2012年03月31日

たかたるび

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「寒の戻り」という言葉がありますが、フィンランド語でちょうどそれに相当するのが「タカタルビ(takatalvi=冬の戻り)」という言葉。やっとこさ春めいてきたと思ったのに、まるで時計の針を無理やり逆回しにしたかのように、なにもかもが突如数週間前の状態に遡ってしまう…

そう、今日はまさにそんな、怪獣タカタルビの逆襲に度肝を抜かされた一日でした。。。朝起きて、やけに窓辺がぼんやり白んで見えると思えば、あたり一面銀世界。近ごろやっと地表の色が見え始めていたのに。そのうえ無情にもまだまだ降り続く乾いた雪。

さらに、週間予報を見て愕然…

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今日から暫く連日夜はマイナス10以下まで冷え込み、昼間でも氷点下+雪、な日々の連続ですとーー!
エイプリルフールを挟むだけに?、にわかに信じがたい。。

本当に春がやってくる頃には、喜びを通り越して、「君、今頃来たの…?」と大遅刻した部下を見るかのような目で冷酷に迎えることになるんじゃないかと少し心配です(笑)もういい加減、息の凍る白い世界はうんざり。


それはさておき、今日はえらくハードな一日でした。授業の後に、明日の本番に向けたカルテット練習2,5時間、終わり次第お次はエキストラ出演させていただく音楽学校の公演のリハーサル3時間半。こんなに今詰めて楽器を弾くのは実に5年ぶりぐらいだった気がします。でもどちらも非常に内容に実があり勉強になるリハでした。音楽学校のオーケストラは、指揮者がロシア人の方だったので英語指示、さらに練習時間内は、指揮者を介さない個人的なやりとりでもフィンランド人同士ちゃんと英語でコミュニケーションをとりあっている雰囲気が新鮮でした(合奏に関しては、いまや英語よりフィン語のほうがずっと楽。というか、意外と英語の音楽用語って知らないことが多い…)。曲に乗っているメンバーのなかにはちょこちょこと知った顔もいるので、アイコンタクトで励まされながらなんとか完奏。気も張っていたので、今はさすがにぐったり…。

ともあれ明日はカルテットのほうの本番。今日から開催しているブックフェス&ワインフェスの会場の余興?として、4時半ごろから30分ほどミニコンサートをさせていただきます。お近く在住で時間のある方がいれば、ひやかしに来ていただければ嬉しいです。日本でこの手の依頼演奏を受けたときにはまず選曲されないであろう、ひんやりとしていて美しくも怪しげな響きが特徴的な、フィンランドの現代作曲家たちの小品満載ですよ。終演後はもちろんスタッフパス下げてフェス会場に潜入予定です〜お目当てはもちろんワイン試飲〜〜♪(本より団子だ…)

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リスたちはいつでも楽しそう。

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日本では年度末、皆さんお疲れ様でした。週末ゆっくりして新年度に備えてくださいね。



posted by こばやし あやな at 07:34| Comment(2) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月30日

心を亡くさないように

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昨日で2ヶ月分の冬季限定バス定期が切れたので、今日から久々に自転車登校再開です。家の周辺や野山はまだまだ雪が溶け残っていて押して歩くのも一苦労ですが、街の公道からはもうほとんど雪が消えているので、難なく通い始めることができそうです。ただ、予報では今週末からまた一気に冷え込んで、朝夕は−13度くらいまで落ち込み雪も降り続くらしいですが…もう4月でっせ!!!


閑話休題。
いつだったか、相方の漢字勉強に付き合っていたときに、なんとなく書きにくそうにしていた「忙」という字について、「忙しいと心が亡くなっちゃうからこう書くんだよ」、と説明してあげたことがありました。

先週は、その相方にとって、年間を通じて稀に見るほどあれこれが重なって多忙を極めた一週間でした。もはや、プライベートどころか学校でも終日お目にかからない日が何日かあったほど。そのうち私が少しでも手伝ってあげられることといえば、週末の弁論大会の原稿暗読くらいで、それさえも夜中にスカイプをつないで眠い目をこすりながら…という有り様でした。

