2011年09月30日

部屋の窓からオーロラを!

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(正面奥に見える山もとい丘のてっぺんに、私の暮らすアパートがうずもれております…もはや毎日ハイキング。足腰つよなるわ〜)

さて、最近国内のニュースでも盛んに取り上げられているのが、「この秋、南フィンランドや中部フィンランドでオーロラが観測できる可能性が非常に高まっている!」という話題。私はオーロラの仕組みについてはさっぱりなので何とも説明はできませんが、なんでも今年は11年振りにオーロラの活動が活発になる年で、さらに、普通は北極圏付近まで行かないとなかなか見られないはずのオーロラが、中南部エリアでも、それもまだ全然寒い思いをしなくてすむこの時期に、思いがけず観測できる日が増えるというのです!!なんてラッキーな年にやって来れたのだろう♪


実はもうすでに、ここらでも出現速報はあがっています。

http://www.ksml.fi/uutiset/keski-suomi/vaikuttavia-revontulia-n%C3%A4htiin-jyv%C3%A4skyl%C3%A4ss%C3%A4/701917

こちらの記事の写真は、なんと私の家からすぐの場所で、9月10日の夜に観測されたというもの。ええっこんなに立派なやつが、ご近所から見えていたんですか!!!ただし鮮やかに見えたのはほんの三分ほどだったそうですが(ちなみに私はこの夜はラハティにおりました。。。)


http://www.ksml.fi/uutiset/keski-suomi/komeat-revontulet-viime-y%C3%B6lt%C3%A4-kuvissa/706557

こちらは、ついこの間の火曜日の深夜に、ユヴァスキュラから30キロ強北にいった街ウーライネンで撮影されたそうです!なんと見事なフォルム!緑だけでなく、赤色のカーテンまではっきり見て取れるではないですか!!

また、大学の友達の間でも、なにやら深夜に緑の未確認光を見たなどそれらしい目撃情報もあがってきているんです。これはひょっとすると、ひょっとするのではないですか!!

私自身は、過去にイナリというラップランドの街(村?)にて、マイナス30度の極寒のなかで巨大な湖上の漆黒の闇に浮かぶ壮大なオーロラに出会えたことがあるのですが、今年はあのような極地まではるばる赴き超寒い思いをして待ち望まなくとも、運が良ければ自宅の部屋の窓から、ぬくぬくと神秘の妙を目の当たりにできるかもしれないということでしょう?あああ、見たいったら見たい!!!


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うちのマンションの周辺は、どういうわけかちょっと危ないくらいまったく街灯がなく、晴れた夜にはバルコニーから満点の夜空が拝めるんです。ただし、背高い森の木々に囲まれているので、視野はあまり広くないのですが…

最近も、空が晴れている日は、見えないかな〜なんてちょくちょく空を見上げるようにしてるんですが、まだそれらしいものには出会えていません。なんとか今シーズン中に、このユヴァスキュラから観測速報を皆さんにお届けできるよう、頑張ってリサーチしてゆきますね!また、近隣にお住まいの皆さん、もし地元の観測情報をキャッチしたら、ぜひぜひSNSやSMSなどでお知らせくださーい!!

ayana@jyväskylä.fi


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観測祈願のワンクリック、どうぞよろしくお願いします★

posted by こばやし あやな at 04:36| Comment(0) | オーロラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

小学校の英語授業を視察

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今日のお昼、自分の授業の合間を縫って、小学校の授業参観をさせてもらってきました。
ユヴァスキュラ大学のキャンパスの中には、実際に地元の生徒たちが通う小・中・高校がそれぞれ内包されていて、これらはNorssi(ノルッシ)と呼ばれる、いわゆる国立の教育実習用のモデル校に指定されています。


