2012年01月31日

湯けむり独演会

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この国の赤ん坊はこうして鍛えられてゆくのね…


さて、本日は日本のリアルな文化・慣習を伝えるレクチャーの一環で、大学の日本語クラスの皆様を前に、入浴文化のAtoZをまる一時間かけてお話させていただきました。といっても、リスニング練習のためにゆっくり日本語で喋ってはフィンランド語の逐次翻訳を入れる、という具合だったので、時間比の情報量は大した量ではないのですが。
取っ掛かりにフィンランドのサウナ文化との共通点を挙げることから始まり、家屋のお風呂スタイルの変遷、入浴マナーや手順、そしてもちろん私が愛してやまない銭湯の歴史と一連のバーチャル体験、スーパー銭湯や温泉旅行の醍醐味までを、(いずれも入門編ではあるけれど)余すとこなく伝授したつもりです。気合を入れたパワポデータも作ったので、原稿ともども、またどこかで活用できる機会が来ることを願いつつ。

実は週末は、取材&執筆、膨大な宿題の山、演奏旅行と、それでなくともウルトラ級の忙しさでしたが、その合間をぬってなんとか台本&翻訳原稿を仕上げ、そもそも正しく聞き取れるかを懸念していた質問にもアドリブかましながら応え切ることができ、単位のかかったゼミ発表でもなんでもなかったのに、達成感もそれなりにあり、とにかくほっとしています…。こんな夜は…東京なら、間違いなく銭湯行って心身をぽかぽかになるまで労ってあげたのになあ。嗚呼、虚しくなるので、あまり多くは慕情を口にしないでおきませう。
厄介な翻訳や音読練習に懇切丁寧に付き合ってくれた相方には毎度ながら感謝です(おかげさまで、ようやく完全復帰いたしました〜)。きぃとすきぃとす手(パー)

週明け早々疲れがたたって、今日はなんの面白みもない報告日記ですが、ご容赦くださいませ。

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デザイン通信の寄稿情報を、ツイッターやFBで拡散してくださったたくさんの皆様、どうもありがとうございました!!また次回にもご期待くださいね。
posted by こばやし あやな at 07:24| Comment(2) | Suomiで見つめる日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月30日

「北欧デザイン通信」の執筆を始めました!

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ああ、無事演奏旅行が終わりました!!今日ほど、(厳しい外的環境に阻まれて)本番に出かけたくないと心のなかでぐずったことはありませんでしたよ。。。それでも、今日は挑んでよかったと心から思える、気持ちがとてもすっきりした本番でした。映画音楽のシリーズ公演は、春にもう少し続くけれど、ひとまずここで小さなピリオド。

こんなにまだまだ言葉の不自由なガイジンなのに、いちアーニヨホタヤ(パート首席のこちらでの呼び名)としてコミュニケーションをとってくださったコンミスや周囲のパートトップの皆さん、そして言葉で私の代わりにたくさんフォローや意思確認をしてくれたビオラパートのみんなへの感謝は尽きません。今日私のサイドで弾いてくれたティーナは、なんと一週間後に女の子を出産予定です。よくあんなに重たそうなお腹で、きっついプログラムを弾ききったものです、、、音の刺激が強すぎて、演奏会中にいきなりの陣痛がきたらどうしようとこっちが毎度ひやひやしていましたが、本人は至って平然と、マタニティドレス?なにそれ?ってなパッツンパッツン衣装でバリバリ弾いておりました。きっとその勢いのまま、まもなく元気な赤ちゃんを産むことでしょう!

春のクラシックコンサートでは、ニールセンのバイオリンコンツェルトがメインになるそうです。嗚呼、聴いたこともないよ。。。こちらも息つく暇なく近いうちに予習を始めねばなりません。

ちなみに、明日からの気温予報を見て、愕然。。。

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マイナス30度超え連発の日々!!ほんまかいな!?…もはや、おとなしく冬眠してたい。。。


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さて、タイトルの件ですが、実はこのたび、日本の北欧デザインファンの皆様にはきっとおなじみの人気サイト「北欧デザイン通信」さんがリニューアルオープンされたのに伴ない、現地便りの執筆メンバーに加えていただけることになりました!!