そして、本当は私の誕生日のプレ祝い(当日は例の弁論大会と大勢パーティが予定されていたので)を金曜日に、と以前から約束していましたが、ついにその前日になって、このままではどうにもそれさえ決行できない…と涙目で頭を下げられてしまいまして…。状況は十分に汲みながらも、さすがに私も即座にイイヨイイヨと気の利いた言葉が出てこず、しばし気まずい沈黙がながれたあとに、彼がぽつんと、「忙しくて、本当に心が死んでしまいました。恥ずかしいです…」とな。ぷぷ、ま、昔教えてあげた何気ないことをちゃんと覚えてくれてた功績に免じて、あっさり許してあげましたよモチロン(そのぶん来週ヘルシンキではたんと美味しいもの食べさせてもらいますけどね!!)。


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「忙しい」って、一般的には、することが多くて暇がないときの形容詞ではあるけれど、実際に自分が口にしてしまうシチュエーションを省みると、結局は心の持ちよう、すなわち、心のゆとりの有無がすべてである気がします。

傍から同じ状況に見えても、意に反して時間に追われているか、がんがん自ら突っ走っているか、は、大きく違う。後者のときは、それでもなお周りに気を配る余裕もあるし、何かほかの予定をさらに引っ張ってきて詰め込むことさえも恐れない。でも、ひとたび時間に追われる(と感じはじめる)と、まさに心が亡きがら状態に陥って、何もかもが不本意で苦痛で身体を蝕みつづける強制労働のようにさえ思えてきてしまう。目の前の事象やタスク量は変わらなくても、自分の気持ちのあがりさがりだけで、世界が180度変わって見えてしまうのが、生きるあいだの不思議さであり面白さだと、最近たびたび実感します。

昨日はもうだめだと諦めていたことが、状況は何も変わってないのに今日はなんとかなると思えるようになる。ならば自分の心さえうまくおだててやれば、どんだけ忙しかろうとなんだって出来てしまいそうな気がしてきますね!この根拠なきポジティブさをいつでも持ち続けられたらいいんやけどねえ。


「ところで、“心が生きる”はどんな漢字なの?」とふいに質問されて、ええとなんだっけと頭の中で書いてみたら…ああ、アレですか(笑)なるほどなるほど。無駄にはしゃがれそうだったので、「自分で辞書引きなさい」とだけ返答しておきました。

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明日提出のレポート、今から書ききる!!
posted by こばやし あやな at 04:11| Comment(0) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月29日

早春アイスフィッシング

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ちょっとさかのぼって先日の日曜日のできごと。その前日のパーティ疲れもあったし、サマータイム移行で一時間睡眠時間を奪われたのでこの日は一日家でゆっくりしようと思っていたのだけど、急にアイスフィッシングの人員補充協力願いが回ってきて、そういえば今年は一度もやらずじまいだったしなあと思い、湖もご近所なので急遽参加することになりました。フィンランドの定番ウインターレジャーのひとつであるアイスフィッシング、冬場は寒くてとても長時間耐えられないので、お日様の温かさが感じられるようになってくるこれくらいの季節が、実は一番ぴったりのアクティビティかもしれません。


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まだ湖はこのとおり、凍結して雪をかぶったままです。けれど、あるくと微妙に軋むのが靴底から伝わってくるし、ひどいときはミシっと音まで聞こえて足がやや沈むではないか…!!
それを危険視してか、湖にはもうあんまり歩行者や釣り人も見当たらないし。でも、ご当地男児たちいわく、「これならまだ絶対大丈夫」らしく、その場でジャンプするなど体はって無事を証明しようとしてくれたので、まあ信じるしかないかと…もちろん、何事も起こりませんでしたしね!