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大学の各研究棟との間には境界の柵や塀ひとつなく、運動場さえもボーダレスなので、いつも私たちの生活圏にまで子供たちがはしゃぎながらはみ出してくるというちょっと不思議な光景の見られるキャンパスなんですよ(笑)そしてここでは普段から、教育学部の生徒たちが頻繁に教育実習に赴くほか、その他の様々な学部の諸研究のためにも相互に力を貸すなど、大学という機関と子供たちの学び舎が密接に結びついています(ただし、日本の大学付属の学校のようにエスカレータ式、というシステムはない)。教育費はもちろん一切かかりませんが、設備や指導カリキュラムはさすがに一般の小学校と比べても飛び抜けて充実しており、通学区以外の家庭からもわざわざ通わせる親がいるのだとか。


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今回その授業を視察させてもらえることになったのは、かつてご自身もここで教育実習をされたというパウリーナ先生から、一人の素晴らしい英語教師をご紹介していただいたのがきっかけ。マリ先生という大ベテランの英語・フランス語の先生で、とにかく彼女の授業や指導法は魔法のように素晴らしい!とパウリーナ先生が絶賛されていたのです。私は教育学専攻ではありませんが、この国でマルチジャーナリストを目指す以上、教育というテーマは避けて通れない関心ごとなので、ありがたくも先方から授業見学のお話をいただき、二つ返事をさせていただきました。


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学校の校風や、授業や生徒の様子、そして噂通りのマリ先生の教育一筋!な指導力など、いろいろ書き留めてご紹介したいとは思うものの、いまはまだ私の視察&考察不足な段階で、さらに今後何度か足を運ばせていただくことになりそうなので、また追って、少しずつお話してゆきたいと思います。逆にもし、日本でも一世を風靡した?フィンランドの初等教育の「リアルな現状」についてこんなことが知りたい、どうなっているのかリサーチしてほしいということがあれば、気軽にコメントに残してくださいね。

ayana@jyväskylä.fi


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…という、プロローグ的な日記で今日のところはお許しを!
posted by こばやし あやな at 05:37| Comment(2) | Suomi×教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

100日ぶりの湯船

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このブログの数日前の日記の最後で、私が「お風呂入りたい」とぽつり呟いていたのを読んで、なんと(このブログですっかりおなじみ?)日本語教師のパウリーナ先生が、学校あがりの私をご自宅のお風呂にご招待くださったんです(もちろん、決してそんなアピールのためなんて思ってもいなかったのですが…)。
何を隠そう、6月半ばにこちらに渡ってきてから、サウナは何度もはいっていても、湯船に浸かる機会はまだ一度もありませんでした。フィンランドのおうちのシャワー室に浴槽があるかどうかはまさに場所次第という感じで、少なくとも私達が住むような学生不動産提供の安物件にはついているはずもありません。

海外生活を重ねるなかで、何が一番恋しくなるって、私の場合やっぱりごはんよりお風呂(願わくば銭湯)です。ちょくちょくばらしてはいますが、特に東京一人暮らし時代の私は、年甲斐もなく?熱烈な銭湯っ子でした(もちろん風呂なし下宿なんかじゃなかったですけど!)。とりわけ週末のオケ練習には、楽器があるにも関わらずかさばるおふろセットを欠かさず持参して練習後の新規開拓ひとっ風呂に情熱を燃やしたり、編集者のお仕事も入稿前は会社泊があたりまえだったので、休憩がてらせっせと近隣の銭湯に通ったり…な つ か し や。
料理は食材調達でそれっぽく自分をごまかしやり過ごすことはできるけど、湯船ばかりは場所に恵まれないと叶わないとこだし、ましてあの古汚い公衆大浴場のノスタルジーを癒してくれる場所なんて、ここでは絶対見つからないし…

ともあれ、近ごろ外もどんどん寒くなってきたし(いくら家の中は快適温度が保たれているとはいえ)、たまには体を芯まで温めて熟睡して、そろそろ心身の疲れをリセットしたいなあ…と思っていた矢先の、思いがけないご招待!
その日の講義が全部終わったらまっさきに一度帰宅して、東京時代の私をご存知の皆々様ならすっかりおなじみの銭湯体勢を整えて(出国前にヴィオラの大先輩がお餞別にくださった私の名前入りの手ぬぐいたちが、ようやく活躍する日がきましたよ!)、先生のおうちにおじゃまさせていただきました。