新サイトはこちら→ http://nordicindex.org/

こばやし記事一覧→ http://nordicindex.org/archives/author/ayana

公式TWITTER→ https://twitter.com/#!/nordicindex


早速記事の第一号もアップしております。今後は、一ヶ月2−3回ペースほどで、ゆったりと更新を継続してゆく予定ですので、末永くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!(いかんせん首都圏から大きく離れた平穏な街からの参加なので、ネタの提供も絶賛募集中です…)


さて、明日はフィンランド人たちを前に日本語とフィン語で日本のお風呂文化についての独演会90分!!どうなることやら。。。

ayana@jyväskylä.fi


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そろそろ,さすがにバス通学かしら…

posted by こばやし あやな at 09:18| Comment(6) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月29日

マイナス25度の世界に想う

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今朝、ついに外気がマイナス25度を突破しました。

にも関わらず、私は今朝、夜明けを待って1時間かけて歩いて帰宅せねばならないという状況に陥りまして。。。もう怖いから、あえて気温計を見ずにえいやと出発したのですが、

外に出た瞬間にまつげ、鼻孔が凍る→ああ、マイナス15度は超えているらしい…

そして間もなく帽子から出ている髪が白髪に変わる→ああ、20度行ってるのかあ…

通り道の工場の気温計をついうっかり見てしまう→マイナス26度orz



まあでも、なんとか先刻家に辿り着いて、熱いシャワーで復活を果たしました。けれどもう間もなく、また家を出て冷凍世界を移動してオケの本番に赴かなければならないらしい。。。台風


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ここまで究極的な世界で、「今自分は生きている」ということを確信できるのは、心臓が動き、血が体中を循環していることを自覚するからにほかなりません。だから、こんなに凍てつく世界に立っていてもなお、自分が、工場の庭で冷たくなって雪をかぶった鉄パイプと同じ目に遭わないでいられる。

美味しい物を食べて、楽しい時間を過ごして、「あ〜生きててヨカッタ」というのは、感情や思考のおかげで実感することのできる「生」です。普通はこのように、人間にとっての「生きる」ということは「より良く生きる」ということと同一視されるべきものです。

けれど今私の生きている世界は、一歩保温庫のような建物の外に出れば、もはや快も不快も良し悪しも関係ない。心臓が動き続けているか、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出せているか、それだけにかかっていて、それ以上何も望みようがない。生きるということ以上に、クオリティもデザインもいらない。何はともあれ、今もドクドクと伸縮を続けてくれている私の心臓に、こころから感謝です。あ、ココロでココロに感謝というのはおかしいか。

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意を決して、そろそろゆくか…

posted by こばやし あやな at 18:16| Comment(0) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

追加公演

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予定ぎっちり、予定外のハプニングも連発でへっとへとになって迎えた金曜日の夜は、トドメを射すかのように大学オケの超ハードな本番で締めくくられました。

昨年11月に一度本番を迎えてた映画音楽コンサートが、大学内ホールが決して広くないに関わらずチケットがあっという間に完売する満員御礼っぷりだったので、チケットが買えなかった方、再来場をリクエストしてくださった方の要望にお答えして、同じプログラムで追加公演を行うことになったのでした。もちろん今日も、空席ゼロで端々に臨時席が設けられるくらいの盛況ぶり。
ちなみにこのキャッチーな映画のテーマソングをとことん集めたボリューミーなプログラムを、是非我が街でも聞きたいとオケを誘致してくれた街や学校が他にもいくつかあり、公演は今後も何回か続くみたいで、明後日日曜ににはヤムサという街への演奏旅行も控えております。モテモテオケですな〜


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クラシック畑出身の華奢な?プレーヤーにしてみれば、正直こんなに体力消耗する一方なハードプログラムはなかなかありません…まして、あれやこれやで疲労困憊な一週間の終わりに二連発って。。。
でも、クラシックコンサートではなかなか味わえないビートはもちろん楽しいし、この手のコンサートは何よりお客さんの活き活きとした興奮がダイレクトに伝わってくるのが嬉しいものです。我々の演奏そのものを聞いて評価してもらっているというよりは、いつか観て興奮・感動した映画の記憶を、会場に集ってみんなで共有して盛り上がっているのにすぎないのかな?、という気がしなくもないけれど、見るからに楽しんでくれている観客を前に演奏できたり、満員のお客様に最後にスタンディングオベーションで労っていただけるのは、オケ冥利に尽きる幸せなひとときでした。

実のところ、最前列でお行儀よく、時に手を叩いて喜んで聞いてくれていた坊やに目が釘付けだったのですが、サイコのあのけたたましい現代音楽の響きに縮み上がって半泣きになっていたのは、さすがに可哀想で申し訳なかったです…。私だって、あの響きだけは唯一苦手で泣きべそかきたくもなりますもん。。。よくぞ声を上げて騒がなかったものだ、偉かったね坊やよ!!