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さて、到着すると、一足先にやって来て漁業開始していた発案者のユーキ君の釣り穴が、さっそく大フィーバーしておりました(笑)辺り一面、ピチピチと跳ねまわるアハベンの群れ!このアハベンは、焼いてもスープにしてもとっても美味しいフィンの湖の代表魚です。ちなみにこの湖は、夏の間にユヴァスキュラ市が生態系に影響のない範囲で鮭の稚魚を放っているらしく、ごくまれに一キロくらいの鮭も釣れちゃうんです。今回は釣れずじまいでしたが。
というか、先に明かしておくと、実はこのユーキくんの最初のフィーバー以外、2時間ばかり粘ったものの誰も何も釣れずじまいだったのです。。。魚はもともと群れで動いているので、穴の下にいなければいくら糸を垂らしていてもしょうがなく、さらに活動が活発になるのは朝夕らしく、我々がのんびり到着したときはちょうど正午だったもので。。。

つまり、完全な湖上ひなたぼっこに過ぎませんでした(笑)とはいえ、一応その手順や雰囲気だけでも写真でお伝えしてみます。


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まず、この専用ドリルでぐりぐりと氷を掘り進めて穴を空けます。ドリルは、冬が近づくと大型スーパーの日用品売り場などで見かけるようになります。他にまず使い道のなさそうなアイスフィッシング用ドリルの所有率が高い民族は、他にそういなかろうと思いますが…


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で、あとは穴のそばで椅子やクッションに腰掛けて、このおもちゃみたいにちっちゃな釣竿から糸を垂らし、ときどきクイクイと動かしてやるだけ…。餌は鮮やかなピンク色を放ってるウジ虫君です。かつては森でこのウジ虫集めからさせられた経験もあるので、今更釣り針に通す作業なんぞなんとも思いません(笑)


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…そして、待つ。

音のない平らな世界で、 ぼーっと、 無心に。


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お尻から大地の冷たさを、顔でお日様の温もりを感じ、この限りない青空を眺めながら…





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zZZ。。。


正直、平穏さもここまで極まるとです。なぜなら日本人は(すくなくとも私は)、何もすることのない時間の使い方を知らないから。何もなさすぎると、脳さえも機能停止して考え事すらできなくなっちゃう。この非日常的な手ぶら時間さえ、ああ、単語帳かよみかけの論文持って来ればよかった…などと思ってしまう自分は、まだまだ真のフィンランド人化への道は遠いでしょうか。


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結局日本女子勢はしりとりしてその場を凌いでいたのですが(笑)、森と湖の国で生まれ育った民は、やはり様になるというか…禅の精神に近い風格すら漂って見える。



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28歳の一年は、この物質的な無の境地で、身も心もぼーっとする術を身につけられるようにもなりたいものです。


おまけ:

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湖上での昼食は、手っ取り早くピザの宅配(笑)さすがに湖畔までしか持ってきてはくれないのですが、ひんやりした湖上で熱々ピザを食べられるのはなかなか贅沢な気分を味わえます。まあ、フィンランドのピザはおどろくほど薄っぺらく、こんな場所ではすぐに急冷してしまうのが難点ですが…

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ちなみにこの日の収穫には、私はありつかずじまい。すべて佐竹氏が持って帰ってスープなどに調理したようです。今度は是非鮭を釣り上げてみたいものだ〜

posted by こばやし あやな at 03:48| Comment(0) | Jyväskylä-ユバスキュラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月27日

お馴染みの列車イラストがマグカップに

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レポートやらカルテットやらで忙しい一日なので、合間をぬってかるーくひとネタ。
「北欧デザイン通信」のfacebook版(こちら)のほうにも軽く書いたのですが、フィンランド国鉄VR社が、はじめての鉄道開通150周年を記念して、さまざまなグッズをオンラインショップで販売し始めました。ヘルシンキ駅のシンボル、キヴィミエヘット(これね)をかたどったユニークグッズも気になりますが、デザインファンが一番注目しちゃうのは、やっぱりこのアラビア社とのコラボマグカップではないでしょうか。

Teemaシリーズの300mlマグカップに、2年ほど前にリニューアルデザインした、VR長距離列車の車体に描かれているイラストがそのままプリントされています。フィンランドの自然風景が楽しげに描かれていて、ほのぼのしますなあ。カップの底には、おなじみアラビアの刻印と、個数限定だからか生産番号が書かれています。


http://kauppa.vrgroup.fi/

残念ながら、これらのグッズは今のところ上のサイトでのオンライン限定発売のようで、発送も国内だけのようです…いずれ駅構内なんかで買えるようになるといいんだけどねえ。いかにも鉄ちゃんが喜びそうなグッズだし。

http://www.vrgroupraportti.fi/homepage
こちらから、このイラストがモチーフになったプロモーションビデオを見ることができますよ。


