながら、汗ダラダラかきつつノリノリで生地を踏み続けてくれたユウキ君(とDJたち)のおかげで、ちゃんとゼロからコシのある中華麺ができあがりました!熱意があれば何でも作れてしまうものだ。。。


会食にはラーメンに魅せられた日本人・フィンランド人8名ほどが集まり、もてなしサウナにも交代で入りながら、せっせと餃子の皮包や製麺作業。こうして完成した「天下一品ユヴァスキュラ店」オリジナルラーメン・餃子セット(ビール&梅酒ソーダつき!)は、これまでフィンランドで試行錯誤し実現してきた故郷の味のなかでも、一、二位を争う特別な感激度をもたらしてくれる逸品でした(在外日本人あるあるですが、「一時帰国したらまず何食べたい?」という質問に対して圧倒的に多い解答は寿司でもうどんでもなく、意外にも「ラーメン」だったりします)。
これまでまったく日本食なんて食べたことない…といったフィンランド人高校生もたまたま来てたのですが、ラーメンにも餃子にも無我夢中でむしゃぶりついていましたし(笑)


おまけ1:

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ひとしきり食べ終えたあと、なぜか食卓は花札&将棋&囲碁会場に(←盤を持参したのはあくまでフィンランド人w)。私自身は将棋なんてたぶん15年以上ぶりで、それぞれの駒の動き方を確認するところからのリスタート。黙々とゲームに没頭する酔っぱらいとギャラリーたち…って、大阪の新世界とみまがう光景ww


おまけ2:

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あまったスープと麺と煮玉子で、またしても今日のランチに手を出してしまった「つけ麺」バージョン。

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来週はローカロリーに徹さないと。。。
posted by こばやし あやな at 19:55| Comment(0) | Suomiで見つめる日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月23日

森なのか、木の畑なのか

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数日前に紹介した、現在ユヴァスキュラ市立美術館に来ている企画写真展「Kultainen metsä(親愛なる森)」展、実は本日学芸員のガイド付き鑑賞ツアーが無料で開催されていたので、ありがたくもう一度タダで鑑賞させてもらいに出向いてきました。集まってきた人の数は、ツアー主宰者にとっても想定外の多さだったようで、決して広くない展示室を、鑑賞者の邪魔にならないよう大人数でぞろぞろ移動しながら、声を張り上げるガイドさんの話に耳をそばだてて…という感じ。

ガイドを務めていたのは、普段受付にいらっしゃる一学芸員さんだったのですが、自身が研究や制作をしたわけでないにせと、ほとんどカンペも見ずに、よくもここまで深い理解に基づくお話が快活にできるなあと感心してしまいました。例の日本の神道の概念や神社の各部の意味、巨木信仰などについても、当の日本人よりよっぽど的を得た表現で誤解なく翻訳されていて、こちらがなるほどと勉強になったくらいです。日本の話をするたび、「…でいいかしら?」となんとなく何度もこちらに目配せしてきていましたが(笑)

私自身、前回見た時はやはりこの日本のフロアに釘付けだったので、実はフィンランドの森のフロアについては、ただ写真をざっと眺めて雰囲気に浸っていただけでした。けれど今回、頼れる解説付きで見てまわることで嗚呼なるほど…と知識・感覚ともに一新できたのは、フィンランドフロアでのことでした。ここはさらに「手つかずの天然林」と「産業としての森」という2つの撮影地別セクションに分けられています。


フィンランドが「森林大国」であることは言うまでもなく周知の事実。国土の70%あまりが森林域だと言われます。けれどそのうち、本当に人間の手つかずである天然林って、最新のデータではもう1%しか残っていないんですって。もちろん、人の手が入っていると一口に言っても、その程度にはかなり差異があります。いわゆる産業目的の完全な植林から、日本の里山のようにわずかに人が手を加えて手入れすることで返って状態が良好に保たれる、というエリアまで。けれどやはり99%のうち大半は、とりわけ1960年代ごろから国をあげての一大工業として急成長を遂げた森林産業振興のための「人工林化」の結果です。