前回の日記のコピペになりますが、一応プログラムを記念掲載しておきます〜

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Sinfis Elokuvamusiikin konsertti
"VALKOKANKAAN SÄVELIÄ"

ユヴァスキュラ大学交響楽団 映画音楽コンサート
”スクリーンの音色”


27.1.2011 klo.19- Musican sali, Seminaarimäki
kapellimestarina: Miikka Laihonen


The Star Wars/スター・ウォーズ
Duel of the Fates〜Across the Stars〜Revenge of the Sith〜Princess Leia's Theme〜The Imperial March〜Star Wars Main Title

Schindler's List/シンドラーのリスト

Harry Potter Symphonic Suite/ハリー・ポッター

The Pink Panther/ピンクパンサー

Dances With Wolves/ダンス・ウィズ・ウルブズ

Psycho/サイコ

Prelude〜The Swamp〜The Murder

A Salute to the Big Apple/ニューヨーク・ニューヨーク
Theme from New York, New York〜Lullaby of Broadway〜Forty-Second Street〜New York, New York
音源こちら

☆☆VÄLIAIKA 休憩☆☆

Joutsenlampi-alkusoitto/ブラック・スワン

Indiana Jones/インディー・ジョーンズ

Bram Stoker's Dracula/ドラキュラ

Edward Scissorhands/シザーハンズ

Theme From 007/007

The James Bond Theme〜For Your Eyes Only〜Live and Let Die〜Goldfinger

Pirates Of The Caribbean/パイレーツ・オブ・カリビアン
Fog Bound〜The Medallion Calls〜To The Pirates Cave〜The Black Pearl〜One Last Shot〜He's A Pirate

☆encore

Go West/ゴー・ウェスト


実はメジャー映画を疎う傾向のあるこの私、プログラムの映画をことごとく…というか全部観たことがなくって、相方がほとんどDVD所有してるんやしこの追加公演までにせめて5本くらいは見よう、と決めていたのに、実際観ることができたのは曲が一番お気に入りのダンス・ウィズ・ウルブズだけでした…。映画を観ておくだけで、当然ながら演奏の際にもイメージの広がりが全然違うのですが…いまさらスターウォーズねえ、パイレーツオブカリビアンねえ…と、乗り遅れすぎたバスを今更追っかける気にもならず…というのが本音です(苦笑)

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映画といえば、昨晩Lost Highwayというサスペンス映画を観ました。というか半ばむりやり観させられました。が、ここまで、必死に理解に努める脳をあざ笑うかのように混乱ばかりを招く、ちんぷんかんぷんな映画は初めてでした。。。観たことある人の状況整理&解説求ム!
posted by こばやし あやな at 07:25| Comment(2) | Suomi×音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

しりとりに救われた長い夜

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昨晩は、この穏やかなユヴァスキュラにやって来て以来の、稀に見る壮絶な一夜を過ごしました…

実は先週末からずっと、ミッコが周期的な腹痛の波が来ることを訴えていて、ひどいときは薬も効かない様子だったので、何度も病院へ行くことを勧めていたのに、「まあ我慢できないほどじゃない」と言い張って結局柔道の試合にまで出場する始末(彼に限らずフィンランド人は、よっぽどのことがない限り病院に世話になろうとしない人種なのは有名な話…)。

ところが案の定、徐々に痛みの度合いがレベルアップしてきたようで、ついに学生用病院に駆け込んだのが火曜日のこと。そのときはまず痛みの部位と様子から潰瘍性大腸炎を疑われて血液検査をさせられたのですが、学生病院だけにおっとりしたもので、結果は翌日に医者から電話で知らされます、と。結果待ちの間は安静にしとけと言われただけで、とくになんの処方もないんですよ。。。


そして水曜、医者から知らされた検査結果はすべて陰性。で、もし痛みがまだ続きそうなら明日以降にもう一度通院してください、って…こんだけ長期的に痛みの周期が続いてるんだから、大腸炎じゃなくても何かぜったい他に疑われように!!