私の一人暮らしのおうちについていたものより少し小さいくらいの浴槽でしたが、なんと白浜温泉の入浴剤までご用意していただき、至れり尽くせりの中、文字通りちょうど100日ぶりとなる湯船を堪能。
ひさしぶりにあつあつのお湯に全身を沈めたら、なんだかもうこのまま体がじわっと溶けてしまうんじゃなかろうかというような、あるいはすばらしく心地よいベッドに身一つでくるまっているような、もうなんともいえない快感で期待以上に感動を覚えたものでした。この感覚を分かち合っていただくには、皆さんにも100日お風呂を我慢してから一気に解禁してもらわないことには…

身も心もぽっかぽかで、柔軟剤で洗われたタオルのようにふんわりと軽くなった気分。あああ、やっぱりええなあ、お風呂。。。


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先生、お誘いくださって、本当にありがとうございました!!最近酷使していた体がすっかり楽になったので、今日もハードスケジュールな一日ですが、らくらく頑張っていけそうです!
余談ですが、先生の苗字はタカラ。まさにここはユヴァスキュラの「タカラ湯」ですね!!(「宝湯」は老舗銭湯の定番ネーミングで、杉並区のご近所にも一件「宝湯」がありましたっけ。本当はこの近くにオーナーが同じ「第一宝湯」と「第二宝湯」が並んでいたのですが、第一の方はいつだったかに惜しまれながら廃業されてしまいました。)

湯上りは、コーヒー牛乳ではなくとも冷たいベリージュースをいただきながら、2匹の猫ちゃんをあやしつつ先生と深夜まで女子トーク。いろんな話が飛び出して、こちらもすごく楽しいひと時だったなあ。もちろん、さすがに帰る頃には体のぽかぽかはフェイドアウトしていましたが(その上帰り道にがっつりと瞬間冷却されましたが…)、寒い季節ならではの感動的な満天の夜空を眺めながら、それはそれは気分よく帰宅しました。


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さあて、今日も一日がんばるぞ!!


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我らが銭湯型スタジオの周りは、今まさに
紅葉真っ盛りで鮮やかな暖色に染まっています!

posted by こばやし あやな at 13:48| Comment(2) | Suomiで見つめる日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

この街唯一の弦楽器工房へ

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出国前ぎりぎりまで多忙を極めていたもので、私が楽器を始めて以来(留学や上京のときすら)一度も浮気することなくお世話になっていた南大阪の弦楽器工房の小崎さんのところで、最後のヴィオラの調整や弦交換、毛替え(弓に張っている馬の毛の交換作業)をしてもらえぬまま渡航してきてしまいました。

こちらは何せ湿気がないに等しいので、楽器の鳴り自体は日本よりずっと良いのですが、長いこと交換してなかった毛も弦もすでにボロボロ…(私は手足の平だけ深刻な多汗症なので、金属製である弦の耐久期間も人一倍短いのです)。来週末には一本本番も入っているしそれまでになんとかせねばということで、昨日の練習中にオケ団員さんたちに「このへんで信頼置ける弦楽器マイスターさんっている?」とリサーチしてみたところ、「もちろん、ミカ・ラハティネンさんでしょ。てか、この街には彼以外いないはずよ」との返事が。そりゃまあ、この規模の街には職人さん一人いれば十分かあ…

ともあれ誰もが口々に、彼は腕も確かで人柄も素晴らしく、なんでも相談できるから気軽に訪ねてごらんよ、と称賛していたので、連絡先を教えていただき今朝にさっそく連絡をとってみると、弦交換は今日にでもしてあげられるけど、毛替えは水曜日以降でもいいかな?とのお返事。

音程が落ち着く期間を逆算しても、少なくとも弦は今日にでも変えてしまいたかったので、弓はまた後日持ち込むことにし、今日はひとまず楽器本体の微調整と弦交換のために、授業の合間をぬって工房にお邪魔してきました。