「松林」「白樺林」というのは、聞こえや見栄えはよさそうで、実はとても人工的なにおいのする言葉。やがて効率よく伐採するために、同じ種類の同じ年齢の木を人が「育てている」にすぎないわけですから。学芸員さんはそれを「木の畑」と呼んでいました。なるほど(笑)

いっぽう本来の豊かな天然の森というのは、さまざまな樹齢・樹種の木々が混在し調和する環境下でさらに多種多様な生命がはぐくまれ、奇跡的なバランスで生態系が保たれる「多様性」に支えられた森のこと。決して肥沃とは言えない、厳しい環境下にあるフィンランドの天然の森で育つ松の木の寿命は、せいぜい200年。ただし種が宿る瞬間にはじまって、やがて徐々に白骨化し、倒木してしまうまでの過程をすべて含めると、松の木1本のストーリーは800年に及ぶそうです。
ところが、少しでも人の手に委ねられてしまった森(と土地)は、飼いならされた動物と同じで自立心を失ってしまい、とてもそんな悠久の命をまっとうすることはできなくなってしまう。実際、伐採用の計画植林の森のサイクルはわずか20年で、しかもその伐採を終えた土地には、もう2度と豊かな森は蘇らない。もしそのまま人が再度手を付けなければ、荒廃の一途をたどるのが運命なのです(植林後になんらかの事情で放置された土地の荒廃は、今国内でも深刻化している)。


実はそんな現状にやんわりと警鐘を鳴らしている…というよりは、「まあ、なにを感じるか、どう感じるかはあなた次第ですが…」というアートお得意のスタンスで、その事実を淡々と作品で見せているのが、最後の「産業としての森」のセクション。
一見して、アート(あるいはテキスタイルデザイン)のように規則性を持って眺めることができる森の姿…それはすべて、人工林の航空写真を素材としたもの。たとえば国内を列車移動しているあいだに何気なく眺めている、延々と続く単調な森…あれらはああして横から見ているからいかにも「森」であって、ああ今自分は森の国フィンランドにいるんだなあという旅情さえ与えてくれるわけですが、真上から見ると、ぎょっとするくらい「作られた姿」を呈しています。直線的な用水路や移動路でぴしっと区画されていて、ちょうど棚田や茶畑のよう。まさに森と言うよりは「木の畑」。
あるいは、フィンランドには国民誰もがどこの森から(ベリーやキノコなど)何をとってもよいという平等な自然享受権が保証されていることはよく知られていますが、まさにその「自然享受権」というタイトルを冠した連作で写されているのは、切り株だけが無残に残った湿地、すべての植物がむしり取られて丸裸にされた更地ばかり。

ガイドツアー参加客の一人が、最後に質問やコメントを求められた時に「私、これまでの人生、この「木の畑」を歩くだけで十分満足して、森を満喫している気になってたわ…」と困惑した顔でつぶやいてらっしゃいました。

ガイドさんはおもしろい調査結果についても話されていました。フィンランド人に、「あなたの住まいから、「森」まで、歩いて何分でたどり着けますか?」という質問に対しての解答は、年々その分数が縮まっているんだそうです。「木が存在する場所」自体は今も昔もそんなに変化はないはずので、この結果は、人々にとっての「森」というものの定義や価値観が変化している証だといいます。最近では、木の生い茂った公園でも十分「森」とみなす人が増えているのだとか。


木の畑こそが現在の「森と湖の国フィンランド」の典型的な景観を保持しているのは事実。天然林も木の畑も同じ「森」とみなしてよいのかどうか、森林産業は正義なのか悪なのか…その価値観に正解や良し悪しはなく、言ってしまえば結局人それぞれです。あるアートと出会ってどんな世界を覗くことができたか、どう感じたか…という個人的経験と同じことです。