私がそのずさんな流れにぶりぶり怒ってるのをよそに、「フィンランドの医者なんてそんなもんだよ」と、さも人ごとのように達観しながらなおも腹を抱え続ける相方。。。

ところが昨晩、私が授業やミーティングをすべて終えて、翌日の宿題が未完なのを気にしつつも看病に向かってまもなく、ついに「その時」が来てしまいました…


その瞬間まではしゃんと椅子に座って、穏やかにSuomiのおかんスペシャル鍋焼きうどんをすすっていたのですが、突如ベッドに倒れ込み、聞いたことないうめき声を上げながらのたうち回り始めたのです…!!!

えええっフィンの救急車って何番だっけ!?!?(※警察と同じ112です)とパニック寸前であたふた携帯を探し回ってたら、「ケスクスサイラーラ(中央病院)…タクシー…バンゴウハボクノケータイ…」とダイイングメッセージのごとくつぶやき始めたので、無我夢中で相方のケータイからタクシーをチャーターし、急遽バタバタと外出準備(こんなときの防寒具装備の面倒なことといったら…)。

よろめきながらもなんとか自力で歩けていたのですが、玄関の外まで出たところで、

「ネコノミズマダ!!!」

と、突如引き返したかと思うと、(私が二人分の荷物で手一杯だったので)片手で腹を抑えながらこんなときまで律儀に預り猫の飲み水を交換するという涙ぐましい動物愛護心を発揮しつつ、ようやく再出発。


幸い街の中央病院は大学のそばなので程なく到着し、救急科に駆け込んですぐ、まずは受付で問診と脈拍測定がなされました。
その頃から少しピークを過ぎて楽になってきたようでしたが、まだまだ顔は険しく、喋るのも苦痛そうだったので、通されたベッドに横になっている傍らで、私からご両親に報告の電話(院内はみんな何事も無くケータイで通話していたので、禁止行為ではないと判断…)。

ミッコはこの数日の余兆のことさえ一切親に話していなかったようで、加えて私の(フィン語のボキャブラリー足らずゆえ)あまりに単刀直入な状況説明に、例の超甲斐症&心配症のミッコママが電話越しに気が動転しそうになっているのはありありと伝わってきました…かたじけない。それでも今からユヴァスキュラに駆けつけてもらうのも難しいので、とにかく医師の診断がくだされるまで私が付き添って、電話で逐一状況報告を行う、ということで合意(とはいえ、やっぱり心配つのって30分に一回くらいは向こうから電話やメールが来て対応におわれたのだが)。

…しかし果たして、もちろん医療現場フィン語なんて初めての私に、今後の状況や医師の説明伝達ができるものなのか…と不安高じて頭の中は真っ白。けれどその慌てぶりを苦しむ本人を前に見せるわけにもいかず。嗚呼、我が子の緊急時に気丈に付き添う親心がはじめてちょっと分かった気がします。。。


ともかく、何かのために以後の医師とのやりとりの一部始終を録音せねばと思ったものの、携帯のバッテリーもすでに危険信号点滅。何かないのか…とカバンをごぞごぞして出てきた魔法のアイテム!

ああっこんなときこそiPad!!!

まさかこんな状況で君が役立ってくれるとは思いもしなかったよ〜(涙)


担当医師が部屋にやってきて、苦しみながら懸命にこれまでの経緯と痛みを説明するフィンランド人。それを必死にiPadで録画する東洋人娘
もし他人として傍からその光景を目撃したら、間違いなくその日のブログのネタにするであろうくらい奇妙な光景だったに違いありませんが、耳は普段のリスニングテストの100倍くらい当事者たちの会話に集中してたので、気恥しさは何も覚えておりませぬ。。。


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結局、問診だけでは医師もなんとも推定ができないとのことだったので、とにかく片っ端から検査をしていきましょうとなり、尿検査、血液検査などが順々に進められてゆきました。ところがどれもこれも検査結果が出るのに得てして時間がかかる!!私がかつて東京で病院に運ばれた時なんて、精密血液検査も20分後にはすべて数値が出揃っていたと記憶してますが。。。なので、実のところ大半の時間は無人のベッドルームでの待ち時間だったのです。