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なんと大学からチャリ3分のグッドロケーション!コンセルバドワール(音楽専門学校)の裏手にあって、2つのf字孔が手を取り合っているような、可愛らしいマークの看板が目印です。

ちょっとどきどきしながら中に入ると、思っていたよりはずっと若い感じの穏やかそうなおじさんが一人黙々と作業をしていて、こちらに気づくと「やあやあ、今朝連絡をくれた日本人さんだね!」とえらく楽しそうに迎え入れてくださいました。

軽く楽器歴などの話をしてからざっと楽器を診ていただき、久々の弦選びについても、とても聞き取りやすい口調で詳しく特色や価格を説明してくださいました。まあ結局お願いしたのは、定番のオブリガートなんですが(オブリガートは音色や安定感は抜群ですが、他に比べても結構高いので、アマチュア弾きにとっちゃあいわゆる「勝負弦」みたいな存在です。けども、なんせ今は空前絶後の円高ゴールドラッシュ(※今日ついに1ユーロ102円を割ったとか…)!!過剰な円高が市場にもたらす事態の深刻さは承知しているものの、こればかりは在欧民としてありがたい限りです…。)

まだ毛替えがこれからなので、ミカさんの腕前について評価することはできませんが、噂どおり、とても丁寧で話しやすく、穏やかそうだけれど実はなかなか熱くて愉快な方で安心できました。調整が終わってからしばしお話をさせてもらったのですが、なんと彼は、ユヴァスキュラどころかこの中部フィンランド県唯一の弦楽器マイスターだそうで、そもそもフィンランドには、弦楽器を「創る」職人さんの数はそれなりにいるけど、他人が作った楽器の修理や調整ができる職人さんはきわめて少ないそうな(ヘルシンキでさえ、現在たった4人らしい)。彼も本業は楽器を創るほうのマイスターで、ちょうど私が訪れたときも、来週にはいよいよ組立にかかるという新作バイオリンのパーツ最終調整をされていました。過去にはクレモナの某制作コンクールでファイナリストになった経験もあるそうなのですが、やはり国内の楽器修理職人の需要を無視できず、イギリスで修行をおこない開業にいたったのだそうです。「(現在フィン国内で計4台流通している)ストラディバリの持ち込みはさすがにお断りしてるけどね(笑)」とのことでしたが。調整のほうも、この厳しい寒暖差に応じて、ちゃんと夏仕様、冬仕様で仕上げてくれるそうです。頼もしいね!

ミカさんのHP http://www.viulu.com/index.htm


久々の贅沢オブリガート弦は、やはりしょっぱなから抜群の鳴り!音程もあてやすいし。楽器のコンディションは整いつつあるので、あとはもっと弾く時間ふやしていきたいなあ。

ayana@jyväskylä.fi

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そうそう、今日のリハーサルでは、ようやくヴィオリストさんが一人増えておりました!!といってもまだ2人ですが…このアンバランスさのまま本番を迎えるのか。それとも直前に一気にトラがなだれ込んでくるのやら…(苦笑)
posted by こばやし あやな at 04:18| Comment(0) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

ジレンマ

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「この人に、もっともっと自分の感覚や反応や思考をできるだけありのまま言葉にして伝えたい」と思うがために、私の現在のフィン語力ではまだ到底それを叶えることが出来ないとあっさり諦め、ついつい楽な言語に逃げて、この人達と会話したいから勉強しているはずのフィン語を使うチャンスから、結局どんどん遠ざかってしまう。とても惨めで、不甲斐なく、やるせない。いつまでこんなこと繰り返してるつもりなんやろか私よ。

ayana@jyväskylä.fi


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お風呂入りたい。。



posted by こばやし あやな at 03:47| Comment(2) | Suomiで考えごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

明るさ暗さも彼岸まで

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お彼岸(秋分)=Syyspäiväntasaus。訳しみてもちょうど日本と同じ「秋分」の意味です。暑さのほうはもうとっくに和らぎ、気温だけ見れば日本の冬さながらなので、ここでは寒暖の区切りとは言いがたい節目ですが、それよりもこの地で意味深いのは、秋分を境目にしていよいよ昼夜のバランスが逆転する、という事実のほうかもしれません。