少なくとも、多くの鑑賞者が最後のこのセクションで「戸惑った」経験は、多かれ少なかれ、その人の人生にあらたな視点や考察のきっかけを、深みを与えるはず。まさにアートの思う壺であります。

ayana@jyväskylä.fi


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明日はお待ちかねユヴァスキュラ美食同好会の2月定例会〜♪

posted by こばやし あやな at 07:59| Comment(0) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

「たゆたう」の考察

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なんだかんだで、薄雲が退くことはなかったものの今日もお日様の軌道を目視しながら、平穏にすごせる一日でした。スケジュール的には平穏どころではとてもなかったのですが…

さて、昨日の記事に対して「湖がたゆたう」という表現はおかしいのではないかと意見を求められるコメントをいただきました。私自身も半分はなるほどごもっともと思いながら、もう半分は本来の意味解釈+以前からの自身の感覚に基づく動機があっての意図的な表現でして…という弁解の思いもあり、改めて、なぜ自分にとってこの表現がそれほど不適切に感じてこなかったかを、先ほどから頭で考えなおしているところです。


たとえば、「たゆたう川」「たゆたう海」という表現には、私自身も強く違和感を感じます。それに対して、普段そばで暮らしながら目にしている「湖」については、なぜか個人的にしっくりきてしまう「たゆたう」という表現。おそらく前者たちは、いつでも規則的に流れるべき方向むけて流動しているから。逆流はまずありえないし、そこからの勝手な見方というかレトリックに過ぎないけれど、川や海の動きには、絶えずこうあるべきという目的意識や意思が感じられる。その流れのなかで、むしろ船や島を「たゆたわせる」存在。

それに対して、どこにも目標地点がなく、今はこっちに波打つべき、といった意図や意思も感じられない湖という存在は、外的環境に誘われるがまま、不動の大地の狭間をあぶくのように無目的に浮遊しているように、私の目には映ります。風が吹けばにわかにそちらへなびくように波立ち、ある瞬間は鏡のように町や森の形状を写し取っていたり。確固たる流れがないからこそ、冬が訪れたら真っ先に凍結してしまうのも湖。

「たゆたう煙」という表現を文学作品でもしばしば見かけますが、私の中では湖もその同類のような気がしています。かろうじて実体をもちながらも、まわりの刺激の中でそれ自体がいたずらに揺れ動いたり色や様を変えていく、そんなふう。たゆたうものは、本来それ自体がソリッドである必要はないはずです。広辞苑にも「かなたこなたへゆらゆらと動いて定まらない。ただよう」様とあるので、意味合いの解釈自体に大きなずれはないと思います。

ただおそらくそれでも一般的に違和感が残るのは、単純にそういう用例の前例がないという点と、湖自体は常にゆらゆら揺れ動き水位も変化させてはいるけれど、その外枠の形状や位置を変えて移動しているわけではない、という点でしょうか。これはごもっともで、湖を上空から見てる分には流動も何もないだろって話ですが、たぶんこの視点は湖畔に暮らしているとちょっと変わってくる気がします。

ほとりの森の安定した地面の上に立って、地上との境界もあいまいに風にさらわれ優柔不断に揺れ動く湖の姿を眺め続けているうちに、「ただそこで生かされているんだね」という同情心のような、そしてまた共感のような不思議な感情が心に宿ります。きっと湖に対するこの感情、このイメージがわたしの世界での語源を生んだのだろう、と改めて気づかされました。


私自身が反省すべき誤解もあって、「〜にたゆたう」「〜でたゆたう」「〜をたゆたう」…最初のが一般的だと認識しながらも、後者二つに対しても、正直そんなに違和感を感じなくて、その文その文で語調を整えるために無意識に変えて使っていたことです。
まあこれも、「〜に」じゃないといけない、という辞書的定義はなさそうですが、「〜で/〜を」といってしまうと、「ようし、ここで/をたゆたうぞ!」という意思の芽を感じさせて、なんだか本末転倒になりますもんね…。そう考えると、「〜にたゆたう」って、どこまでも従属的というか、主体性を消し去ってしまった表現。「たゆたう人生」なんて、耳にはなんとなく心地よく聞こえるけど、ある意味でなんだかすごく悲しい描写なのかもしれませんね…。