とはいえ苦しみながらも放置されているミッコの姿があまりにも無惨で、何か一時的にでも楽になる薬はないのかと通りがかりの看護婦さんに言い寄って、これが効くといいんだけど…とお尻から打ってもらった痛み止めの注射が思いのほか効果覿面だったらしく、徐々に落ち着きを取り戻してきたのでとりあえず一安心。


でも、とたんに今度は「。。。暇だ。なにかゲームでもないのか」と騒ぎ出すガキンチョ同然のアラサー大男。。。こんなときもiPadかと思いきや、ネット環境になかったので何をダウンロードをすることもできず、なんのアイテムもいらず時間をつぶせる遊び…と思いめぐらせた末、しょうがなく私が提案したのが、しりとりでした。

しりとり。幼い頃に、両親やおじいちゃんおばあちゃんと一緒にこれでもかとやっていた記憶が今も鮮明に残っています。幼少期に入院していたときのベッドの上で、弟が生まれるときに一人あずけられたじいちゃんちのこたつの中で。毎日毎日よくもまあ飽きもせず時間つぶしにやっていたものです。しりとりをやってると気づくことですが、日本語の名詞って、「り」で終わるものがとても多いんですよね。なので、チビなりに「り」で始まる言葉対策のリストをせっせと作り続けていたのも覚えています(笑)

今でも、しりとりは互いのボキャブラリー勉強にもなるし日頃からときどき興じてみたりするのですが、こうして病院での時間つぶしに、痛みをこらえながらもまだまだたどたどしい日本語を一生懸命繰り出そうとする相手を前に…というシチュエーションには、デジャブのような懐かしさを覚えずにいられませんでした。そしてやっぱり気づけば「り」のループに陥ってて、かといってこ難しい単語を出してしまえば今度はその意味をフィン語で伝えるのが厄介なので、昔の私のリストにはどんな言葉が載っていたっけなあ、と思い出しながら。
それにしても、出会った当初は、日本語学習者といえボキャブラリーがあまりに乏しくろくな意思疎通もできなかったものですが、この数ヶ月でよくこれだけたくさんの言葉を覚えたものだと改めて感心させられます。


ときどき喋れなくなるくらい痛みが再発しては、そのたびお尻に痛みどめを打ってもらって、波が引くのをじっと待って、楽になったらまたしりとりで気を紛らわせて…そんな、不安で一杯だけれどちょっぴり楽しい時間を、果たして何時間繰り返したでしょう(それほど検査待ちの時間は長かった)


尿や血液には異常が見られず、最後に撮られたレントゲン(内視鏡だったかな?)で、原因は一発解明いたしました。
病院に到着してから時すでに4時間あまり。「やっとわかりましたよ」と、結果の良し悪しが推測できないほど無表情の担当医が部屋にやってきました。


ああ、きっと今から聞かされる病名、私にはわからんだろうな…とにかくお母さんにはまず聞こえたまま伝えよう、と本人以上に神経を尖らせ、覚悟して耳を傾けたものの、医師の口から出てきた言葉は、ああ〜アレねとこの私でもすぐにイメージできたほどわかりやすいフレーズでした。

virtsatiekivi... VIRTSA(尿)+TIE(道)+KIVI(石)=尿道結石

…ええ、そういうことです。

盲腸以上に痛いと噂できいていた原因不明のこの病気。事実どれだけ痛いかということが、この度(当事者にならずして)よくよくわかりましたヨ。。。

石の大きさは小さめなので、投薬だけで自然排出が期待されるとのこと。はあぁ、重病じゃなくて、本当によかったです。お母さんにもみっこ本人の口から結果を報告し、あれやこれやの安堵で私の体までほやほやで、病院を後にして数時間ぶりに出た冷凍庫状態の外気が気持ちよく感じたほどでした…


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そんな私の心労露知らず?、最後の薬が効いて比較的楽な状態で無事家路についたミッコは、なんとなく心配げに?主の帰りを出迎えてきてくれた猫ちゃんたちを機嫌良く膝に乗っけて、「ニョードーケッセキ〜ニョードーケッセキ〜♪」と、よほどお気に召したらしい、覚えたての「今日の一語」で無邪気にじゃらしてましたとさ。。。

ちなみに、そのあと私が自分の家に帰りついたのが午前1時すぎ。そこから夢うつつで授業の宿題を開始して3時半就寝、翌朝の一限(しかもよりによってリスニング授業)に寝坊せず出席した私を、だれか労ってくださいexclamation×2

いつか私が入院ざたになったときは、喉がかれるほどしりとりに付き合わしちゃるから覚悟しーや!!!