今年の暦上の秋分の日は、こちらでももちろん日本と同じく23日の金曜日でしたが(※休日ではありません…)、天気予報とあわせて毎日発表される「日照時間」を見るかぎりではちょっとずれがあるようで、実際は本日25日が、今シーズン最後の「昼が夜より長い一日」となるようです。明日からはいよいよ北国の宿命、暗さに耐えねばならない季節が徐々に始まってしまいます。それにより街や人の様子がどう移ろってゆくのかは、また今後客観的にレポートしていきたいと思いますね(そのためにも、少なくとも私は周囲の雰囲気に飲まれて鬱々ならんように気をつけんと…笑)


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さて昨日は、先週から本格的にお手伝いを開始した大学の日本語クラスの講師、パウリーナ先生にお招きいただき、実はかのアールト設計でも知られるマンション内の素敵なご自宅にて、日本人留学生大集合の盛大なホームパーティを開いてもらいました。普段あまり接点のない研究者さんなどもふくめて、総勢10名を超える(+アイドル猫ちゃん2匹)大規模パーティに。
サーモンのオーブン焼きをはじめ、先生や皆さんのもちよった絶品料理&デザートを囲みながら、日本話あれこれに花が咲き乱れていました。夕方に若者交換留学生たちが帰った後もなおアダルトチーム(笑)でおしゃべりを続けて、気づけば8時間以上もおじゃましていたことに…先生、皆さん、素敵な一日を本当にありがとうございました!
これからの季節は、是非鍋パーティもやりましょう。

ayana@jyväskylä.fi


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昨日はフィン人のおうちにお呼ばれ、今日はフィン人をおうちにお招き。今からあれこれ日本料理の仕込みに着手します!
posted by こばやし あやな at 13:51| Comment(2) | Suomi×歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

語学勉強の二人三脚

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昨日に引き続き、また語学な話でスミマセン。

ユヴァスキュラ大学には、語学センターが斡旋しているちょっと面白い単位取得制度があります。その名もEOTO=Each One Teach One。「お互いが、お互いの先生に」。そう、これは、自分の学びたい言語を母国語とする生徒を探し、マッチングに成功したペアから一対一で互いの母国言語を教えあう、という、今風に言えばwin-winの関係のうえで成り立つ個別言語学習システムです。

言語部から課される課題などは一切なく、二人で最低40時間以上の相互学習時間を持つこと、二人のあいだでブログを作成しそこに逐一進捗報告をすることで、学習の様子が単位認定をおこなう先生の目に入るようにしておくこと。そして最後に、報告書を書いて先生との直接の面談をもつこと。前もっての条件はその程度で、それさえクリアすれば、3単位ももらえてしまいます。

相手探しは、自分たちで個人的におこなって見つかればそれでよいし、HP内に募集掲示板も設置してあり、そこからマッチする相手を探しあうことも可能です。

詳しいシステムに興味のある方は、ぜひホームページを御覧ください。
https://kielikeskus.jyu.fi/eoto/info/information-about-eoto

最低限のフレームだけを用意してもらい(要求され)、実質的にどれほど有益で充実した勉学時間となるかは、完全に二人のあいだの信任とモチベーションの相互作用効果に委ねられている…という、なんともフィンランド教育らしい発想から生まれた、とてもユニークな制度でしょう。

私はすでに今期たくさん語学クラスをとっているので、このシステムのことはなんとなく知ってはいましたが、特に自分から相手を見つけにかかろうという気はありませんでした。ところが、先週参加したブラックパーティで出会ったミッコという日本語学習中のフィンランド人さんと、互いのお国話はもちろん、好きな音楽や映画のこと、専門領域の近さなどからその場ですっかり意気投合し、単位取得はまあどっちでもいいから、ともかく二人の間でeach one teach oneしてみないかという話をもらって、せっかくなので単位申請してチャレンジしてみることにしたんです。