…さて、日本語への逃避はここまでにして、そろそろレポートに戻りませう…(o_o)

ayana@jyväskylä.fi


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夏の湖の写真を引っ張ってきたら、恋しさがつのってきゅんとした…

posted by こばやし あやな at 02:17| Comment(3) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月21日

私の好きなこの街

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昨日、どうせ今日からまた灰色世界だし…とやさぐれてたところですが、どういうわけか予報は見事に裏切られ、今日は一日…

とびっきりの快晴!!!


もう、本当に本当に嬉しくて、気持ちくて、授業時間以外、ずーーーっとみんなと外にいました(笑)すれ違う人だれもの顔の色が、全然ちがう。生き生き。この言葉以上にぴったりな表現が見当たらない!

実はタイミングよく昨日の地元紙で公表されたショッキングな事実がありまして…我が街ユヴァスキュラ、今冬はやっぱり例外もいいところな曇り続きで、なんと12月の頭から昨日までの時点で、いわゆる太陽が顔を出していた時間の合計は、なんとわずか18時間に過ぎなかったそうです。。。1920時間分の18時間…いくら日照時間が短い時期とはいえ、あり得ない観測結果でしょう…


でもそんな鬱憤すべてを、今日の太陽と真っ青な空が、きれいさっぱり解消してくれました!ああ、思い返すだけでも幸せが盛り返してきそうな今日の午後のひととき…


イントロ写真は、ユヴァスキュラの真ん中にたゆたう(←夏季限定の表現か)ユヴァス湖の本日のようす。市民にとって、冬の湖がりっぱな交通要所であることが見てとれるでしょう。寒い日も灰色の日も、今の季節にしか現れない広大な地をスポーツに、散歩に、井戸端会議に、近道移動にとせっせと渡り続ける奇妙な暮らし。それがユヴァスキュラ市民の何気ない日常。

真っ青な空と真っ白な地平の狭間を行き交う、小さな小さな人間。人が行き交うぶんだけ、蟻の行列みたいに増えていく足あとの軌跡。

春が来て、この湖上の軌跡がすべて溶けて消えてしまうのは、なんだかとても惜しい気分になった。そして、私はやっぱり、ユヴァスキュラという街が大好き。今日はとりわけ、たまらなく愛おしい気持ちでいっぱい。

ayana@jyväskylä.fi


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気分よく、今日ははやめの就寝をねらう



posted by こばやし あやな at 03:35| Comment(2) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

一瞬の陽の光

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陽が差した!!!

なんだそれくらいのことでと呆れられても仕方ないですが、ここユヴァスキュラ、この一ヶ月あまりほんっっとに太陽が出る時間に恵まれずにいたのです。毎日毎日、どんよりした雪雲が当たり前。日向/日陰なんていう概念はゼロ。太陽光というものの存在すら、もはや忘れて生きていた気がします。

ところが今日、午後のほんの一瞬だったのですが、なんだかいつもより室内の照度が高いような…とふと外を見れば、真っ白な雪がキラキラまばゆく輝いているではないですか!!!率直な第一印象は嬉しいも何も、ただただびっくり、でした。そういえば、世界って本来こんなに明るかったんだなあ、、、と。
フェイスブックのスレッド上でも、ユヴァスキュラ人のつぶやきはただひたすら「太陽が照っている!!」の話題でもちきり(笑)