最後に…これはフィンランドの病院にかかったことのある人からよく聞かされてきた話でしたが、まさに噂通りだった、という呆れたフィン医療事情。

とにかく、短時間の間に担当医がコロッコロ変わってゆくのはなんでなんやーーーむかっ(怒り)むかっ(怒り)むかっ(怒り)

最初に問診する人、次にやってきて問診する人、各種検査の結果を診断する人、ナースコールに呼ばれてくる人、最終診断をする人…次っ次に入れ替わり立ち替わり新顔がやってくるので、まさに新喜劇を観ているかのごとしでした。。。そしてそのたびに、逐一同じ状況説明を繰り返さねばならない哀れな相方…お互いにとってこんなに非高率なことはないと思うのですが、一体どういうローテーションやシステムで動いているのだろうか…

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長文駄文発散文に最後まで御付き合い頂き、どうもありがとうございました。。。
posted by こばやし あやな at 20:01| Comment(4) | Suomi事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月25日

ついったー

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例のiPadをぽーんとくれた授業2回目。
さて実際のところどう授業に活用できるものかと思っていましたが、少なくともまずパソコンのない部屋でも(学校中に走る学生用LANを利用して)おのおの手元にかさばらないネット環境や情報共有/更新ツールがあるというのは、なかなか便利なものです。課題などもすべてサイト経由の文章入力→提出→相互閲覧でおこなうので、どこにいても空き時間にちゃちゃっと宿題や読み物を進められたり、活字でメモできるのは大変ありがたいですし。ちなみに今日このあとは、iPadのヴィデオ録画機能でフィン人何人かへのインタビューを撮影してこなければいけません。。

このプロジェクトで良好な結果が出れば、のちに大学入学したら、国や大学から一人一台iPad支給…なんて時代が来るのだろうか。

昨日はさらに、情報や会話、リンク共有のツールとしてクラス生徒全員がツイッターの開設を試みました。
日本では以前から比較的普及率の高いツイッター、海外では(少なくともフィンランドでは)、日本ほど利用率が高くない印象を受けます。クラス内でも、もともとアカウントを持っているのは私を含めて3人だけでした。私も(日頃からそんなに活用してるわけじゃないけど)公私分けるために新しいアカウントを開こうかとも思いましたが、それこそログが面倒くさいので、結局従来のアカウントをみんなに公開することに。

で、やり始めて気づいたのですが、クラス内では共有ハッシュタグを持っているだけなので、フィン語でクラス宛に書いたツイートは、すべて日本のフォロワーの皆さんのところにもツイートされてしまうのですね…さらには、現在のところ、ブログのRSSを流すためにツイッターのつぶやきはミクシィとも連動させているので、ミクシィのほうにまで、フィン語知らない人には新手のスパムメールにしか見えないであろうアルファベットの羅列が転送されてしまっているようなのです…

無関係な皆さんには不愉快なツイートだと思うのでなんとか対処したいのですが、少なくともツイッターのアカウントは今更増設できないので、しばらくはこの現象が続くことになるかもしれません…お見苦しいとは思いますが、フォロワーさん、マイミクさん、どうぞご容赦くださいませ。


それにしても、すっかり日本語コミュニティの場と認識していたツイッターで、いまさら外国人の友達ばかりか大学の先生にもあれこれを覗かれてしまうというのはやっぱり気恥ずかしい…いくら日本語が彼らにとって暗号だとはいえ。前々から日本語文字のかたちが大好きで私の日本語メモを見るたび絶賛していた担任のヘイディ先生は、さっき私のツイートを眺めてたらしく「嗚呼、なんて日本語は美しいの!!」と感嘆ツイートを流しておりました(笑)


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昨日は結局薄雲がかかっていてオーロラは見えなかったものの、「ライトピラー」と呼ばれる、これはこれで珍しい現象が起きていました。急冷して発生したダイヤモンドダストが、街頭と雲の間で反射を繰り返し、まるで光の柱が天に伸びているように見えるという現象です。写真の街灯に照らされた飛蚊みたいなのが、昨晩大気中に舞い上がっていた無数のダイヤモンドダスト、その後ろのレーザー光線みたいなのが、街灯を光源としたライトピラーです。昨日は、あらゆる街灯や街あかりから、このような光の柱が空にむかって幾筋も伸びていて、なかなか幻想的でしたよ。

ayana@jyväskylä.fi


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いつもワンクリックをありがとうございます目

posted by こばやし あやな at 23:17| Comment(0) | Suomi×教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凍りつく夜の街

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あぁうぅ、今宵ついにマイナス20度突破(現在ー23度。夜中はまださらに冷えるかね)!!