ちなみに、150年前、すなわち1862年にはじめて開通したフィンランド国内で最初の鉄道路線は、ヘルシンキ〜ハメーンリンナ間。そのころにはイギリスではすでにメトロも走っていたといいますから、いかにフィンランドの鉄道開発事情が遅れをとっていたか…と、当のフィン人たちはよく笑いのタネにしています。

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ただ今このマグでコーヒーブレイク中。

posted by こばやし あやな at 22:22| Comment(0) | おかんのイチオシ商品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

待つオンナたちの新居探し

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こちら、土曜日のあれこれのいただきものの写真です。

上:弁論大会閉会後に、発表者や応援に駆けつけていたJYJY(ユヴァスキュラ大学日本友達サークル)のみんなと記念撮影。

中:パーティの手巻き寿司テーブル。イクラやエビなど人気具材は熾烈な争奪戦でした。

下:無地?の抹茶風味レアチーズケーキのうえに、夜なべして作った特製ステンシルシートをかぶせて、皆が注目するなかココアパウダーでJYJYのロゴマークを刻印してみました!ケーキカットで日本列島に次々亀裂がはいってゆくのは痛々しかったですが…苦笑


さてさて。実は、わりと近いうちに今のアパートからお引越しをすることになるかもしれません。というのも、秋から私の相方は金沢へ、よくWデート?してる親日フィン人カップルのカティの相方サミも京都へ、それぞれ一年の留学が決まってしまったので、フィンランドで相方の帰りを待つ女同士、どうせなら一緒にシェア生活して楽しく慰め合おうじゃないか!という話が以前から浮上していたのです。双方の相方たちも、そりゃ浮気の心配もなくて安心だわ(オイオイ)、と二つ返事で承諾。

さらにそこに、これまた同居人がしばらく出て行ってしまうから引越しを考えているというアンナが便乗することになって、3人で3LDK+個人サウナ付きの快適シェアルームorシェアハウスを借りることに決めた…というわけです!お互いすでに付き合いも長くて家も行き来しているので、互いのセンスや生活力も信頼できるし、今更遠慮もいらないし、いい語学勉強にもなるだろうし…これまでとはまったく違うプライベートが期待できそうで、わくわくするじゃないか!

3人でシェアとなれば、学生マンションでなくとも、一般の不動産屋でも安くて贅沢な物件を見つけることも難しくありません(ユヴァスキュラは国内でも有数の地価の高い街といわれますが、それでも3LDK物件は800ユーロ台(8万ちょい)くらいから見つかりました)。つまり、一人あたりの家賃は2万円台でなんとかなるということ。もう、とてもじゃないが恐ろしくて東京一人暮らしには戻れない…

そうとなれば、春が来て引越しラッシュの始まってしまう前に早く良好物件を抑えなければと、今日さっそく3人で顔を付けあわせ、片っ端からネットで物件見学を申し入れたり、条件登録をしたり…と、新居探し始動。間取りを見て想像を膨らませながらあれこれ言い合うのは、やっぱり楽しくって仕方ありませんね。私自身はこれまで学生不動産にしかお世話になったことがなかったので、一般の家さがしはこういうサイトを利用してこうやって進めてゆくのか、というよい社会勉強にもなりました。

互いのサマージョブの勤務地などにもよってきますが、はやければ5月からでも新居生活を始めたいねと話しています。さて、どうなるかしら…??