この幸福感は、何者にも代えがたい愛おしきものなのですが、裏を返せば、長らく太陽の存在を忘れつつある世界で生きてた私達って、生き物としてなんて哀れなのだろう…という虚しさがなくもない…。最近、ほんとに疲れやすいし(単に忙しいというのもあるけど)、なんか気分も安定しないし、睡眠浅いし、食欲も減衰気味。これはぜったい日照不足の弊害なんだと思う。ビタミンD摂ったくらいでほんとに解消されるのかなあ…といまだ懐疑的で、サプリは無視し続けているのですが。病は気から。太陽光に照らされた世界に生きてるかどうか、その問題だろうという気がするので…


ちなみに、

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これがここまでの一週間の気象観測結果で、

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これが先一週間の予報なんですが…

。。。ねえ、もう天気予報からも目を背けたくなりますよ。。。
次に青空に出会えるのはいったい何日後のことなんだろう。


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動物たちも、そりゃ嬉しかったんだろうねえ。うちの庭の周りをぴょんぴょこ跳ねまわっていたようです。


さてさて、そういえばAll Aboutへの記事がひとつリリースされました。ここからしばらくは怒涛のヘルシンキ取材成果シリーズが続きます(笑)第一弾は、需要が高いであろう
『かもめ食堂』ロケ地めぐりの楽しみ方」
について。

記事はコチラ http://allabout.co.jp/gm/gc/408813/

ロケ地の場所情報に限ってはすでにあちこちで出回っているので、より一歩踏み込んだ「へぇ〜」な情報と楽しみどころを加えてみたつもりです。どこも本当に取材に対して誠意をもって応じてくださり、書き上がりの段階でサンプル記事をお見せした際にも(フィン語で取材→日本語で執筆→フィン語訳をつけて校正願い…という不思議な手順を仕方なしに踏んでいます…)、「ここまで丁寧に紹介してくれて本当に嬉しいよ、ありがとう」と胸が厚くなる多謝の言葉までいただきました。読者の方に喜んでもらうのももちろん幸せなことだし、取材を通じて出会ったスタッフサイドからもここまで喜んでもらえるなんて、ただただ執筆冥利につきるというものです。さあ、これを励みにもっともっと頑張らないと!

ayana@jyväskylä.fi


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posted by こばやし あやな at 06:50| Comment(0) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月19日

日本の森・フィンランドの森

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先週のワークショップの会場は、ユヴァスキュラ市立美術館の一室だったもので、この二日間は無料で美術館の展示室にも潜り込むことができました。そこで出会った今この美術館に来ている企画展が、(あろうことか事前にはまったくノーマークだったのですが)なんと日本が大きく関わっている写真展だったんです。

写真展のタイトルは「Kultainen metsä(親愛なる森)」。撮影者のリトゥヴァ・コヴァライネンさんは、2009年に日本の四国を巡って日本の森や人々の表情などを撮影取材していたそうで、今回の展示会は、日本の森とフィンランドの森の雰囲気の対比がひとつのテーマとなった、大変興味深い作品展でした。美術館の一階はすべて日本の森や木々、そして日本人の表情を写しだした写真。続く2階に、さまざまな着眼点で写されたフィランドの森の写真をパッチワークのように紡いだ作品から、いろんなフィンランド人達が森について語る言葉を織り込んだ映像作品まで。じっくりと木や森の写真ばかりを見ていて、なぜでしょうか、気がつくと涙腺が緩んでいました。現在の自分はこの両方の森に馴染みがあって、両方を故郷の森として感じられる…とても幸せな観覧客ですよね。

樹齢も、たくましさも、そこに棲む神の姿もまったく異なる2つの風土の森の対比。それをフィンランド人サイドのフィルターを通して覗くというのは実に新鮮な経験でした。フィンランド人にとってのフィンランドの森は、畏敬というより親しみやすさ、いつでも駆け込んで身をおくことのできる心の拠り所としての存在感が強調されていましたが、いっぽうの日本の森は何よりも「神」の住む崇高で畏れるべき場所、その神聖さが作品やテクストを通して強調されていたように思います。