昼間珍しく晴れていたので、お決まりのように夕方から急冷が始まりました。足元の雪が今までとは違う凍り方をしていて、踏みしめるとナスのお漬物を噛んだ時のような音を発します(笑)


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自転車のハンドルの握る手の指も、今日はこのまま麻痺して壊死してしまうのではないかとヒヤヒヤするくらい、未体験の異様な感覚に見舞われました…手袋もいいやつ買うべきなのか。。。
嗚呼そして、最近もはやチャリ通の辞めどきがわからず、戸惑いながらもまだせっせと漕ぎ続けています。

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ところで今日は、(やっぱり原理はよくわかりませんが)オーロラの見える確率がとても高い当たり日だそうで、なんと日本でも観えるかも、なんてニュースも飛び交っているとか!

残念ながら今のところ空はやや雲がかっているので、それでもなおカメラ抱えてこの極寒世界で待機。。。という気にはとてもなりません。でも明日は午前に授業がないので、ちょっと夜更かしして機会をうかがってみようかしら。


おまけ:

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よく部屋の窓から見える森の景色の写真を載せているので、「一体どんな場所に住んでいるのですか!?」との質問をちょくちょく受けます…なので本邦初公開!この樅並木(と呼ぶにはあまりにでかい?)の奥にちょこっと見えているのが、私の住むアパートです(笑)夏場は漆黒の森というイメージでしたが、雪と枝葉とのコントラストがついて、急にその存在感を増した気がします。所詮人間なんてちっぽけなもの…と、毎日この地点で謙虚さを取り戻してから家路についています。

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今宵はロールキャベツであったまろ

posted by こばやし あやな at 06:00| Comment(0) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

この世で無色のもの

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1限を終えて講義棟を出ると、いつの間にかすうっと雪雲が後退していて、いつでもそこにあるのにいつも雲か闇に隠されしまっている大気圏の限界を、久々に見上げました。

晴れ間を拝むことができるのは、ここのところは1週間に1回ペース。
出会えるだけで奇跡にさえ思えてしまうとこしえの冬の空、とりわけ朝一番の大気は、青とか水色とか、色名ではとても言い表しきれない、何か別のベクトルに支配されている気がします。存在を目で知覚できるのに、色が見えない、わからない…私が出会ったことのあるこの世で唯一無色のもの、それがこの国の冬の朝の空なのではなかろうか。


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少し前までは、1限が終わってしばらくしてからようやく日の出を迎えていましたが、今日はすでに真っ赤な太陽が朝陽を放っていたのにもつい感激してしまいました。ああ、着々と地球は位置を変え、時が流れ、今日も私たちは必ず来る春を信じて必死で白い息を吐いている。

ayana@jyvaskyla.fi


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さ、学食混まないうちにお昼食べてきます。

posted by こばやし あやな at 18:28| Comment(0) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雪の上の天使

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さて、上の写真の雪の跡…なんとなく、背中に羽をまとった天使のシルエットに見えませんか…?(見えないと言われては、もうしょっぱなから頭下げるしかないのですが。。。)

これは、ルミ・エンケリ(Lumienkeri=snow angel)と呼ばれる雪上のちょっとしたアート遊びで、しばしばそこらの雪原でも、誰かがやって残していったのを見かけます。


作り方は、とっても簡単。

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まず、真っ白まっさらな雪原の上で、バタンと大の字になって勢い良く倒れこみます。(なんだか雪に埋め込まれたパズルピースのようだが。。。)


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あとは胴体を軸にして、レオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図さながらに、両腕両足をぴんとのばしたまま上下に動かすだけ!