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今晩もまたひどい雪です…サマータイムという呼び名とのギャップよ!
posted by こばやし あやな at 04:33| Comment(0) | わが家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

新たな歳を重ねて

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予報通りに冷たい雪が降り続いていたものの、長くて、必死で、素敵でとても幸せな週末が終わりました。

日本語弁論大会のほうは、この半月あまり作文や原稿暗記などへの奮闘の日々を近くで見てきた大学の友達や相方の晴れ舞台を見守り、こちらまで心底安堵と労いの念がこみ上げてきました。本番前は、なぜか私までお昼ごはんが喉を通らなくなるほど、すっかりみんなの緊張ぶりに感染してしまい冷や冷やしましたが、本番の各人の堂々とした姿と口調は、観客になんの不安を抱かせることのない、内容に感じ入りながら耳を傾けられる安定感。まったく凄いサムライたちだった。みんなそろって、秋には日本留学に出発です。寂しくなるなあ…

会場では、かつてお世話になっていた旧ヘルシンキ工科大学の日本語クラスの先生や友達など、日フィン交流を軸にこれまで出会った方々との再会も多く、また、我らがユヴァスキュラ大学日本友達サークルも特設ブースで活動報告をさせてもらったりと、慌ただしくも実に和やかで愉しいイヴェント時間でした。

ちなみに、日本のB級グルメの魅力について渾身の発表を終えた我が相方は、「日本の良き文化の伝導」的な観点から特別賞を受賞しまして、景品はなんと、スポンサーであったヘルシンキの有名日本料理屋「歌舞伎」のペア食事券!!というわけで、来週のイースター休み、二人で美味しい日本食求めてヘルシンキに突撃することが決定しました!
でもそのために食費以上の交通費を払うのはばからしいので、ヒッチハイクでヘルシンキを目指します!!この国では決して珍しくない手段ですが、はたして無事に首都まで辿りつけるのか…乞うご期待。


夜は発表者の打ち上げも兼ねて、誕生日会を開かせていただきました。なんと総勢25名を超える来客!

それぞれにケーキやお菓子を焼いてきてくれたり、素敵なプレゼントをくれたり、なにより願いどおりアットホームで穏やかなホームパーティのなかで、一つ歳を重ねた喜びをかみしめました。あまり時間の余裕もなかったので、日本人留学生のみんなの力も借りつつ主催者サイドからサーブしたのは、具だくさん手巻き寿司テーブルと、抹茶レアチーズケーキ。ケーキの上にはサプライズのトッピングパフォーマンスも用意し、なんとか目論見通りに成功。実はこの日、終日まったく写真を撮ることがなかったので、またどなたからか戴けたらお見せしたいと思います♪

本日唯一のイントロ写真は、いただきもののプレゼントのなかから、来週やってくるイースターホリデーのテーマフラワーのらっぱ水仙です。日本では冬に健気に咲くイメージですが、フィンランドでは早春(=3-4月)の象徴花。
そして、今日からサマータイム開始なので、撮影時刻は夜8時をまわっていましたが、まだこの通りの明るさです!
本日より、日本との時差は6時間になります。こっちのほうが、おもに晩、ちょっとだけ日本の皆さんとのコンタクトが取りやすくなるのでいいですね。

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それでは、新たな一年、またどうぞよろしくお願いいたします。


posted by こばやし あやな at 08:31| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月24日

ホワイト誕生日

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おはようございます。本日、このフィンランドの地で28度目の誕生日を無事に迎えました。

生きていても、生きている心地のしなかった昨年の誕生日。これまで誕生日は毎年良い思いばかりさせていただき、どの誕生日の一日もすぐ思い出せるくらい記憶に残っているのですが、昨年は、考えさせられることのあまりに多かった、実に印象深い一日でした。

ちょうど前日に都内の浄水場の放射能汚染の問題が発覚して、「水道から出る水への恐怖と不安」という、まず現代人が経験したことのない異常な心理錯乱事態から、当然のごとくコンビニ、自販での買い占め戦争が始まりました。なので、あの日周囲から一番多くいただいたプレゼントは「水(ミネラルウォーター)」でした。数日前までは、誰もがなんの疑問もいだかずがぶがぶ飲んで浴びていた水。いや、実際その当日だって、水道をひねればいつもどおりに出てきていたわけで、一見して、その水道水とペットボトルにつめられた水は、誰しも見分けがつかなかったはず。けれど、ミネラルウォーターのほうに、他人へのプレゼントになるほどの付加価値が突如ぽんと見出された。それはもちろん、「安心、安全」という、人の心に作用する価値。
目に見えているものは同じでも、人はそれらに対する「不安」または「安らぎ」という心理に、ここまでいとも簡単に左右され、そこからただちに絶望か希望かというまったく異なる道へと牽引されてしまう浮き草のような生き物だったのです。