特に神道の「神」という概念(?)に撮影者は強い興味を抱いているらしく、「Kami」とは何かについての補足文も用意されていました。そこでは、フィンランド語のいわゆるgod(jumala)という翻訳言葉は一切つかわれておらず、神道のkamiとは、実態がありイメージが描けるような「誰か」ではなく、人間のおのおのの心が感じ取る「何か聖なる存在」であること。だから神は万物あらゆるものに宿ることができる…というように、私でさえなるほどと納得してしまうような、ある意味とても的をえた巧みな説明がなされていたのも印象的でした。まあ、フィンランド語の法則に則って、kamiの複数形がkameja(カメヤ)になってたのはちょっと笑ってしまいましたが。

展覧会はこの後半年ほどかけて、中部フィンランドの諸都市の美術館を巡回するようです。せっかくだから日本でも公開されたらいいのになあと思うのですが、どこか誘致してくれないかしら?

ayana@jyväskylä.fi


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今日は久々のオケでがっつり楽器を弾きすぎて肉体疲労が半端ない…

posted by こばやし あやな at 06:18| Comment(2) | Suomi×アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月18日

本屋さんが本をくれた話

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はあ、今日はやっと年始から続いていたロングランからちょっぴり一息つけました。まあ、起きてる間は何か書いてるか、御飯作ってるか、今期一緒に言語指導交換をしている10歳もちがう高校生の子とお喋りしているか、で、あんまりのんびりという感じでもなく一日が過ぎてしまいましたが…。なおも残る疲労感、銭湯に一回浸かれば吹っ飛びそうな程度なのにな。。ここ一ヶ月、日は伸びているはずなのにまたしても太陽がまーーったく出ていない気候下で暮らしているので(もう今年度は夏も秋も冬も全部異常やった!!!)、ビタミンD不足障害が再発している可能性もありますね…太陽見たい……

先週ヘルシンキ滞在中に、ふっと立ち寄ったとある古本屋さんでの小さな出来事。
何気なく店頭にならんだ絵本を眺めていたら、奥から店主のおばあさんが出てきて、私が日本人だとわかると「日本の本持ってるのよ!」と嬉しそうに何冊かを見せてくれた。またそれが、どこで手に入れたんだというような、謎のチョイスばかりで…(聞いたことないビジネスコンサルタントの啓蒙書とか)苦笑しつつパラパラめくりながら、おばあちゃんとしばし世間話をしていたら…

私の大学での専攻がtaidekasvatus(芸術教育学)だと聞いて、「そういえば、なんかそんなテーマを扱った本がうちにあった気がする!!」と言って、レジ下の棚をゴソゴソし始めました。でも、おばあちゃんが思い描いてる本はなかなか出てこず、こちらも次の予定の時間が迫っていたので頭を下げて立ち寄ろうとしたら…

「あった!!」と声を上げて出してきてくださったのが、なるほどまさに!90年代にヘルシンキ大学の芸術教育学研究チームが出版している、フィンランドの芸術教育学の歴史と近年の研究報告をまとめた立派な冊子。わ、こりゃすごいや。うちのゼミの図書室をあさっても出てきそうだけど、まさかこんな街なかの本屋さんで遭遇してしまうとは。

思わずしばし読みふけりかけていると、「それ、あげるからどうぞ家でゆっくり読んでちょうだい!あなたに貰われるべき本だったのよきっと」といって、さっとレジ袋に入れてくれたじゃないですか…!!