今日はその記念すべき初回レクチャー会。大学図書館のカフェで待ち合わせて、前半1時間は私が彼に日本語を、後半は彼が私にフィン語を、というかたちで、ともかくお互いの思うようにやりあってみました。あらかじめ二人の間で、こうして気軽に話のできる友達同士で1対1で何でも教えあいができるシチュエーションの下、何をどう教えあうのがいいのだろう…と話し合いは重ねていて、少なくとも、とにかく互いの言語だけを駆使して話しまくり、聴きまくり、尋ねまくり、逐一訂正しまくる、という時間にしたいという意思は合点しました。
それを踏まえた上で初回の今日は、私から彼には、あまり教科書で習わないらしい「友達との日常会話で使う表現や専用文法」を伝授し、彼からは、私が普段「こういう表現なんていうんやろ??」と気になっているフレーズや文章をざっと書きだしていって、そのネイティブ流how to sayをたっぷり教えてもらいました。

いやあ、成果は期待以上で、プロの先生に教わる日頃の講義とは一味違った、とっても有意義な言語学習時間やったと思います!なんたって、瞬間瞬間に何でも尋ねられるし、互いを待つことも、見守ることも、引っ張ることもできる。もちろんお互い語学指導のプロなんかじゃないし、そもそも自分の母国語のルールを体系的に捉える訓練が不十分だから、相手のするどい質問に対して曖昧な答えしか返せないときも多々ある。
でも、そういうときに出る「だって、ともかく僕らはこう言ってしまうものなんだ」という、ネイティブにとっての「日頃気にもとめない自然さ」を見せ合うことって、互いの言語文化に肉薄していく際にはすごく大事なことである気がするんです。ある言葉を、その発祥地でイキイキしたものとして使うためには、教科書や先生から学ぶ言語だけでは感じ取れないこと、抜け落ちていることが、たくさんあるんだなということに気付かされるのです。まあ、ミッコは文学部民だしその辺の体系的な教え方もとてもうまいのだけれど、今日は彼とひたすら問答していて、それ以上の「気付き」がたくさんあったな〜と。

今後どんなふうにそれぞれ進めていくかは、また二人の間でいろいろ意見しなければいけなさそうですが、でも、彼となら、まさに言語センターが期待するように「モチベーションの相乗効果」が期待できそうで、これからがますます楽しみです。一年後、互いのどちらの言語によってでも、二人でもっと楽にコミュニケーションがとれるようになっていることを目指して!

ayana@jyväskylä.fi


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どなたさまも穏やかな週末をおすごしください。


posted by こばやし あやな at 01:43| Comment(2) | フィン語奮闘記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月23日

語学学習の苦楽を共にする友だち

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現在あれこれ受講している語学クラスは、当然ながら非フィン人ばかりの集まり。だいたい似たようなレベルのクラスをとっているメンバーはいつも同じなので、一週間のうちに顔を合わせる機会も多く、教室の外でもどっこいどっこいのフィン語でコミュニケーションを取りあうことで、いつでもお互いの地道な言語学習の励みにしあっています。


アメリカ人の若夫婦(私より少し年上くらいかな)、ウェルドンとクリスタは、5月に私も訪れた青森県の八戸でかつて英語教師をしていた経験があり、片言ですが日本語も話せることからすぐに仲良くなりました。初対面の時には、ウェルドンが「マグロ一筋!」と書かれた絶妙なTシャツ着ていて衝撃と感銘を受け、こちらから真っ先に声をかけに行ったっけ。もちろんクラス内外での会話はフィン語ですが、午前のクラスに入ってきたときは決まって「おはようございまーす」と挨拶しにきてくれ、さらに時々授業でわからない単語や文法が出てくると、「コレって自動詞デスカ?」なんて、英語ではなく日本語を持ち出して尋ねてきてくれたりします。