それから昨年の24日の夜は、震災直後の混乱からの遅れを取り戻すべく、編集部のスタッフ全員が週刊誌2号分の入稿に追われていたにもかかわらず、編集長が突然シャンパンを、それに次いでまた他の先輩方がリッチなつまみを買ってきてくださり、小さなパーティを開いていただきました。それはタイミングよく?訪れた私の誕生日祝いという名目(きっかけ)で、皆の鬱々とした気分、過剰な禁欲生活からいい加減ちょっとずつ脱してゆこううという編集長の配慮だったことは言うまでもありません。事実、そのとき口にしたのは、まさに震災ぶりのお酒であり贅沢品でした。「私たちは命を救われたどころか、こういうことを楽しめる環境までをちゃんと神様に残してもらえたのだから、それでもなお心を病ませてしまったり、禁欲気分で経済活動までをストップさせちゃいけないんだよね」。誰もがそういう想いをぽつんぽつんと口にして、つかの間、本当に久々に安らかな笑顔を浮かばせていました。

一方で、「ごめん、今はまだとてもそういう気になれないから」と、すっと帰宅してしまわれた先輩も何人かいました。もちろんその気持ちも、痛いほどよくわかった。あのときパーティでシャンパンを口にしていた人の誰にだって、同時にいいようのない罪悪感やわだかまりがあった。やはり悲しみの淵は深く、被災地から同じくらいの距離で生活している人同士でも、まさに人それぞれ。けれどその先輩方はあとで、祝福の言葉と、一緒に祝えなかった謝罪の言葉をくれました。私がフィンランド行きのために辞職するまでには気持ちを復活させて、そのときは一緒に笑ってお酒を飲めるようになっていたい、と。そして5月末の私の退職祝いパーティのときには、編集部全員が集ってくれ、仙台料理居酒屋で、いっぱい笑って、いっぱい食べて、朝まで六本木でのオールナイトに付き合ってくれたのでした。


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生きてて、よかった。

だからせめて、自分で自分を殺したくないし、苦しめたくない。


去年の私からのメッセージは、ちゃんと噛み締めて今日まで良好に生き続けているとは思う。こう見えて自分はそうとう根暗気質なので、一人で考えすぎるとつい落ち込みがちな私だけれど、そのたびに手を差し伸べて光の方へ誘ってくれる周りの人たちがいるからこそ、今日も朗らかに前向きに歩んでいける。

けれどまだまだ未熟で、自立できてなくて、どうなってゆくのかわからない私の未来。いつまでも、今はまだ余裕が無いと思い込んで、ただ一日一日を充足させ精一杯走り切ることだけに力を注いでいては、なかなかその先に待つもの、目指すべきものが見えてこない。

地球上のどこに生活の場所を移しても尽きることのない、可能性と葛藤とのなかでもがく日々。その蓄積から延伸してゆく人生という旅路。今年も命ある限り、目線をしなやかに動かしながら歩き続けます。


さて、本日は終日雪&氷点下予報という、私の誕生日史上もっともさむーい一日となりそうで…予報通り、さきほどから雪がふわりふわりとちらつき始めました。
さらに今日はとっても忙しい一日になりそう。お昼間は、我らがユヴァスキュラ大学で国内の日本語学習者による弁論大会。夜は、僭越ながら大規模なお誕生日会を開かせていただきます(誕生日を迎える人がみずから主催するのがこちら流)。いろいろなツールからいただいているお祝いメッセージには、数日内に必ず返信しますので、お待ちくださいね。物理的に離れていても、今年もたくさんの皆様にお祝いしていただき、私は本当に幸せものです。Kiitos!!