本屋さんが、売り物である本をくれるって、どういうことやら…(他になにか買ったわけでもないのに)と、一瞬頭がちんぷんかんぷん状態だったのですが、結局ご好意に甘えて、何度も頭を下げいただいて帰ってきてしまいました。

…という、オチもなにもない、あったか摩訶不思議なお話。フィンランド社会はまだまだ未知なる人間模様や思考感情に満ちているなり…

ayana@jyväskylä.fi


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さあ、来週はそろそろ新記事もどっとリリースしたいところ



posted by こばやし あやな at 04:38| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月17日

タイムトラベル・ワークショップ

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昨日そして今日と、終日うちの研究室が共催するセミナー&ワークショップに参加してきました。我が芸術教育学ゼミには、日本でいうところの美学研究に加えて、いわゆる子供・若者のための芸術・文化教育や支援に関する研究で名を挙げている先生がいらっしゃいます。なので、もともと美学出身の私自身も自分の関心や専門からはやや離れるものの、日本ではまったく携わったことのなかった子供のアート教育について、講義を受講したり、セミナーに顔を出したりして考えを深める機会が、こちらの大学院に来てから増えてきました。

この二日間かけて開催されていたのは、その先生が理事のひとりとして立ち上げから関わっているtaikalamppu(魔法のランプ)という、おもに子どもや若者を対象にしたアート・文化事業による教育支援団体が主催するワークショップつきセミナーでした。我々学生のほかに、ユヴァスキュラ内外でアート教育や一般の学校教育に関わる先生方、テーマに関心のある一般の方たちも多数参加しており、芸術文化振興への関心が高いユヴァスキュラ市も大きくバックアップしての、なかなか大規模なイベントでした。

セミナーの中で議論されていた内容やフィンランドの児童アート教育事情についても詳しくお話したいのはやまやまなのですが、今日は(というかここの所しばらく)他にも仕事レポートたんまりで忙殺されているので、私が参加した午後のワークショップについてのみ軽く。
両日とも午後は、その道のプロを招きいくつかのテーマに分かれての、実践的なアート教育法ワークショップが開催されていました。テーマはどれもこれも興味をそそられるものばかりで、例えばショートムービー制作、家族サーカス、アート療法、ミュージアム探検、ダンスなどなど…
その中で私が参加したのは、aikamatka=タイムトラベル、という名のコースでした。

タイムトラベルコースの講師を務めてらっしゃったのは、ポフヤンマー地方の街を拠点に、その名のとおり子供たちに「タイムトラベル」体験の場とメソッドを提供し続けているアンニーナさん。元歴史教師の知識や経験を活かしつつ、フィンランドの過去のさまざまな時代へとタイムスリップできるような設定やシナリオ、衣装や道具などを徹底的に準備し、参加する児童が身を持ってその当時の入手可能な物質、文化、社会背景、価値観を擬似体験することで、ある時は歴史、ある時は自国文化や工芸技術、ある時は数学や地学、生物学までを楽しく学べる環境づくりを推し進めていらっしゃる、ユニークなプロコンサルタントさんです。

ワークショップのはじめには、アンニーナさんがこれまで手がけた様々なテーマでのタイムトラベル企画概要やメソッドを教授してもらいました。赤軍対白軍の内戦が激化していた1918年の国内戦線下での庶民の生活の疑似体験、1800年代に勃興した伝統工芸の工房体験などなど、時代もテーマも多種多様です。ただ、いずれも設定がとても具体的かつ徹底的。すべてのタイムトラベルを始める前には、「さあ、今から3つ数えて指をぱちんと鳴らしたら、ここはもう◯◯年の世界です。携帯電話やゲームのことは口にしてはいけないし、考えることもできません…この時代を生きる一人になりきって、会話や振る舞いをするのです」と、前置きをしてからスタートします。

タイムトラベル教育の裏側や効果、問題点をいろいろと話し合った後は、いよいよ自分たちで、ひとつのタイムトラベルシナリオを作り、自作自演してみようというのがワークショップの本題(私はてっきり子供たちを呼んでくるもんだと思っていましたが、今回はあくまで大人たち自身の自作自演であった)。参加メンバーは、さすがに外国人は私一人として、年齢性別はじつに幅広くさまざま。そんななかで与えられた「課題年」はズバリ1967年。というのも、ユヴァスキュラ市美術館の一角には、1967年当時のとある普通家庭の自宅内観をそのまま再現した展示室があるので、そこをそっくりそのまま舞台にして、という話(笑)