二人の関係はじつに爽やかで清々しく、誰もが羨むお似合いカップルです。クラス内では、自分たちが隣同士に座るとペア作業のときに偏るし気を使わせるから、と、あえていつも円卓の両端に別れて席をとっています。また、教室のなかにいるあいだは二人の間でもフィン語会話と決めているそうで、「だってここでは英語を話すことはみんなのフィン語学習の意欲をさまたげてしまうから…」と、英語ネイティブであることをちっとも押し出してこない謙虚さ。けれど、先生にとっさの例作文を求められたときに奥さんの好きなところをさらりと述べたり、二人手をつないで仲睦まじく帰っていく後ろ姿には、いつもほのぼのとさせられています。


ドイツ人のクリスティーナは、1年の交換留学でこちらに来ている私よりもずっと年下の女の子ですが、すごく落ち着きと貫禄があって、(女性に対してこういっては失礼かもしれませんが)誰かに似てるなとずっと思ってたんだけど、そう、(肖像画でうかがい知る)かのグスタフ・マーラーそっくり!!さすがですなあ。そして母校でもフィンランド語やフィンランド文学を専攻しているらしく、語学力は私よりずっと堪能です。
そんな彼女は、私がアシスタントに行っている日本語のクラスを唯一の非フィン人として受講していて、「フィン語での日本語学習」に果敢に挑戦中です。普段はむしろ私がフィン語のことであれこれ尋ねることのほうが多いですが、この授業のときは傍らで教える側、というちょっと不思議な関係。「どうしてまた日本語なんかを?」と尋ねてみたら、「音の響きや流れがすごく気持いいから」なのだそうです。ネイティブとしてはそういってもらえて嬉しいったらないですが、そんな小さな動機と憧れから、こんな超難解言語の世界に足を踏み入れてしまった彼女を、ちょっぴり気の毒に思ったりも…せめて私にできる限りのサポートをしてあげたいなと思ってます。


まだまだ、紹介したい素敵な友だちがたくさんいるのですが、この続きはまたいつか。いまから別件の日本語ティーチングの教材づくりを一気に終わらせます!

ayana@jyväskylä.fi


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数時間前にこれでもかと荒ぶってた雷様が、
ようやくお鎮まりになられた。
posted by こばやし あやな at 04:30| Comment(2) | Suomiで出会った人たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

ひぃ忙しや

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自分の授業は朝一の一コマしかなかったはずなのに、なにやら、ばったばたの一日でした。
課題に、雑用に、ティーチングアシスタントに、キャンパス間の移動に…

あれこれ手一杯だったので、今日の夕方の日本カフェはパスしようと思っていたのに、今日に限って交換留学生たちはホストファミリー交換会とやらへの出席でほとんどいなかったにも関わらず(実際に家に住まわせてもらうわけではないですが、なにかあったらいつでもうちを訪ねておいで!というユバスキュラ近郊在住のご家庭を大学が一般公募していて、そこで個別に割り当ててもらったホストの方との対面パーティの日だったそうです。楽しそうな制度で羨ましい…)、さらに日本語の授業で先生がこの水曜カフェのことを紹介してくださったので、興味を持ってくれた新米日本語学習者のフィンランド人さんがわんさか訪ねてきてくださり、むしろフル稼働を強いられたのでした。
いやあ、ここまでふくれあがってくると、これからが楽しみでもあり、不安でもある。。。笑

家に帰り着いて、ほっと一息。
最近、朝食や、夕ごはんのあとのささやかなお楽しみによく食べているのが、フィンランドのトップ乳製品メーカー・ヴァリオ(Valio)が季節限定と銘打って最近売り出している「パイン・ココナッツ味(Ananas-Kookos)」のカップヨーグルト
スーパーに行くと、いつでも多種多様なカップヨーグルトが並んでいて、定番はベリーやいちご味などですが、コーヒー味などチャレンジングなフレーバーもちょくちょく見つかります。1個(200g)30-50円前後とお安いので、私の家の冷蔵庫にも常に何個かストックがあって、いつもいろんなフレーバーを試しているのですが、これは最近食べた変わり種のなかではトップ級。ココナッツの甘みとヨーグルトの酸味は意外にも反発することなく、まったりと新鮮な風味を醸し出しています。そこにパインが合わないはずありませんし。
ちょっと手を休めて、ぺろっと食べてほっと落ち着きたいときにぴったりの絶妙ヨーグルトです。機会があれば、どなたさまも是非お試しください!