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皆さんもよい週末をお過ごしください。

posted by こばやし あやな at 15:04| Comment(3) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月23日

愛され上手な学生食堂

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ユヴァスキュラ大学キャンパス内の数ある学生食堂のなかで、一、二を争って人気が高いのはやっぱりLozzi(ロッツィ)。アールト建築というネームブランドも大きく作用して、ユヴァスキュラの建築視察ツアーに来られた人たちが記念に食べていかれることも多いですが、学生はむしろ、これがアールト建築だと知らない人のほうが多いみたい。

じゃあ人気の秘訣はというと、料理が一番気合入ってて、副次サービスも非常にいい、ということらしい。まあ、ユヴァスキュラ市内の学生食堂は結局全部同じ会社が管轄しているので、正味、味に大差はないのですが、オール日替わりメニューでありながら、ここが一番ハズレなくコンスタントに美味しいメニューを提供している感は確かにある。来客用の、ちょっと割高だけどワンランク上のメニューも常備してあるし。
それに、日替わりメインディッシュと同価格で、カスヴィスポュタ(kasvispöytä=ベジタブルビュッフェ)やオンネンポュタ(onnenpöytä=ラッキービュッフェ)なんてのもあって、ベジタブルのほうは、まさにベジタリアン用の肉魚を一切使わない料理(でもこれが、肉の食感を似せた食材を使ったりして、見た目は普通の料理のように仕立ててある!)何品かの取り放題、ラッキービュッフェは、昨日のあまり食材やらによる贅沢残り物ビュッフェってところです。

メインディッシュを選んだ後のサラダ&パン&その他炭水化物(米やらイモやら)取り放題のブースも、ここが一番バリエーション豊富で贅沢。個人的に嬉しいのは、27年来絶対に食べられないままのマヨネーズ系の不透明ドレッシングしか選択肢がない、という危機を回避できること。調味料ブースにリンゴ酢、醤油、オリーブ油、オレガノなどがびしっと設置されているので、いつもこれらで自作ドレッシングを作って凌いでいます。願わくば青じそドレッシングやごまドレッシングが欲しいところだけど…

そして、日替わりデザートビュッフェがこれまた立派。本日水曜は、ダントツで人気のケーキバイキング。5−6種類はまったく違ったテイストのケーキをどどんと振舞ってくれるのですが、お値段たったの2.5€(260円くらい)。1時を回るとほとんどケーキの残骸しか残っていないので、昼食を後回しにして、早い時間帯に狙いにいくのがベターです。

いびつな丘陵地の地形を活用した作りになっているので、冬に雪の被ったテラス側から見ると、(本当はここが二階なのですが)雪原にポコンと飛び出た平屋の農家、という印象がありますね。見ての通り一面ガラス窓なので、冬場でも採光は文句なしです。夏には、この雪のお庭がオープンテラスとなって、ここで太陽をたっぷり浴びながらのんびりランチタイムを楽しむ人も増えます。

と、いうわけで、こんな小さな町の大学の学生食堂を紹介して誰の何の得になる、と思えなくもないですが、これからの季節建築視察や語学サマースクール目的でこの街を訪れる人も増えてくると思うので、お立ち寄りの際はぜひロッツィをご利用ください♪アールト美術館の前から伸びるキャンパスに入り、左手の坂を登って行くと、メインビルディングの手前に見えてきます。


実は昨日、珍しく立て続けに演奏賛助依頼が来て、どちらもノリで引き受けてしまったものの今日一気に手渡された楽譜が思いの外ヘビーで、ちょっと焦り始めております。一件は、来週末にユヴァスキュラ駅前のメッセで開催される大規模なブック&ワインフェスのロビーで、イベント中にライトなカルテットコンサート。もう一件は、ユヴァスキュラのコンセルヴァドワール(音楽学校)の学生オーケストラの定期演奏会の賛助。

カルテットは、大学オケの首席勢で、ただし、コンミスのミーアが都合がつかなかったので、セカンドトップサイドのテームが代打で参加。抜群の技術とセンスをもつミーアと一度カルテットをやってみたいと思い続けていたので叶わず残念ですが、ともあれカルテットは相当久しぶりなので(東京時代は人前ではまったくやらずじまいだったし)、かなり楽しみであります。
が、今日知った選曲が、クラミ、メリカント(父のほう)、ヴァイノ・ライティオ…と、とことんフィンランドご当地作曲家攻め(なのにnotシベリウス…)。パート譜を見るかぎりメロディアスで綺麗な曲っぽくはあるけど、音源もないし、合わせてみるまでなんとも言えない、という感じ。こちらは後一週間でなんとかせねばならんのか…。