1967年となると、参加者の中には、自ら経験した人もいればうかがい知る知識しかない世代もいて、それどころか「ハ?フィンランドの1960年代って何が起こって何があってどうなってたの??」とまったく無知でアウェーな日本人もいて(汗)、細かいテーマぎめや内容監修を率先してやってくれたのは、必然的に1967年経験者の世代のみなさん。あ、ちなみにイントロ写真はその67年ごろの家庭のサンプルであります。壁紙も可愛いし、今でも十分楽しく暮らせそうではないか…


さて、その年代のフィンランドというのは…なんといっても印象深かったのは、一気に女性の地位が解放されたことだと誰もが口をそろえて強調していたこと。それまではフィンランドでも「女は黙って家を守る」という考え方が当然でしたが、女性の社会進出が一般化し、女性同士でもレストランやパブに堂々と入れる、女性でも独身生活をエンジョイできる、といった価値観の大転換が起こったといいます。ファッションや髪型、メイクは一気に華々しさにあふれ、布プリント技術が確立したのもこのころなので、マリメッコなどセンセーショナルなテキスタイルデザインもどっと世を風靡していったようです(ちなみにその後やってくる70年台のトレンドやカラーセンスは、みんな全力で否定的だったのが意外でおかしかったです。口々に「今思い返してもあれはナイわ〜」とww)。
一方で社会的には、ベトナム戦争の影響が常に影を落としていて、子供たちは家に導入されたてのTVで生々しい映像を見ることで恐怖症に陥り、国内での暴動も免れず…といった闇と隣合わせの暮らしだったそう。TVやオーディオの普及で、一気に世界の情報や現状と自分たちの生活とがコネクトされ始めたことによる、良し悪し両極端の影響に支配されつつあったイメージが強いようですね。

…へええ…もうここまででも、十分私自身も勉強になりましたよ。


さて、そうした時代考証を踏まえて、私達が最終的に設定を自作し、自演に取り組んだのが、メンバー全員にこの当時の家族および取り巻く人々の役割を割り振っての「なりきり即興寸劇」。1960年代後半といえば、フィンランドから主にアメリカへと留学で渡航する人たちが一気に増えた時代でもあるようで、まもなくアメリカ留学に出発するアンナを軸に、その家族、友達や彼氏、支援者である政府のお偉いさんなどを家に招いてお別れパーティを開く…という設定で、あとはそれぞれの発言、振る舞い、人物相関は、あくまで時代に基づきつつ完全に各々の即興で、という大人向きの?疑似体験です。

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衣装も、当時のトレンド服がたくさん用意してあって、皆それぞれの役柄にあった服を選んで着用。
劇自体は…もう正直、フィンランド人たちの「なりきり力」というのか「即興力」というのか…に感服いたしました。多分そういう部分を重視する教育課程をくぐって今にいたる民族だからこそというのも大きいのでしょうが、それにしても、3つ数えて指をぱちんとしてからの皆の入り込みぶりはハンパなかった。誰も照れたりついうっかり素の自分に戻る…という隙が一切ないのです。ちゃんと時代考証に基づいて、かつ自分の世代や役割をきっちり認識した振る舞いに徹していて。私もまあそりゃ言葉のハンデも背負いつつ精一杯はやりましたが、彼らの徹底的な演じっぷりにすっかり度肝を抜かれて、内心自分のヘボい演技どころではありませんでした。。。

こんな国民なので、タイムトラベル教育法はさぞこの国でウケもよいのではと察します。

ああもう、まともな結論導けずしてまぶたが落ちてきたので、あとは膨大なレポート課題でしっかり考察します(涙)今日のところはおやすみなさい!

ayana@jyväskylä.fi


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明日は久々にゆっくり寝れる…ハートたち(複数ハート)



posted by こばやし あやな at 06:21| Comment(0) | Suomi×教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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