ayana@jyväskylä.fi


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台風に地震に、日本からの報道が痛ましいものばかりでやるせないです…


posted by こばやし あやな at 04:46| Comment(0) | おかんのイチオシ商品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

長靴デビュー/恩師の演奏会のお知らせ

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前にちょっと悩んでいたノキアのHAIシリーズ(こちら)の長靴、SOKOSでちょっとプライスダウンしてて、しかもかねて気になっていた色の私サイズが残り一足だったので、先週末ついにええいと買ってしまいました。暗い白熱灯の下なので色が変わって見えますが、実際はよく熟れた柿色をしていて、まさに眼に入るたび元気のでるビタミンカラーです。どのみち、今の季節、そしてこれからの季節に必需品なのは確かだし、噂どおり、ゴム素材にしてここまでやるかというフィット感に大満足。おしゃれなハイヒールやブーツなんて、林道&石畳&ぬかるみ天国!!なこの街ではしょせんお役御免です。さあ、これからはフィン人らしく長靴ライフを謳歌するぞ!

ところが買ったとたんに晴れ日が続いてことごとくデビュー延期を強いられ…(晴れ女が長靴なんてあるまじき!という天罰だろうか)。ようやく本日、朝からしとしと(いつもなら)気の滅入らされる雨に降られたので、やっとこさこれみよがしに履いて外出することができました。やっぱり今日も大学では、両手でも数え足りないくらいのいろんな色に出会いましたね。今の自分の色も私らしくてとても気に入っているけど、他にも気分や服にあわせて履いてみたい色がいっぱいありますな〜


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午後には雨もやんで、ひんやり気持ちいい空気と雨露に濡れた街を、やわらかい陽射しがきらきらと輝かせていました。路面の照り返しはまぶしすぎて通行に支障がでるほど。


さてさて、私事はさておき本題です。

先日はラハティでも再会した、東京時代ひいては大学オケ時代からお世話になっている指揮者、新田ユリ先生が指揮をされる吹奏楽のコンサートが、来週火曜日にヘルシンキのテンッペリアウキオ教会で開催されます。すでに思い当たる方には個人的にご連絡させていただていておりますが、この記事をきっかけに足を運んでくれるヘルシンキ近郊在住者さんがどこかにいらっしゃることを願って、ここでも日程を掲載させて頂きますね!

Tiistai 27.9.
TÖÖLÖ I - Pray for Japan

Temppeliaukion kirkko klo 19
Vapaa pääsy / ohjelma 10€
Johtaa Yuri Nitta
Solistina Mizuho Kojima, eufonium


2011年9月27日火曜日
テンッペリアウキオ教会にて19時開演
入場無料/プログラム10ユーロ
指揮者:新田ユリ(公式HPはこちら
演奏:Kaartin Soittokunta

(軍隊の吹奏楽団とうかがっています)

★曲目はすべて日本の吹奏楽作品です。

高橋宏樹  サーリセルカの森で
北爪道夫  フェスタ
大栗裕    仮面幻想
天野正道  ユーフォニアム協奏曲 (ソロ 児島瑞穂)

長生淳   レミニサンス
酒井格   波の通り道
真島俊夫  3つのジャポニズム

HP:http://www.kaartinsoittokunta.fi/


近現代の日本の響きがあの素晴らしい教会のなかで再現されることによって、きっと訪れる地元の方やフィンランド在住日本人の皆様のこころが、あいつぐ自然災害のなかで懸命に再起しようとしている祖国への慈しみと激励の気持ちで満たされることでしょう。残念ながら平日のヘルシンキに私は駆けつけることができないのですが、足を運べそうな方は是非、pray for Japanの名のもとにテンッペリアウキオへお集まりください!

ayana@jyväskylä.fi


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どうも喉の調子がよくないので、今晩はもう寝ます。

posted by こばやし あやな at 05:04| Comment(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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