オケの方は、ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルト、と、ややほっとできる古典プログラム(笑)モーツァルトの25番は、意外にもこれが人生初めて!!ヤッター!お誘いの声をかけてくれたのは、うちの大学オケと掛け持ってる仲良しビオリストのアンナ=カイサ。音楽学校のオケなんかにおじゃましてよいものか、多少気が憚れますが、この街にいるビオリストの数は限られているから止むを得ないのだろう…。まあ他のビオリストも知り合いが多いし、気負わず勉強させてもらってこようと思います。こちらの本番は4月16日、テスト2本ある日の夕方ですか…。

そんなわけで、今日から暫く楽器バリバリ週間ですな。いい気分転換にもなるし、この言葉不自由な地でもこうして音楽に誘ってくれる仲間がいるというのは有りがたき幸せなので、いっちょがんばりますわ!

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今から鶏を煮込む。

posted by こばやし あやな at 03:56| Comment(0) | Suomi×ごはん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月22日

かもめのミルキーウェイ

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今晩はユヴァスキュラ交響楽団の演奏会に足を運んできました。長い一日だったもので疲れ気味なので、感想はまた明日にでも…ということで、その帰りに観た少し不思議な光景のことについて。

帰りのバスを待つあいだ、星を眺めるつもりでふと空を見上げると、なんと数えきれないくらいの真っ白い点の集合が、ぐうっとかなた上空を旋回しているのです。その様はまさに流動する天の川のようで、驚くほどくっきりと夜空に浮かんで見えます。

もしや白鳥かしらと一瞬期待してしまいましたが、ときどき地上まで届いてくる鳴き声から、おそらくそれは、夏に昼夜お構いなしに鳴き続け、街や港では仁義なきワルさばかりする、小憎たらしいかもめたちの群れだとわかりました。
正直、かもめは私が快適フィンランド生活を送る上で敵視している厄介者なので、彼らの帰還をすなおに迎合することはできませんが…誰もが息を潜め、あるいは南方へ逃避し、生の営みがなにひとつ感じられなかった冬の森や湖が、こうして徐々に生命力を取り戻しつつあることは、嬉しくないはずがありません。こうして最近は、日々なにか新しい事象に、長かった冬の終わりを確信している毎日です。

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レポート地獄の幕開けにも、季節を感じずにいられない…

posted by こばやし あやな at 07:52| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月21日

ドサ雪に注意

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冬の大将軍が最後の力を振り絞って降らせたような昨日の雪。一か月前は、ひとたびこんな雪が降れば、そのまま即時に凍結して地面や樹々の枝葉に堆積してゆくいっぽうでしたが、さすがにもう季節は後戻りを許さず、その先へぐんぐん突き進もうとしているみたい。

ついに昼夜の長さを逆転させた絶好調な太陽があっという間に空気をあたためるおかげで、今日はあっちもこっちも「ドサ雪」祭り。建物のそばや木の下を迂闊に歩いていたら、容赦なく頭上めがけて、粉雪がザザーっと米びつひっくり返したみたいに降ってきます。高い木のてっぺんから落ちた塊が、低い枝の雪にぶつかって、それがまた四方に飛び散って、さらに低い木の雪を刺激して…という文字通りの「拡散」ぶりは、見ていてなかなか楽しいのですが。

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風がそよげば、樹々にしがみついていた雪の粒子がぶわっと大気を舞い始めて、陽光のなかできらめきます。春を待ちわびる心はその煌きに誘われ、抑えきれない高揚感にうずうずしている。そう、シベリウス2番の3楽章…2度目のオーボエソロを抜けて、不穏な半音階がざわめきながらも、だんだんと目指すべき調性を掴みかけて前に進みゆく、ちょうどあのときの感じ。ならばもう、焦ることはない。迷いなき春の讃歌はまもなく聞こえてくるだろう。

ayana@jyväskylä.fi


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でも、明日は2番ではなく5番を聴きに行ってきます♪
posted by こばやし あやな at 05:32| Comment(0) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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