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型がついたらそっと起き上がってその場を立ち去り、完成!(ちなみに私は雪が深すぎてずっぽり埋まってしまい、このあと自力で履い上がれなくなるハプニングに見舞われたのですが…)

羽根は腕の動きに、スカートの裾は足の動きによってできたものだったのですね〜


ただ、フィンの雪はあまりにきめ細かで柔らかく、型がつきにくいので、本来この遊びにはあまり向かない雪質のようです。湿っぽい日本の雪ならよりくっきりと天使が浮かび上がるはず!東京などでもここのところ雪が降っているようなので、白い雪原を見つけたら是非試してみてくださいね☆


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ところで、昨日はフィンランドの大統領選挙の投票&開票日でした。事前投票はしばらく前から大学図書館のロビーでも事前投票を受け付けていて(これが驚き呆れるほどオープンと言うかセキュリティ性にかける簡易ブースでびっくりしたのですが…)、これといって当日不可能な理由がない学生たちでも楽だからと大学で済ましてしまう子が多かったようですが。

結果は、事前の噂どおり6番のサウリ・ニーニスト(与党第1党・国民連合)が得票率37%で首位。ただし得票率50%を超えない場合は次点候補者との決選投票で、というルールなので、得票率18.8%で2位につけたペッカ・ハービスト(緑の党)との第二ラウンドが、2月5日に再度行われることになりました。選挙管理委員会も、また選挙票配り直しで大変でしょうなあ。。。

そんなわけで、今日はさすがにメディアでも授業でも友達との会話の中でも、選挙結果の話題で持ち切り。すると否応なしに話はお国の政治質疑へと転じ…ここ数日で、いったい何人の知り合いに、「で、日本はなんであんなにコロコロ首相が変わるのか??」と説明を求められたことか。。。

誰か、模範解答教えてください(涙)


ayana@jyväskylä.fi


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こっちが聞きたい話やわ、まったく…

posted by こばやし あやな at 06:31| Comment(0) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月23日

猫たちと暮らす休日

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研究職でユヴァスキュラに滞在されている日本人さんから、急遽しばらくの間、猫ちゃん2匹をお預かりすることになりました。ちなみにこちらでは、「ペット禁止」のお触れが出ていない限りは、どんなアパートでも自由に屋内でペットを飼うことが(暗黙的に?)許されています。もちろんトラブルが起きないよう、飼い主が責任を持つことが前提ですが。なので、学生アパートで小型の犬や猫を飼っている友達も少なくありません。

同居人リーヤもウェルカムしていたので、始めはうちで預かろうとしていたのですが、部屋に本や小物を陳列した背の高い棚が多いことや、私自身がこのかた一度もペットを飼った経験がないことから、協議の結果、犬猫飼育経験豊富なミッコの部屋で引き取ってもらうことになりました。


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土曜日に、数週間分の餌やトイレとともに無事に猫ちゃんがご来訪してきたので、週末はもちろん様子見に遊びに行ってたのですが、はわぁあん、もう可愛くって可愛くって…


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灰色の縞模様に、チワワのように大きなくりくりおめめのほうが、アクティブなくるみちゃん。


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ダーク色で喉部分にだけ白い綿毛をもつ、少しおっとりしたあけびちゃん。


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二匹とも、結局一回たりとも声を聞かなかったほど無口で、声ではまったく迷惑をかけることのないお利口さんです。やって来た当初は緊張してたのか、はたまた猫をかぶってたのか、控えめに部屋をうろうろして慎重に偵察している様子でしたが、部屋を把握して馴染んできたとたん、なかなかなやんちゃぶりを発揮し始めました…ドラムや太鼓の上を飛び回るわ、本棚の最上部まで登ろうとあがくわ、仏様の頭にかぶりつくわ…(笑)

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夜もずっと人間様の腰回りや胸部の上でどんちゃん騒ぎしてて、どうやら先の思いやられるおてんば娘たちのようですが、とにかく可愛すぎるので、もう何しても許す!(私のうちじゃないしw)家の主人も目尻下がりっぱなしでしゃかりき世話をしてるので、しばらくの賑やかハーレムライフを楽しんでくれることでしょう。ああそれにしても、傍らにペットのいる生活ってやっぱり憧れるわ。無条件に場が和むし話題も尽きないしね。


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窓の外の銀世界を、物憂げに見つめ続けるくるみちゃん。きゅん…

ayana@jyäskylä.fi


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実はまだこれから明日の宿題が一点…嗚呼猫の手も借りたい。。。
posted by こばやし あやな at 07:10| Comment(0) | Suomi×生きもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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